目次
- はじめに
- マナー
- 挨拶
- コミュニケーション
- おわりに
- 参考文献
1. はじめに
新卒研修で学んだビジネスマナー。
「正しい敬語を使う」
「挨拶が大事」
「名刺交換がある」
今までの学生生活ではあまり意識していなかったことでも、社会人になってからは大切になる場面が多いことを実感しました。
しかし、社会人になってから数ヶ月の段階で、ビジネスマナーを完璧に身につけることは簡単ではありません。研修を受けて理解をしたつもりでも、実際の場面では忘れてしまったり、うまく行動に移せなかったりすることがあります。
そこで本記事では、研修で学んだビジネスマナーの中でも、特に印象に残ったコミュニケーションや挨拶について、自分の考えたことと共にまとめていきます。
2. マナー
マナーにはビジネスマナー、テーブルマナー、公共のマナー、冠婚葬祭のマナーなど様々な種類が存在します。
テーブルマナーや冠婚葬祭のマナーはしきたりへの配慮の側面があります。一方で、ビジネスマナーや公共のマナーには他の人への思いやりの側面があります。
マナーはルールとは異なり、守らなくてもペナルティがあるわけではありません。しかし、社会はこのような共通のマナーで成り立っています。
人々が共通の価値観や行動を共有することで、社会生活が円滑に成り立つ、という考え方があります。また、『マナーと作法の社会学』では、マナーは公共圏に人々を繋ぎとめ、快適な生活に導くものだと述べられています。
ビジネスマナーも働く人同士を繋ぎとめる共通言語のような役割を果たしているのではないでしょうか。
どのような仕事でも、人と関わりながら業務を進めていきます。そのため、良好な対人関係を築くことが大切です。そして、その対人関係を支えるのが、挨拶や敬語などのビジネスマナーだと感じました。
3. 挨拶
ビジネスマナーの中でも、特に基本になるのが挨拶です。新卒研修では挨拶の種類や仕方などについて学びました。学生生活の中であまり意識していなかった挨拶ですが、社会人になると、挨拶は相手との関係を築く大切なコミュニケーションであると実感しました。
分離礼・語先後礼
研修では、挨拶の仕方として分離礼・語先後礼を学びました。分離礼は言葉とお辞儀を分けて行うことです。また、語先後礼とは、言葉を先に述べ、後にお辞儀をすることを指します。
挨拶をしてからお辞儀をすることで、相手に丁寧な印象を与えやすくなり、気持ちも伝わりやすくなります。
挨拶のコツ
研修では、挨拶のコツとして、
あかるく
いつでも
さきに
つづけて
を教わりました。
挨拶は明るく大きな声で、いつでも自分から挨拶することが大切です。
挨拶について考えたこと
挨拶の研修で特に印象に残っているのは、「相手が返してくれなくても、自分から挨拶をすれば良い」ということです。
私はこれまで、挨拶が返ってこなかったら恥ずかしいと感じて自分から挨拶するのは苦手でした。しかし、研修を受けてからは、「返ってこなくても自分が挨拶をすればよい」と考えられるようになり、以前より積極的に挨拶できるようになりました。現在では、出社時にも自分から挨拶できるように心がけています。
まだ、とっさに自分から挨拶することは苦手ですが、今後も習慣づけることを意識して、いつでも明るく挨拶できるようになりたいです。
挨拶を行うことは、相手の存在を認識し、関係を築いていくための大切なコミュニケーションなのだと感じました。人間関係は、お互いのコミュニケーションの積み重ねで形成されていくものです。そのため、挨拶はその積み重ねの中でも、最も基本的な相互行為の一つと言えるのではないかと思います。
4. コミュニケーション
挨拶もコミュニケーションの一つですが、仕事ではそれ以外にも様々な場面でコミュニケーション能力が求められます。
研修では、現在の仕事は専門的に分業されていることが多く、一人だけで業務を進めることが難しいことを学びました。また、定型の業務が減少し、状況に応じて判断する必要がある非定型の業務が増えていることも学びました。そのため、周囲と連携しながら業務を進めるためのコミュニケーション能力がますます重要になっていると感じました。
また、コミュニケーションは単に話すことや聞くことだけではなく、相手の立場を考えて行動することも大切だと学びました。
ここでは、研修の中で特に印象に残っていることについてまとめていきたいと思います。
「伝わる」こと
自分ではうまく説明できたと思っていても、実際はちゃんと伝わっていなかった、という経験はないでしょうか。
研修では、コミュニケーション能力で中心になるのは、伝えることではなく「伝わる」技術だと学びました。
特に、相手に「伝わる」ようにする重要なポイントとして
- 相手は聞きたいことしか聞いてくれないこと
- 「感情」をこめること
- 相手は誰に言われたかを意識していること
の3つがあります。
また、人は相手の言葉だけではなく、態度も見て内容を判断しています。話すときに笑顔を意識したり、ジェスチャーを交えたりすることで相手にも内容が伝わりやすくなります。
相手の立場を考える
専門用語ばかりで説明されて、困ってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
コミュニケーションを取るうえで、相手の立場を考えることはとても重要なことです。
例えば、業務などについて会話する際に、専門知識を持つ人同士であれば専門用語を使って会話しても問題ありません。しかし、相手が専門知識を持っていない場合、専門用語ばかり使ってしまうと内容がうまく伝わらず、相手を困らせたり、不安な気持ちにさせたりしてしまいます。
また、相談や質問をする際にも、自分にとっては分かっていることでも、相手は知らない可能性があるという意識を持たなければ、スムーズなコミュニケーションを取ることはできません。自分が何を伝えたいのか、どのようなことで困っているのか、何を質問したいのかを、相談や質問をする前に整理しておくことが重要だと学びました。
コミュニケーションについて考えたこと
研修を通して、自分が話したいことだけを話すのではなく、相手のことをよく考えることが大切だと感じました。
相手がどのような立場にいて、何を求めているのかを考えながら行動することが、円滑なコミュニケーションにつながるのだと思います。
人間関係は日々のやり取りの積み重ねによって作られていきます。仕事におけるコミュニケーションも同じように、相手への思いやりを積み重ねていくことで信頼関係につながっていくのだと思います。
そのため、コミュニケーション能力とは、相手に情報を伝えたり配慮したりするだけではなく、相手との関係をより良くするための力でもあると言えるのではないでしょうか。
5. おわりに
新卒研修を通して、挨拶の仕方や敬語、名刺交換や電話応対など、多くのビジネスマナーについて学びました。しかし、それらは単に形だけを覚えればよいというわけではないと感じました。相手への配慮や思いやりがあってこそ、意味のあるものになるのだと思います。
研修の中で、「慇懃無礼になるのはよくない」という話がありました。慇懃無礼とは、表面上は丁寧でも心の中では相手を軽視していたり、丁寧すぎて嫌味な印象を与えてしまったりすることを意味します。どれだけマナーを完璧にこなしていても、気持ちがこもっていなければ、相手には伝わりにくいのではないでしょうか。
反対に、完璧にできていなくても、相手を大切にしようとする気持ちはコミュニケーションの中で伝わるのだと思います。
そのため、マナーをただの決まりとして覚えるのではなく、その意味を考えながら、相手への思いやりを忘れずに行動していきたいです。
6. 参考文献
加野芳正 編著『マナーと作法の社会学』東信堂(2014年)