はじめに
みなさんこんにちは!
まずは本記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は、2022年10月に受験した基本情報技術者試験においての合格体験記を書いていこうと思います。
本記事はこちらのKNRさんが執筆した
【試験まで3週間】基本情報技術者試験の戦略的学習法
の記事を参考に書かせていただきました。短期間での合格を目指している方はぜひ参考にしてみてください。
応用情報技術者の合格体験記はこちらのリンクからお願いします
実務未経験学生が3ヶ月で応用情報技術者試験に合格した話
<注意点>
基本情報技術者試験は問題形式が2023年4月から変更になったので私が受けた時と問題が異なっています。
午前試験は出題数が80問から60問になっただけで、基本的には従前の午前試験と同一で過去問そのままの問題も一定数ありそうですが、午後試験については大問形式から小問形式、11問中5問に解答から全20問必須回答、プログラミング言語によるアルゴリズムが全体の8割を占め、2割は情報セキュリティが占めるなど抜本的な変更が加えられています。
そのため午後試験においてはアルゴリズムとセキュリティに絞った学習戦略を中心に解説します!
この記事を見て基本情報にチャレンジしてみたい!
この勉強法取り入れてみたい!
と思うきっかけになっていただけたら幸いです
この記事を読んで得られること
- 合格までのロードマップを敷くことができる
- 午前試験に向けての学習戦略がわかる
- 午後試験に向けての学習戦略がわかる
- 良かった&悪かった勉強法がわかる (主観ありです)
この記事の対象者
- 基本情報技術者試験の資格を効率よく取りたい人
- 社会人で仕事をしつつ資格の勉強をしたい人
- IT未経験者やプログラミング初心者
1. 基本情報技術者試験を受験した理由
まず、私が基本情報技術者試験を受験した理由は以下の2点です。
- ITエンジニアを目指すにあたって広い知識を取り入れたかった
私は、情報系の学科に所属していますが大学の授業を学んでいく上で学んだ知識は実務でどのように利用されているのかイメージが湧きませんでした。
そのため、エンジニアインターンで実務に当たるにあたって、知らない単語が飛び交うという状態になってしまい辛い経験をしました。
そこで、エンジニアになるためには膨大な知識量が必要になることを痛感し勉強しようと思いました。しかし、闇雲に知識を漁ってはキリがありませんし、モチベーションは下がる一方です。そこで出会ったのが、「基本情報技術者試験」 という資格です。知識のインプットと共に資格も取得できれば一石二鳥だと考えました。
以上が1つ目の理由です。
- 国家資格というのもあり就活に活かせる
IT企業に入ると、新入社員はまず「基本情報試験を受けて取得してきなさい」となるケースがよくあるそうです。
また、就活の際には、エンジニアとして最低限の知識を備えていることの証明にもなりますしアピールにもなると思います。
ネットで調べてみると職場によっては基本情報を取得すると、毎月5,000円~20000円の資格手当が貰えることもあります。
実際に実務経験を経てから取得しても良いかなと初めは思いましたが、社会人になってからだと勉強時間の確保が難しくなると予想できたので、学生のうちに取得した方が良いなと思い受験を決意しました
以上が2つ目の理由です。
「将来使えそう」といったような理由だと正直勉強が続かないので、具体的に「なぜ基本情報を取るのか?」という理由を明確にした上で勉強を始めることをおすすめします。
2. 試験前の自分のITスキル
- プログラミング( web系 )をサークルで2,3ヶ月やっていた
- Pythonを趣味で半年ほどやっていた
- 実務未経験
- IT用語はほとんどわからない
3. 学習期間
私は2022年の春休み(3月下旬)から学習をはじめて10月の試験に臨みましたのでだいたい半年ですね。
夏休みも挟みましたので、平日は1,2時間、 休日は多い日で5時間行っていました。
それでは本題の学習方法について説明していきます。
流れとしては、『 学習教材 』→ 『 学習戦略 』→ 『 学習方法 』で話していこうと思います
基本情報の具体的な学習方法について、午前と午後に分けて解説をしていきます。
4. 午前試験対策
学習教材
自分が午前対策で使った教材は以下の2点です。
これら2つは基本情報の合格体験記を書いているほとんどの人が推奨している教材なので間違いはないかと思います。
午前対策はこれだけで十分でした。
学習戦略
結論から言うと、午前問題は「過去問を何周もする」に尽きます。
いきなり、「 知識がない状態で過去問解いても解けないでしょ!まずは知識を入れなきゃ」と思わず声に出してしまった方もいるかもしれません。私も初めそう叫んでしまいました
では、なぜ「 過去問の周回 」が学習戦略の結論に至ったか説明していきたいと思います。
「経験した失敗談」
私は、栢木先生の基本情報技術者教室で十分に知識をインプットしてから過去問道場で過去問演習を積み重ねていこうと思い学習を進めていきました。
実際に読んでいくと、新たにソフトウェアやメモリ、コンピュータの構成要素など自分が聞いたことのない用語がたくさん出てきました。しかし、それは想定内であったので挫けずインプットを続けていきました。
全部で11章あるのですが7,8章分を読んだ後から様子がおかしくなっていきました。徐々に用語量に頭がパンクし初めら辺の章で扱った用語の記憶はほぼありませんでした。
ここでかれこれ1.5ヶ月かけて本1周を終えましたが読んだことの達成感はあるものの、用語の知識はほとんどありませんでした(各章を読んでる時は理解しながら進んでいたはずなのに...)
