MacBookでGoogle Gemini CLIをインストールして使えるようにするまで
はじめに
この投稿では、MacにGoogle Gemini CLIをセットアップする際に実際に行った手順を紹介します。
やりたかったこと
Googleの生成AIをCLIから利用するために、@google/gemini-cli
をMacにインストールし、コマンドを実行したかった。
※Gemini CLIについての説明はあちらこちらにあるので割愛します。
環境情報
- OS: macOS 15.5
- CPU: Apple Silicon (arm64)
- シェル: /bin/zsh
- Node.js: v18.18.2
- npm: v9.8.1
- Homebrew: インストール済み(Node.jsはHomebrew未管理)
- npm グローバルパス: /Users//.npm-global
- PATH:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin:(省略)
※~/.npm-global/bin
は含まれていなかった
Gemini CLIをインストールする際に起きた課題
- Node.jsのバージョンが古くて
EBADENGINE
警告が大量に出た
→Node.jsのバージョン18以上が必要だが、20以上が要求されていた。原稿執筆時点、Gemini CLIのNode.jsの安定バージョンは22のよう -
gemini
コマンドがcommand not found
で使えなかった
→npmのグローバルインストール先がデフォルトではなく~/.npm-global
だったため、PATH設定が必要だった
詳細手順
以下にインストールから動作確認までの手順を示します。
どういう手順で確認、解決したか
- Node.jsのバージョンを確認し、必要なバージョンにアップデートする
-
@google/gemini-cli
をインストールする -
gemini
コマンドが使えない原因を調査する - npmのグローバルインストール先を確認する
- 実行ファイルの存在とシバンを確認する
- Node.jsで直接実行できるかテストする
- PATHに
~/.npm-global/bin
を追加する -
gemini
コマンドが正常に動作することを確認する
-
Node.jsのバージョン確認
node -v
出力:
v18.18.2
Node.jsをHomebrewでアップデート
brew install node@20
/opt/homebrew/opt/node@20/bin をPATHに追加し再度確認
node -v
出力:
v20.x.x
-
再度Gemini CLIをインストール
sudo npm install -g @google/gemini-cli
-
コマンドが見つからない問題の確認
which gemini
出力:
(何も出ない)
-
グローバルインストール先を確認
npm config get prefix
出力:
/Users/<username>/.npm-global
-
実行ファイルの存在確認
ls -l /Users/<username>/.npm-global/bin/gemini
出力:
../lib/node_modules/@google/gemini-cli/dist/index.js へのシンボリックリンク
シバンを確認
head -n 1 /Users/<username>/.npm-global/lib/node_modules/@google/gemini-cli/dist/index.js
出力:
#!/usr/bin/env node があり問題なし
-
Nodeで直接実行できるかテスト
node /Users/<username>/.npm-global/lib/node_modules/@google/gemini-cli/dist/index.js --help
出力:
ヘルプが表示され動作確認OK
-
PATHを設定
~/.zshrc
に追記export PATH=$PATH:~/.npm-global/bin
設定を反映
source ~/.zshrc
-
最終確認
which gemini gemini --help
→ コマンドが正常に呼び出せるようになった
まとめ
最終的にできたこと
✅ Node.jsをv20以上にアップデート
✅ @google/gemini-cliをインストール
✅ geminiコマンドをどこからでも呼び出せるように設定
✅ 実際にCLIヘルプが表示され動作確認完了
本内容を踏まえ次にやりたいこと
- Gemini CLIを使って実際にテキスト生成やコード生成を試す
- プロンプトのパラメータを工夫して用途に合わせたワークフローを作る