初 Qiita 記事執筆です!
メインフレームアーキテクチャを学ぶ機会がありエッセンスをここに残しておこうと思います。
わたしは普段クラウドエンジニアを職域としている以上出会うことのないメインフレームアーキテクチャですが「クラウドマイグレーション」という時代潮流のおかげで巡り合いました。相談する先があまりなく同じように困っている境遇の方がいるのかなと思いシェアします。
この記事は、そのメインフレームアーキテクチャ整理群の第一回完結型です。第二回目は書く内容ができたら書こうと思います!
参考文献・参考記事
・AWS Mainframe Modernizationユーザーガイド
・TmaxSoft OpenFrameを使用してIBMメインフレームアプリケーションをAzureに移行する
・OpenFrame マイグレーション共通ガイド
・メインフレームを本気で AWS にマイグレーションする 「AWS Mainframe Modernization」実践
・RocketSoftware ユーザ事例
メインフレームアーキテクチャの基礎
メインフレームアーキテクチャは独自OS/MWの動作機構が存在します。
基本富士通メインフレームを調査対象にしますが、メインフレーム生みの親はIBMでした。
1964年にIBMが社運を賭けたSystem/360シリーズが大成功を収めたことにより現在でも世界シェア9割はIBMメインフレームです。

以下は富士通版メインフレームの動作機構(OS/MW/周辺領域)の紹介です。
| カテゴリ | 名称 | 概要 | イメージ |
|---|---|---|---|
| UI/UX | エミュレータ | プログラム開発やエディタを使った操作をおこなうための端末 | メインフレームへのアクセスの入口になる端末 |
| FALCOM EXTES等 | メインフレーム用端末エミュレーター | より快適にユーザフレンドリーに利用できる製品。WindowsPCに搭載可能 | |
| プログラム | COBOL85 | ISOのCOBOL国際標準規格、COBOL資産の主流 | メインフレームOSがサポートするcobol言語 |
| JCL | ジョブ制御言語。OSに対して処理内容を指示するスクリプト言語 | cobolをコールするジョブ処理プログラムの集まり | |
| PL/1 | 1960年代半ばにIBM社によって開発された汎用プログラミング言語 | 複雑な数式処理を伴う処理が得意 | |
| OLTP | AIM | 「オンライン処理」を実現するために、AIMがCOBOLプログラムを制御(排他制御等) | メインフレームの中核MW。これがないと処理のしようがない |
| データベース | AIM/DB Symfoware | 索引ファイル、階層型リレーショナルデータの保管庫 | トランデータが入る箱 |
| 帳票・画面定義 | PSAM/XMAM | 帳票定義ソフト | cobol言語に埋め込まれることが多数 |
| AdJUST | 帳票定義ツール | 事前定義(定型文/font/レイアウト等)を行う際に利用するケース | |
| OS/HW | 富士通MSP/XSP GS21 | GS21はHWシリーズ名。MSP/XSPはGS21サポートOS | MSPはリッチで大規模、XSPは中小規模の価格設定 |
残念ながら富士通メインフレームは2035年に保守撤退が決定されており。オープン化が進められています。
リファクタリング、リビルド、リライト、リプラットフォーム、リホスト等々移行パターンはありますが、
比較的簡易なリホスト移行でもオープン化(OSをWindows、UNIXシステムに置き換え)のためには各種動作機構の移行検討が必要となります。
マイグレーションの移行対象
さきほどのメインフレームアーキテクチャを「移行対象」として分類すると大きく4つに分かれます。
①アプリケーション
COBOL/JCLなどのアプリケーションファイル
②データベース
メインフレーム環境で運用されるRDB、NDBなどのデータ
③リソース
帳票、画面定義を行うPSAM、XMAPフォーマット
④その他
独自のファイルシステム機構、HULFTなどの外部連携のIF
置き換え先として検討可能な製品群は例えば以下のようなサービスが存在します。
Rocket Software(旧Micro Focus)
アクセンチュア管轄の下、移行ツールを用いると以下のような展開が可能に

※上記は参考文献リストに記載した公開資料です。Rocket Softwareのアーキテクチャだけに焦点を絞ればIBM以外にも適用可能です。
Rocket Softwareのよいところを全面的に押し出したものだと以下のようなものも。

RocketSoftware ×エクサ提供サービス
価格面でアッパーになるRocket Softwareとオープン化ツールのいいとこどりするサービスも存在。

RocketSoftware ×東京システムハウス提供サービス
Micro Focus COBOLを担いだサービスは他にも

RocketSoftware × CannonIT提供サービス
COBOL⇒OpenCOBOL文字コード、仕様変換。JCL⇒Shell/Bach 変換など自社製の移行ツールを用いるのはどのベンダーも変わらないですが、その「対象範囲」と「精度」が異なるのは自社開発なので当たり前のことですね。
TMAXSOFT
毛色が変わったもので行くと「TMAXSOFT」
Azure,AWS公開資料にも登場すること組織は韓国が本社の外資系企業。
※日本にも法人が存在
この法人が提供する「OpenFrame」というものはIBM、日立、富士通メインフレームの独自機構の完全再現が可能とのこと。

OpneFrameの場合だと、既存のCOBOL、JCLバッチスクリプトの文字コード変換のみでそっくりそのまま運用が可能。
MW機能が秀逸であり代替え先としてフルパッケージで提供可能なイメージをもってもらうと良いです。
まとめ
ここまでが、メインフレームアーキテクチャの移行先検討までの内容です。
クラウドアーキテクチャの実装を日々行うわたしが行える情報収集はここまででした。
独自機構で稼働するメインフレームの世界をどのように置き換えるのか、ソリューション紹介が主になりました。
リホスト移行では「パブリッククラウド」はメイン商材にはならず「ソリューション」が主戦場である理解を得ることができました。
AWSでも、Azureでも、Oracleでも動作します!実績がありますーーー!!は有難いですね!
我々ユーザーにとっては馴染みのあるクラウドで運用できますもんね
次回!つづきがあれば入手可能な限りでソフトウェア検証を行います!
