今日はshallowRef()を中心に、Vue 3でコンポーネントを切り替える方法を整理しました。
ref()との違いが最初はかなり曖昧だったのですが、Dynamic Componentの例にすると「どこまでVueに変更を見てもらうか」が少し分かりやすくなりました。
フロント側のスキルを増やして、一覧・詳細・設定のような画面を自分でも組み立てられるようになりたいです。
まだ途中段階なので、勘違いなどあれば教えていただけるとうれしいです。
今日やったこと
shallowRef()で現在表示するコンポーネントを持ち、ボタンで表示を切り替える形を確認しました。
今回用意するのは、次の3つです。
CompA.vueCompB.vueCompC.vue
たとえば、CompA.vueは次のように小さく作れます。
<template>
<!-- compAを選択したときに表示する内容 -->
<section>
<h2>compA</h2>
<p>Aの画面を表示しています。</p>
</section>
</template>
CompB.vueとCompC.vueにも、それぞれ別の表示内容を書きます。
親コンポーネントでは、各コンポーネントの中身ではなく「今どれを表示するか」だけを管理するイメージです。
![]() |
「compA・B・Cのどれを出すかだけ覚えておけばいいなら、役割を分けて考えられそうだね。」 |
Vueでは、<component>と:is属性を使うと、変数に入っているコンポーネントを表示できます。これがDynamic Componentです。Vue.js公式ドキュメント
<script setup>
import { shallowRef } from 'vue'
// 切り替えたいコンポーネントを読み込む
import CompA from './components/CompA.vue'
import CompB from './components/CompB.vue'
import CompC from './components/CompC.vue'
// 最初に表示するコンポーネントを保持する
// コンポーネントの中身ではなく、表示対象の入れ替えを追跡したい
const currentComponent = shallowRef(CompA)
// 押したボタンに対応するコンポーネントへ表示対象を切り替える
const changeComponent = (component) => {
currentComponent.value = component
}
</script>
<template>
<main>
<h1>コンポーネント切り替え</h1>
<div>
<!-- クリックしたコンポーネントを表示対象にする -->
<button @click="changeComponent(CompA)">compA</button>
<button @click="changeComponent(CompB)">compB</button>
<button @click="changeComponent(CompC)">compC</button>
</div>
<!-- currentComponentに入っているコンポーネントを表示する -->
<component :is="currentComponent" />
</main>
</template>
このコードでは、compAボタンを押すとCompA、compBを押すとCompBが表示されます。ボタン部分は変わらず、<component :is="currentComponent" />の場所だけが切り替わる形です。
タブのようなUIはもちろん、画像解析結果の「一覧」「詳細」「条件設定」を同じ画面内で切り替える場面にも使えそうです。
つまずいたところ
ref()とshallowRef()は、オブジェクトの中身まで追跡するかどうかが違うと理解しました。
まず、shallowは英語で「浅い」という意味です。
shallowRef()は、オブジェクトを入れたときに、その一番外側だけをリアクティブに扱います。
通常のref()でオブジェクトを持つ場合を考えます。
<script setup>
import { ref } from 'vue'
// refはオブジェクトの中にある値もリアクティブに扱う
const user = ref({
name: 'Yuki',
settings: {
theme: 'dark'
}
})
const changeTheme = () => {
// themeだけの変更でも、Vueは変更を検知できる
user.value.settings.theme = 'light'
}
</script>
この場合、user.value.settings.themeのようにオブジェクトの内側にある値を変更しても、Vueは変更に気付きます。フォームの入力値や、一覧のカードにある状態など、細かい変更を画面へ反映したいデータにはref()が使いやすそうです。
一方で、今回のcurrentComponentに入るCompAやCompBは、コンポーネント定義を持つオブジェクトです。Dynamic Componentで必要なのは、コンポーネント定義の中身を編集することではなく、「表示対象をCompAからCompBへ入れ替えること」です。
![]() |
「中身の細かい変更ではなく、今どの画面を選んだかだけを見たい。そこがshallowRef()の出番なんだね。」 |
