はじめに
以前、Wio BG770Aで電池残量を取得する記事を書きました。
前回は、分圧抵抗回路の出力をWio BG770AのGrove端子に直結する形で配線していたのですが、実際にいろいろなセンサーと組み合わせて使っていく中で、使いたいGrove端子に電池残量を取得する改造がされているなど、ちょっと不便だなと感じる場面が出てきました。
そこで、今回は、この分圧抵抗回路の出力をGroveコネクタ化して、もう少し使い回しやすい構成に改良してみます。
使用するデバイス
- Wio BG770A
- 分圧抵抗 130kΩ・750kΩ(Wio BG770A v1.1の回路図に合わせた値)
- Groveケーブル(4ピン)
分圧抵抗の値は、以前の抵抗値から130kΩ・750kΩに変更しました。v1.1の回路図に合わせる値になっています。
・Wio BG770A v1.1 回路図
https://seeedjp.github.io/Wiki/Wio_BG770A/media/WioBG770A.v1.1.pdf
基本的な回路そのものと、分圧抵抗回路を実装するパッドなどは以前と同じです。今回変わったのは分圧抵抗回路の出力のGroveコネクタ化の部分です。
以前の課題:直結配線だと端子が固定されてしまう
以前の構成では、分圧抵抗の出力をWio BG770AのGrove端子にジャンパー線で直結していました。動作自体は問題なかったのですが、この方法だと使う端子が固定されてしまうという課題がありました(以下は前回改造の写真)。
たとえば、すでに別のセンサーで特定のGrove端子を使っていた場合、分圧抵抗の配線を別の端子に移そうとすると、配線をやり直す必要が出てきます。センサーを追加したり構成を変えたりするたびに毎回配線し直すのは、地味に手間がかかります。
Groveコネクタ化のアイデア
そこで今回は、分圧抵抗の出力側をGroveコネクタの形状に合わせて、Wio BG770Aの空いているGrove端子に挿すだけで使える構成に変更してみます。
Groveコネクタにしてしまえば、あとはケーブルを挿し替えるだけで済むので、配線変更のたびにはんだごてを出す必要がなくなります。この気軽さは地味にありがたいと思います。
Groveコネクタ化で広がる汎用性
Groveコネクタ化したことで得られた一番のメリットは、空いている端子であればどこにでも挿し替えられるようになったことです。
センサはセンサの通信規格によって、使うGrove端子がほぼ決まってきますが、今回は、電池電圧を取得するために別の空いている端子に挿し替えるだけで対応できます。配線の自由度が上がったので、センサー構成を試行錯誤しやすくなった気がします。
もう一つのポイントは、接続先のインターフェースを選ばなくなったことです。Groveには digital / analog / I2C / UART といくつかの種類がありますが、接続するセンサーによって必要なインターフェースはそれぞれ異なります。分圧抵抗回路はアナログ出力なので、UART端子(ADC機能がないため)以外であれば、どの空きGrove端子でも使い回せるようになりました。
digital端子でもI2C端子でも、Groveの形状さえ合っていればアナログ入力として使える端子であれば動くはずなので、拡張性がかなり上がったと思います。
まとめ
Wio BG770Aの電池残量取得回路を、直結配線からGroveコネクタ化する形に改良してみました。回路自体は以前からほぼ変わっていませんが、コネクタ化しただけで配線の自由度がぐっと上がったのは想像以上に効果があったと思います。
今後は、この電池残量取得の仕組みと他のセンサーを組み合わせて、実際の運用データをSORACOMに送るところまで試してみようと思います。
なお、今回の分圧抵抗値はv1.1の回路図に合わせているのですが、v1.1自体が購入できるようになれば、こんな改造も不要になるので、ぜひ早く購入できるようになることを願っています!
参考リンク




