はじめに
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のAutonomous Database (ADB)のAPEXで表を作成した際に、Database Actionsでユーザー名を選択して作成した表を確認しようとしても出てこない場合があります。
今回は、Database Actionsを用いてAPEXで作成した表を確認するときの注意点をご紹介します。
■前提条件
- ADBを作成してあること
まだ作成していない場合は、以下のチュートリアルをご覧ください。
- APEXでワークスペースを作成し、表を作成してあること
今回は以下のチュートリアルを元に、ユーザー名を「TestADB」、表名を「Orders」としてAPEXで作成してあります。
APEXで使用されるユーザーについて

APEXでは、最初にワークスペースを作成する際に、ワークスペース・ユーザー名を入力します。
ここで重要なのが、ここで入力したユーザー名を元に、ワークスペースの管理者ユーザーと、データベースオブジェクトなどを保持するユーザーの2種類が作成されるという点です。
管理者ユーザー名はワークスペース作成時に入力したユーザー名になりますが、DBオブジェクトなどを保持するユーザー名は管理者ユーザー名の接頭辞に「WKSP_」を付けたものになります (WKSPはワークスペースの略)。
なので今回の場合だと、
ワークスペースの管理者ユーザー:TestADB
DBオブジェクトなどを保持するユーザー:WKSP_TestADB
という2つのユーザーが作成されます。
APEXで作成した表をDatabase Actionで確認する
ここまでの説明でお気づきの方も多いと思いますが、APEXで作成した表はDBオブジェクトを保持するユーザーが所有しているので、Database Actionで参照すべきユーザーは「WKSP_〇〇」になります。
したがって、DataBase ActionsのSQLで、ユーザー名「WKSP_TestADB」を選択すると、APEXで作成した表の「Orders」がしっかりと表示されます。

逆に、ユーザー名「TestADB」を選択しても、作成した表は表示されません。

おわりに
APEXを始める際に、APEXのユーザーとして、「ワークスペースの管理者ユーザー」と「DBオブジェクトなどを保持するユーザー (WKSP_〇〇)」の2種類が作成されることについて紹介いたしました。