はじめに
主に1980年代を中心に国内の電機メーカーから発売された8ビットパソコンで、最も多く使われていたCPUはザイログのZ80でした。
Z80はザイログ自身が製造したオリジナル品の他に、セカンドソース契約を結んだ半導体メーカーによる互換品がいくつも作られています(参考)。
- LH0080 (シャープ)
- μPD780 (NEC)1
- MK3880 (Mostek)
- BU18400 (ROHM)
…など
当時の8ビットパソコン御三家(NEC、富士通、シャープ)のうち、Z80のセカンドソース元でもあったNEC、シャープの2社は、当然ながら自社のCPUを使って製品を作っていました。他の多くのZ80採用メーカーもこの2社から供給を受けていて、当時はザイログのオリジナル品よりもこの2社のどちらかのZ80を目にする機会の方が圧倒的に多かったはずです。
では実際のところ、各社のパソコンはどこのZ80を使っていたのでしょうか。ネット上にある当時のパソコンの基板写真から、CPUの型番が確認できるものを探して調べてみました。
- メーカー名のアルファベット順に並べています
- 調査は主に、日本国内で発売されていたZ80パソコン(更に言うと「マイコンBASICマガジン」での掲載があったもの)を対象にしています
- 海外やビジネス向けまで広げるときりがないので…
- 基板写真が載っているサイトのURLを参考に挙げていますが、これが正確な情報とは限りません。以下のような可能性も考えられるのでご注意ください
- 基板修理の際にCPUが他社のものに交換されているかも?
- 製造ロットによってCPUの調達先が異なるかも?
一覧
Z80セカンドソース元のパソコン (NEC,SHARP)
当たり前ですが、どちらも確認できた限りでは自社のパソコンにはすべて自社のCPUを使っています。
セカンドソース元以外のメーカーのZ80パソコン(MSX以外)
完全にNECとシャープに二分されるのかと思いきや意外な結果に。
富士通のZ80カードがZilogなのは、さすがにパソコン御三家の一角として他の御三家のチップは使えないということでしょうか?(笑)
海外製のZX-81がZilogなのは分かるとして、PASOPIAのMostekが異彩を放っています。
MSX系
MSXは機種が多すぎて採用チップも様々で、とてもカバーしきれないのでかなり抜けがあります。
メーカーごとにおおむね調達先は決まっているようですが、時折ザイログ純正が入るのが興味深いです。カシオだけはROHMにGoldStar(今のLGエレクトロニクス)にと他で見ないチップを使っているのも面白い。富士通唯一のMSXであるFM-XはやはりZilogなんですね。
MSXではZ80に周辺チップの機能を統合したMSX-ENGINEというカスタムチップも使われているそうですが、単体のZ80またはその互換品を搭載しているもののみを対象にしています。
おわりに
なにぶんネットで画像を漁っただけなので、抜けや間違い等が多いかと思いますがご容赦を。
それにしても、古いパソコンですし調査に難航するのではないかと思いきや、いざ調べ始めたら画像が出るわ出るわ。40年前のパソコンの基板写真なんてマニアックなものを公開している方がこんなにいらっしゃるとは思いませんでした。皆さんのレトロPC愛に感謝です。