そこで、まずは過去問を見て敵を知ることが大切であることを実感しました。
1.5ヶ月無駄とは言えませんがあまりインプットできた!という実感は湧きませんでした。合格までの道のりまでほど遠いなぁと途方に暮れていたのを思い出します。
学習法
失敗経験も踏まえて、私は上記で紹介した学習教材を元に、以下の手順で学習をしました。
(1) 過去問道場を 分野指定 で3回分解く
(2) 終わった分野から栢木先生の基本情報技術者教室で確認する。
(3) 最後道場の模擬テストを本番同様に解く
ひとつずつ詳しく解説していきます。
(1) 過去問道場を分野指定で3回分解く
まずはじめに過去問道場を 分野指定で3回 解きます。
過去問道場ではありがたいことに、「分野別」指定で問題を解くことができるのでそれの設定を以下のようにします。
ここでもただ3周繰り返すのではなく、しっかり回数によって目標があります。
1回目: 目標→この分野はこういう問題が出るんだぁという感覚を覚える!
わからない問題が来てもどんどん気にせず進めることが大切となります!インプットを全くしてない状態なのでわからない単語が多すぎても心配しないでください。
2回目: 目標→見たことあるなぁを確かな知識にする
この2回目は調べ学習が始まる大事な回です!
1回目で実際に問題の規模感やどのくらいの知識が求められるのかがわかったと思うので、次はじっくり問題に取り組むことが必要になっていきます。
問題を解いて見たことあるなぁと思ったものは、調べて定義を確認し、しっかり知識を取り入れましょう!ただし、この段階でも6,7割ほどの理解で大丈夫です!100%理解を一つ一つの用語でやっていては、かなりの時間を要します。
用語検索には、IT用語検索 がオススメです!
3回目: 目標→わからない問題を中心に演習する
この回では2回目で演習して用語検索しても全くイメージがつかない...という問題を中心に行なっていきます。主に計算問題や類似の選択肢が与えられている用語問題が中心になってくると思います。
この3回目を解いてもよくわからない問題は、別途スクショをとって解説とともにフォルダに保存したり、メモ帳アプリで後で解くように一旦保留にすると良いでしょう。
2回目で6,7割だった用語問題に関しては、この3回目で8,9割まで理解できるようにしましょう!
大切なのは問題と出逢う回数ですので自ずと理解度は深まっていると思います
分野ごとに絞ることでこの用語見たことある!この計算方法、前回間違えたやつだ!と、求められることが狭まるがために効率的にインプットできるようになるのです。
(2) 終わった分野から栢木先生の基本情報技術者教室で確認する。
ここで8.9割だった用語問題を10割に持っていきます。
ここで驚くことに、いきなり栢木先生の書籍から始めて何もかもわからなかった用語の点群たちが、見事に線で繋がっていきました!
これは、3回分分野を絞った演習を行なったため、脳がその分野に特化し定着率も格段に上がりやすくなったのだと感じてます!