ref()へコンポーネントを渡すこと自体はできますが、Vueはコンポーネントもオブジェクトとして扱うため、その内部までリアクティブにしようとします。開発中に「コンポーネントがリアクティブなオブジェクトになっている」という趣旨の警告が出ることがあるのは、このためです。
これは必ず動かなくなるエラーではなく、「コンポーネントの中身まで監視すると、不要な処理になるかもしれない」という注意だと今は理解しています。shallowRef()は、値の内部を深くリアクティブにせず、.valueの入れ替えだけを追跡できます。Vue.js公式ドキュメント vuejs
<script setup>
import { shallowRef } from 'vue'
import CompA from './components/CompA.vue'
import CompB from './components/CompB.vue'
// 最初はCompAを表示対象として持つ
const currentComponent = shallowRef(CompA)
const showCompB = () => {
// .valueそのものをCompBへ入れ替えるため、Vueは変更を検知できる
currentComponent.value = CompB
}
</script>
ゲームの装備画面にたとえると、shallowRef()は「今どの装備を選んでいるか」を覚える役割に近そうです。剣から盾へ選び直したことは画面へ反映したいですが、選択中の装備の内部データまでVueが細かく見張る必要はない、というイメージです。
今の理解(メモ)
今の自分の頭の中では、shallowRef()は「中身ではなく、入れ物ごと交換したいとき」に向いていそうです。
-
ref()は数値、文字列、配列、オブジェクトなどをリアクティブに持てる -
ref()へオブジェクトを渡すと、オブジェクト内部の値の変更も追跡できる -
shallowRef()も、値は.valueで扱う -
shallowRef()は、.valueに入っているオブジェクトの内部を深くリアクティブにしない -
currentComponent.value = CompBのように、別のコンポーネントへ入れ替える操作は検知される -
currentComponent.value.someValue = '...'のように内部だけを書き換えても、通常は画面更新の対象として追跡されない
今回の切り替えの流れは、次のように見えています。
shallowRef()は、すべてのオブジェクトに使うものではなさそうです。
たとえば、検索フォームの入力値や、画像解析結果一覧の1件ごとの状態は、値の中身が変わったら画面へ反映したいのでref()が合いそうです。反対に、コンポーネント、地図やグラフなどの外部ライブラリのインスタンス、大きなデータを丸ごと交換するケースでは、shallowRef()を検討できそうです。
次にやりたいこと
まずは小さなタブ画面を作り、shallowRef()の動きを自分の手で確認したいです。
-
CompA、CompB、CompCを切り替えるタブ風の画面を作る
ボタン操作と:is属性がどうつながるかを確認したいです -
ref()版とshallowRef()版を並べる
DevToolsやコンソールに出る警告、表示の切り替わり方を見比べたいです - 各コンポーネントに入力欄を置く
切り替えたあとに入力内容が残るかを確かめたいです -
<KeepAlive>を組み合わせる
非表示になったコンポーネントの状態を保持できるか試したいです - 一覧・詳細・設定の仮画面に置き換える
画像解析結果を扱う画面で、どの単位でコンポーネントを分けると見やすいか考えたいです
![]() |
「まずは表示を切り替えるだけの小さな画面で、ref()との違いを見比べるのがよさそう。」 |
今日の整理
shallowRef()は、値の中身よりも「何を選んでいるか」「値が丸ごと変わったか」を扱いたいときに使えそうです。
| 用語 | 今の理解での役割 | 利用イメージ | 次に確認したいこと |
|---|---|---|---|
ref() |
値とオブジェクト内部の変更を追跡する | フォーム、一覧データ、表示状態 | 入れ子の値を変えたときの更新 |
shallowRef() |
.valueの入れ替えを主に追跡する |
表示中のコンポーネント | 内部変更と再代入の違い |
<component> |
動的にコンポーネントを表示する | タブの表示エリア | 通常のコンポーネントとの使い分け |
:is |
表示対象のコンポーネントを指定する |
CompAからCompBへの切り替え |
文字列で指定する場合との違い |
| Dynamic Component | 選択に応じて画面の部品を入れ替える | 一覧・詳細・設定の切り替え |
<KeepAlive>との組み合わせ |
おわりに
shallowRef()は、「浅いリアクティブ」という言葉だけでは少しつかみにくかったです。ただ、Dynamic Componentの切り替えに当てはめると、コンポーネントの中身ではなく、現在選択しているコンポーネントを入れ替えたいだけだと考えられて、少し整理できました。
まだなんとなく動く段階ではありますが、フロント側の画面構成が少し見えてきた気がします。今後は、画像解析結果の一覧・検索・詳細表示を見やすく扱うために、コンポーネントの分け方も試していきたいです。
学習中の内容なので、勘違いや理解不足もあると思います。もし気になる点があれば教えてもらえるとうれしいです。
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