システムエンジニアの菊池 祐騎(きくちゆうき)です。
※「100日後に死ぬワニ」の作者きくちゆうきさんとは別人です
さて、唐突ではありますが
働き方改革の流れで長時間労働のみならず従来の週5勤務も含め、様々な部分で変革が起こっています。
が、悲しいことにデータを無視した(つまり現実を見ていない)対策ばかり散見されるように思います。
そこで今回はデータドリブンをテーマに、果たして勤務日数や残業時間が仕事の成果にどう関係するのか明らかにすべく、これらとGitのコミット行数との関係性を調べてみることにしました。
先に結論:
・週5日勤務時と週4日勤務時で、コミット行数に有意な差は見られない
→週に5日働いた日と4日働いた日で、1週間あたりの成果は変わらない
・残業時間が多いときと少ないときでコミット行数に有意な差は見られない
→残業をたくさんしたときと、しなかったときで1日あたりの成果は変わらない
どうでしょう?
驚いたでしょうか?それとも、やはりという感じでしょうか?
それでは、今回の調査方法を解説します。
■集計・分析方法
・Gitのコミットログから週別のコミット行数を取得し、それを自身の勤怠情報(週合計残業時間など)と比較しました
・当記事でいうコミット行数とは、追加された行数のことを指します
■コミット行数の取得
コマンドラインでGitのコミット行数を調べるためのコマンドはこちら
git log --numstat --pretty="%H" --author='Gitのアカウント名' --since="集計開始日 00:00:00" --until="集計終了日(開始日+1週間) 23:59:59" --no-merges | awk 'NF==3 {plus+=$1; minus+=$2} END {printf("%d\n", plus)}'
■勤怠情報
単に日別の稼働時間からエクセルで残業時間を集計しただけ
これを読んでいる皆さんの勤怠情報とコミット行数の関係はどうでしょうか?
参考にしてみてください。
※ただし最後に付け足しますが、あくまでデータが示す事実を提示しただけに過ぎず、逆説が成り立つ(勤務日数や残業時間を意図的に制限もしくは増幅しても生産性が変わらない)ことの証明ではないです
※あらゆる人について普遍的にいえることの証明でもないです