はじめに
お疲れ様です。yuki_inkです。
Cloud Practitioner、持ってますか??
先日 AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C01) を受験し、無事合格しました。
本稿は、AWSについてそこそこ知識と経験を持った人が Cloud Practitioner を受験した体験記です。
Cloud Practitioner 受験の背景
筆者は新卒で入社した会社でAWSを触りはじめたのですが
最初に受けたAWS認定は Solutions Architect - Associate で、
AWS認定試験の中では最も初級の Cloud Practitioner は、受けるタイミングを逃していました。
※同じような方、意外といらっしゃるのではないでしょうか
現在3年目も終わろうとしているところ。
AWS認定資格も気づけば8個取っていました。
もういっそ、全冠取得目指して、最後に Cloud Practitioner 取ってやろうか。
そんなことを思っていた時に飛び込んできたニュースがこちらです。
AWS Partner Network (APN) 参加企業に所属し、現在社会人歴 1 ~ 3 年目で突出した AWS 活動実績がある若手エンジニアを「AWS Jr. Champions」として表彰します。これは、AWS を積極的に学び、アクションを起こし、周囲に影響を与えている APN 若手エンジニアを選出しコミュニティを形成する、日本独自の表彰プログラムです。
これはエントリするしかない、と思って応募条件を読むと
AWS 認定クラウドプラクティショナーの取得、その他の認定資格 2 つ以上の取得を条件とします。クラウドプラクティショナーは必須となり、その他 2 資格に制限はありません。合計 3 資格以上が必要となります。
なんと。。
社内チャットで「Cloud Practitioner 必須なんですね。。」と呟くと「Top Engineersよりハードルを下げるために、敢えてそうしたらしい」とのこと。
というわけで受験に至りました。
Cloud Practitioner 受験してみた
こっちは Associate と Professional 制覇しとるんやぞ、とまあ舐めきっていたので、
特に Cloud Practitioner 向けの対策はしてませんでした。
感想
今回の経験を通して思ったことを3点にまとめます。
1. Well-Architected Framework について
やっべ、ちゃんと読んでなかった(^q^)
過去の受験勉強のうっすらとした記憶はあったのですが、
フレームワークの柱にはどのようなものがあって(下記)
それぞれがどのような内容なのか、
ちゃんと覚えておかないと分からない(勘でいくしかない)問題が何個かありました。
運用上の優秀性
セキュリティ
信頼性
パフォーマンス効率
コスト最適化
サステナビリティ
実務でも何かと話題に上がる Well-Architected Framework。
この機会にちゃんと読めたので、まあヨシ。
余談ですが、サステナビリティなんて柱あったかな、と思って調べたら、
最近(といっても2021年)に追加されたんですね(追いつけてない、やばい)
2. AWSサポートプランについて
知らねえ〜〜〜\(^o^)/
全く分からない、という状態だったので、受験後真っ先に確認しました。
普段の業務では何気なく Trusted Advisor 使ったり、AWSにサポートケース投げたりしているのですが
そのあたりのサービス提供がサポートプランによって違うなんて。。
恥ずかしながら、業務で利用しているAWSアカウントのサポートプランも、今回の件で初めて意識しました。
現在のプランで受けられるサービスは最大限享受し、
また必要に応じて見直しをかけていきたいと思いました。
3. そのサービス何やったっけ〜〜
Cloud Practitioner なので、このサービスってどんなサービス?的な問題が多く出ます。
サーバーレスでイベント駆動の処理やりたいなら Lambda かな〜^^
S3 で静的ウェブホスティングして、Cloud Front で配信しようね〜^^ みたいな。
まあそれは想定内で、だからこそ特に対策も打ってなかったわけなんですが、
急に問題文に出てきて、君誰やったっけ〜〜と頭を抱えるサービスもありました。
そういうものが結構あったんですが、例えば、Amazon Lightsail。
受験後調べたんですが、何でもいいからすぐに環境欲しいんです、みたいな人にはいいかも。
それこそ、Cloud Practitioner で出てくるべきサービスだなと思いました。
まとめ
最近 Professional や Specialty 試験ばかり受けており、個別のサービスに執着していたこと、
また日頃の情報収集が甘いこともあって、広く浅くの知識が抜けていました。
日々増え続けるサービスについて、概要だけでも把握しておくことは大切だなと、今回痛感しました。
また、Well-Architected Framework や AWSサポートプランの知識が抜けていたことは、
今思えば非常に危うい状態だったと思います。
今回の件がなければ、今後、より上の立場になった時に、明確な根拠のないアーキテクチャを組んだり、
逆に他の人が設計した内容を適切にレビューできなかったり
不適切なサポートプランを契約してしまったりする可能性もあったと思います。
最後に
話が飛躍してしまいますが、木を見て森を見ず、という言葉を考えずにはいられません。
我々エンジニアが向き合っているのは各種リソースのパラメータであったり
コードの1行1行であったりしますが、
その積み重ねで成り立つシステムは、企業にとっては経営の根幹になり得る財産で
社会にとっては欠かせないインフラとなっているはずです。
AWSを利用するにあたっては、1つ1つのサービスを追求し、その使い方を極めることももちろん大切です。
一方で、まず何をしたいのか、何を達成し、何を守らなければならないのか、ということを一丁目一番地に置き、
予算はいくらで、それならどんなサービスをどのように構成するのが最善なのか、という視座もやはり大切だなぁと、
今回の件で思いました。
その視座を支えるものとして、Well-Architected Framework や AWSサポートプランの知識は必要なものだと思います。
AWSエンジニアとして今後もやっていくために、今回の件で得た気づきは大切にしていきたいです。
長くなりましたが、Cloud Practitionerを未受験の方、是非受けてみてください。
もし入社3年目以内の方であれば、「AWS Jr. Champions」エントリしましょう!
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。