Googleは2026年6月18日に個人アカウントでのGemini CLIの提供を終え、新しいAntigravity CLI(agy)への移行を案内しています。Antigravity CLIはClaudeモデルも動かせます。おかげで珍しい比較ができるようになりました。同じモデル(Claude Opus 5.5)を別々のコーディングツールに入れると、トークンはどれだけ変わるのか。Antigravity CLI、Claude Code、Codexを同じプロンプトで計44回動かし、作られたゲームはすべてブラウザで確認しました。
測り方
- Windows 11、2026-10-22。実行ごとに空のフォルダを用意し、1つずつ順番に実行
- Claude Code 2.1.295 + Opus 5.5(Maxプラン)
- Codex CLI 0.162 + gpt-6-luna(ChatGPTプラン)
- Antigravity CLI 1.4.5 + Gemini 4 Argon、および + Claude Opus 5.5(個人のGoogleアカウント)
- 起動時のコスト:「Reply with the single word OK.」にダミーのMCPツールを0、1、10、30個つけて各2回
- タスク:2ステージ、スコア、残機3のブロック崩しをindex.html 1ファイルで、effort medium、各3回
- トークン数は各ツールがJSONで報告した値
結果1:何もしないときのトークン
| ツール | 「OK」だけの入力トークン |
|---|---|
| Claude Code + Opus 5.5 | 35,781 |
| Codex + gpt-6-luna | 14,818 |
| Antigravity + Gemini 4 Argon | 6,745 |
| Antigravity + Opus 5.5 | 5,326(+キャッシュ読み取り5,167) |
ほとんどはツール自身の指示文とツール定義で、リクエストのたびに送られます。
結果2:同じコーディングタスク
| ツール | 入力 | 出力 | 秒 | 行数 | 動いたゲーム |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Code + Opus 5.5 | 78,671 | 7,313 | 58 | 451 | 3/3 |
| Codex + gpt-6-luna | 55,680 | 4,563 | 68 | 42(圧縮コード) | 3/3 |
| Antigravity + Gemini 4 Argon | 13,041(+キャッシュ6,796) | 6,373 | 81 | 608 | 3/3 |
| Antigravity + Opus 5.5 | 9,822(+キャッシュ15,381) | 4,378 | 42 | 236 | 3/3 |
同じOpus 5.5でも、Antigravity CLIではClaude Codeより入力トークンが68〜88%少なく、出力は40%少なく、27%早く終わりました。その代わりClaude Codeのゲームのほうが長めでした(451行対236行)。Claude CodeはAPI価格で1回$0.37(約58円)と報告し、AntigravityとCodexはサブスクリプションなので価格が出ません。
ゲーム12本はすべて動きました。ブロックを壊すとスコアが上がり、ステージ2が出て、残機が3、2、1、0と減ります。Codexの2本は自動チェックがスコアを読めなかったので手で確認し、どちらもスコアが上がりました。
なぜ1つの数字ではなく範囲なのか
Antigravity CLIはinput_tokensとcache_read_tokensを別々に報告しますが、片方がもう片方に含まれるかはドキュメントに書かれていません。Opusの実行ではキャッシュ読み取り(15,381)が入力(9,822)より大きいので、少なくともここでは入力に含まれていません。そこで両方を載せました。報告された入力だけなら88%少なく、キャッシュ読み取りを足すと68%少なくなります。足した側で見てもClaude Codeよりずっと少ないです。
MCPツールはもうほとんど関係ない
| MCPツール30個をつけたとき | |
|---|---|
| Claude Code | +388トークン |
| Codex | +0 |
| Antigravity + Gemini | +582 |
| Antigravity + Opus | +417 |
Antigravity CLIではツール1個で約280〜460トークン増え、残り29個ではほとんど増えませんでした。4つともツールの詳しい定義は使うときだけ読み込んでいるようです。
まとめ
- モデルと同じくらい、それを包むコーディングツールが大事です。同じOpus 5.5が、Antigravity CLIでは入力を数分の1しか読みませんでした。
- トークンが少ないことと結果が良いことは別です。Claude Codeのほうが長いゲームを作り、ゲームはどのツールでもすべて動きました。
- 個人アカウントでGemini CLIを使っていた人には、Antigravity CLIが後継で、かなり軽量です。
今回の限界
- 起動時は2回、ゲームは3回ずつ。タスク1つ、PC1台、1日で測った値です
- ツールごとにキャッシュの数え方が違うので、直接比べるときは注意が必要です
- Antigravityが
claude-opus-5-5-mediumという名前の裏でOpus 5.5をどう設定しているかはわかりません
データ
- 全データ、実行ごとのCSV、方法(CC BY 4.0、DOI 10.5281/zenodo.23569397):https://tokensave.app/data/antigravity-cli-vs-claude-code-vs-codex
- 以前のClaude Code vs Codex:https://tokensave.app/data/claude-code-vs-codex-tokens