はじめに
名前がおどろおどろしくてよくわからないもの、「仮想環境」
怖そうな名前をしているが色々とメリットがあるらしい。
例えば、Pythonをexe化する際に余計なライブラリを梱包せずにすむので軽いexeを作成できる。
他にも、異なるバージョンを使い分けたり、全体の環境に影響を与えずにモジュールを差し替えられたりと便利。らしい。
アウトプットイメージ
仮想環境を作成すると、作業ディレクトリ内に仮想環境ディレクトリと愉快な仲間たちが作成される。
仮想環境ディレクトリの名前はユーザーが任意に決めることができる。
work(作業ディレクトリ)
└ ***.py(実行するファイル)
↓
work(作業ディレクトリ)
├ ***.py(実行するファイル)
└ venv(仮想環境ディレクトリ)
├ Scripts
| ├ activate.bat(仮想環境に入るために使う)
| ├ deactivate.bat(仮想環境から出るために使う)
| └ (その他ファイル)
└ (その他ディレクトリ)
仮想環境の基本操作
コマンドプロンプトを起動して操作をおこなう
準備
カレントディレクトリを適当なところ(作業ディレクトリ)に設定する
cd 作業ディレクトリ
仮想環境の作成
実行後少し時間がかかってから、指定した名前で仮想環境ディレクトリが作成される。
python -m venv 仮想環境名
入る
仮想環境への出入りは仮想環境ディレクトリ内のactivate.bat
とdeactivate.bat
でおこなう。
仮想環境名\Scripts\activate.bat
無事に仮想環境に入れると、コマンドプロンプトの先頭に(仮想環境名)
がつく。
出る
仮想環境から出て元の環境に戻る。
仮想環境名\Scripts\deactivate.bat
仮想環境を出ると先頭の(仮想環境名)
は消える。
仮想環境の削除
この仮想環境が必要なくなった場合は、python -m venv 仮想環境名
で作成された仮想環境ディレクトリを丸ごと消せばOK
pipの操作
生まれたての仮想環境には外部ライブラリは含まれていないため、ほとんどの場合import
文で怒られが発生する。
仮想環境を作成した後はほぼ確実にpipを操作することになるのでpipの操作をメモっておきます。
pipのアップグレード
自分の環境(WinPython)だとメイン環境のpipを最新にしても仮想環境のpipがなぜか最新にならない。(なんとかならんかね)
必要に応じてpipを最新版にする必要がある。
pip install --upgrade pip
ライブラリのインストール
最新版をインストール
pip install モジュール名
バージョンを指定してインストール
pip install モジュール名==x.y.z
2.10以上で3以下の最新版をインストール
pip install 'モジュール名>=2.10,<3'
requirements.txtを使用してインストール
いまインストールされているライブラリをrequirements.txtに出力する方法も後述。
pip install -r requirements.txt
入っているライブラリとバージョンの確認
一覧で表示
pip list
requirements.txtに出力
pip freeze > requirements.txt
エディタを使いたい
pip
を用いて仮想環境内にエディタをインストールをする必要がある
Spyder
インストール
pip install spyder
起動
spyder
Jupyter
インストール
pip install notebook
起動
jupyter notebook
さいごに
この作業ディレクトリをgit管理にしてしまうのがいいのかな?