はじめに
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のAutonomous Database (ADB)へ、OCIオブジェクトストレージからデータをロードする際に、色々試していたら資格証明 (Credential)を作りすぎてしまい、消すのに困ったことがありました。なので、ADBで不要な資格証明を削除する方法についてご紹介しようと思います。
不要な資格証明を確認する方法
■ 前提条件
・ADB上で対象の資格証明を作成
ADMINユーザーで削除する資格証明「Test_1」「Test_2」「Test_3」を作成します。
1. ADB上の資格証明の参照
今回は、ADBの機能のDatabase ActionsでSQL文を実行し、資格証明の参照と削除を行っていきます。
まず、OCIのコンソール上で利用するADBのDatabase Actionsを開きます。

次に対象の資格証明を保有しているユーザーを選択し、ワークシートにSQLを入力していきます。

ADB上で作成してある資格証明を参照するためのSQL文は以下の通りです。
select * from user_credentials;
今回の場合ですと、出力結果は以下のようになります。

赤枠で囲ったCREDENTIAL_NAMEの情報を用いて、資格証明を削除していきます。
2. ADB上の資格証明の削除
資格証明を削除するには以下のプロシージャをDatabase Actionで実行します。
begin
DBMS_CREDENTIAL.DROP_CREDENTIAL ('<資格証明名>', TRUE);
end;
今回の場合ですと、<資格証明名>の部分を「TEST_1」などに変更すると、資格証明が削除されます。
おまけ(資格証明を更新する方法)
以下の記事には、資格証明の内容を変更する方法が書かれていますので、削除ではなく内容の更新をしたい場合はこちらを参考にすると良いです。
おわりに
ADBで不要な資格証明が増えてしまい削除するなどして整理したいときに、今回紹介した内容が役に立つと思います。
本記事がADBを利用する上での一助になれば幸いです。