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【初心者向け】Dockerで手軽にNode.js開発環境構築 (2)

Last updated at Posted at 2018-03-06

前回【初心者向け】Dockerで手軽にNode.js開発環境構築 (1)

Node.js

サーバーサイド Javascript
[参考]
Node.js を5分で大雑把に理解する
基礎から学ぶNode.js:第1回 Node.jsとは

Express.js

シンプルな Web アプリケーションフレームワーク
Express - Node.js Web アプリケーション・フレームワーク

Version は 4.16.0 を使う
巷には Express 3 の情報が溢れているが(最近は4も増えてきた)
互換性がないので Express 3 系の記事は絶対鵜呑みにしてはいけない
結局上の公式リファレンスが最強だと思う

開発環境構築

普通に作ろうとすると
・Homebrew (Mac 用パッケージマネージャー)
・Nodebrew (Node.js のバージョン管理ツール)
・Node.js 本体

をインストールした後
npm (Node.js 用パッケージマネージャー)を用いて
Express などの必要なパッケージをインストール

みたいな手順を踏むため環境が汚れてしまう
そこで Docker の出番

ディレクトリ作成

プロジェクト名はなんでもいい
以下のようなディレクトリ構成にする
ターミナルで移動しやすい場所(ホームディレクトリの近くとか?)だと少し楽

MyApp
├─ node
│   ├─ Dockerfile
│   └─ .dockerignore
└─ docker-compose.yml

Dockerfile

公開されているイメージをそのまま使ってもいいが Dockerfile を作成してみる
Dockerfile とは Docker イメージの設計書のようなもの

Dockerfile
# ベースイメージを指定
# 今回は LTS の 8.9.4 にする
# alpine は 軽量の linux OS
FROM node:8.9.4-alpine

# node.js の環境変数を定義する
# 本番環境では production
ENV NODE_ENV=development

# 雛形を生成するのに必要なパッケージのインストール
RUN npm install -g express-generator@4.16.0

# ディレクトリを移動する
WORKDIR /app

# ポート3000番を開放する
EXPOSE 3000

[参考]
Dockerfile reference (公式)
Dockerfile リファレンス (日本語訳)
日本語訳は情報が古いので注意

Compose file

docker-compose.yml
version: '3'
services:
  webserver:
    build: node
    image: node-express-dev:1.0
    container_name: node
    tty: true
    volumes:
      - ./node/app:/app
    ports:
      - "8080:3000"

services 以下にコンテナの情報を記述していく

webserver
Docker が構築する Network でのホスト名になる(任意の名前で良い)
例えばこの場合、別のコンテナから node に繋げたいときは http://webserver:3000 といった感じ

build
Dockerfile があるディレクトリを指定する。省略した場合は local または Docker Hub からイメージを取得する

image
イメージの名前を指定する
build の有無で意味が変わる

container_name
コンテナ名

tty
コンテナ内の標準出力とホストの出力を繋げるためのもの
docker run 時の -t オプションに対応
これがないとコンテナがすぐ終了してしまうため、基本的に true

volumes
ボリュームには2種類あるので気をつけること
この場合はコンテナのディレクトリをホスト(Mac)のディレクトリにマウントするという意味

現時点でホストには ./node/app というディレクトリは存在しないが
この状況で Compose を立ち上げると
ホストにディレクトリが生成され、コンテナ内のディレクトリとしてマウントされる

こうすることで VSCode などのエディタでホストのファイルを直接編集すれば
コンテナ内のファイルを編集したことになるので、開発がすごく楽になる

ports
この場合はコンテナのポートとホストのポートを繋げる役割
例えば http://localhost:8080 で node コンテナの 3000 番に繋がる

[参考]
Compose file version 3 reference

コンテナの起動

準備が整ったのでコンテナを立ち上げていく
docker-compose.yml が置いてあるディレクトリに移動する

cd MyApp

Dockerfile からイメージをビルド

$ docker-compose build

コンテナを生成し、今回はバックグラウンドで起動

$ docker-compose up -d

node ディレクトリの直下に app ディレクトリができているのが確認できる

MyApp
├─ node
│   ├─ app ←      
│   ├─ Dockerfile
│   └─ .dockerignore
└─ docker-compose.yml

ちなみに上2つのコマンドを Docker Compose を使わないでやると次のようになる

$ docker build ./node -t node-express-dev:1.0
$ docker run -itd —-name node -v ~/MyApp/node/app:/app -p 8080:3000 node-express-dev:1.0

コンテナに接続

状態を確認

$ docker-compose ps
Name        Command       State           Ports         
--------------------------------------------------------
node    node              Up      0.0.0.0:8080->3000/tcp

Commandnode になっているのはベースイメージ由来のコマンド
このプロセスに attach しても REPL(Read eval print loop:対話的実行環境)に接続するだけでサーバを起動できない
ここでは別プロセスを立ち上げて接続するための docker exec コマンドを利用する

$ docker exec -it node /bin/sh

express-generator で雛形を作成する

# express -f --view=pug /app

-f オプションをつけることで
既にディレクトリが存在していても強制的に作成できる

必要なパッケージのインストール

# npm install

サーバーを起動

# npm start

ブラウザで http://localhost:8080 にアクセス

Welcome to Express!

確認ができたら Ctrl + C で終了

コンテナを抜ける

$ exit

コンテナを止める

$ docker-compose stop

次回からは start コマンドでコンテナを起動できる(コンテナ自体を作り直す場合は up コマンド)

$ docker-compose start

次は express のコード周りを見ていきます

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