この(1)の分野が終わったら(2)で対象分野を読む
を繰り返して全分野終わるまで演習を行いましょう!
ex)
(1-1) 基礎理論を分野指定で解く → (1-2) 栢木先生で「基礎理論」の章を読む
(2-1) アルゴリズムを分野指定で解く → (2-2) 栢木先生で「アルゴリズム」の章を読む
もし時間に余裕がある方であれば、上記の(1-2)と(2-1)を同時進行で行えると尚良いです!
つまり、栢木先生と過去問の分野演習でそれぞれ異なる章を同時に進める形となります。
(3) 道場の模擬テストを本番同様に解く
ここまで来れば試験で求められる知識はある程度インプットできたと思います。
今までは分野別に行ってきましたが、最後は年度ごとに本番同様に通しで過去問演習していきます。その際、ちょっと忘れかけていた問題も復習しつつ平均で7,8割の正答率で解けるように繰り返し行いましょう!
【午前問題の学習法のまとめ】
(1) 過去問道場を 分野指定 で3回分解く
(2) 終わった分野から栢木先生の基本情報技術者教室で確認する。
(3) 最後道場の模擬テストを本番同様に解く
午前問題の攻略は「過去問演習」に尽きるのでそのために分野を指定した演習で効率よく知識の定着を図っていきましょう!
5. 午後問題の学習方法
学習教材
自分が午後対策で利用した教材は以下2つです
1つ目は午前試験と同様に過去問道場です。
2つ目はアルゴリズム対策に、
学習戦略
結論から言うと、午後試験も午前試験と同様に 過去問演習 が大切となってきます。
形式が変わってからアルゴリズム(擬似言語)とセキュリティに分野が絞られたのでこの分野に注目して勉強法を説明していきたいと思います!
学習法
(1) うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2022年版の書籍を1周する。
(2) 過去問道場で年度ごとに3年分(計6回分)解く
それぞれ詳しく解説していきます。
(1) うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2022年版の書籍を1周する。
まず最初にアルゴリズム対策には不可欠な参考書「 うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 」を一周します。
こちらの参考書は「 アルゴリズムの基礎を学ぶ⇨演習を通して解き方を学ぶ 」なので、初心者でも理解しやすい構成になっています。
演習の中で「 学んだ知識を使える技術 」として基礎を定着させていきます。
このアルゴリズムを完璧にしさえすれば、後に控える情報セキリュティの分野の得点無くして合格を手にすることができます。
情報セキュリティは本で学習というよりも、午前試験の知識を使って解いていくことになります。
(2) 過去問道場で年度ごとに6年分解く
ここで一つ疑問が、、、
アルゴリズムも情報セキュリティも新形式になってからの過去問がほぼないためどう演習していけば良いか不安に思った方もいるのでは?
2023に形式対応したばっかで6年分もないでしょ!と思った方もいるかもしれません。
しかし、安心してください!
新形式で出てくる問題は旧形式で出ていた問題と非常に似ています。
そのため、午前試験と同様に情報セキュリティ、アルゴリズムで分野を絞り繰り返し解いていくことで対策することができます。
具体的には以下の画面のように指定できます。
セキュリティ分野も同様です!
大事なことは1問あたり30分以内と時間をしっかり測ることで、本番同様の状態で学習することができます。
【午後問題の学習法のまとめ】
(1) うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2022年版の書籍を1周する。
(2) 過去問道場で年度ごとに3年分(計6回分)解く
午後問題の攻略は午前同様に「 過去問演習 」に尽きます!午前問題の情報セキュリティやアルゴリズムをしっかり定着することで午後問題もスムーズに進むと思います!
以上で試験対策についての説明を終わります。
試験結果
最後に私が合格した際のスコアレポートを貼っておきます!
今まで説明した学習法を実践したことで自信を持って挑むことができました!
私が受けた基本情報技術者試験のスコアです。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は基本情報技術者試験にこれから挑戦しようと考えている人向けに学習法と戦略を解説しました。
ぜひ資格勉強のモチベになってくれたらとても嬉しいです!
目標に向けて勉強し培った知識は、今後も生きてくることは確実に言えるので、ぜひ最後まで諦めず一緒に頑張っていきましょう!
他にもより良い勉強法等ございましたら私自身も新たな気づきが得られるのでぜひコメントしていただけるとありがたいです!
今資格に向けて学習中の方も、勉強法で質問したいことありましたらコメントにてお願いします!ぜひ相談に乗らせてください!