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【Abaqus】使い方講座 小ネタ1 メッシュと結合

Last updated at Posted at 2022-09-16

はじめに

【Abaqus】使い方講座のうち、「小ネタ」では本編と違い、ちょっとしたテクニックだったり、気が付いたことを書いていきたいと思います。

他の回は以下のサイトにまとめています。
https://qiita.com/yuki_2020/items/d613eedb149cbbd16ce8#%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E9%80%A3%E8%BC%89

今回の内容

今回は、メッシュの切り方によって特にパートとパート間の結合部が変な感じになってしまったこと書いていこうと思います。
数学的な裏付けや、リファレンスだったりはなく、「多分こうだろうな」ということを書いていきます。

Abaqusを使用していて、いろいろなパーツを結合を使ってサーフェスとサーフェスをくっつけていたのですが、解析結果を見たらくっついてなかったんです。
原因は結合する上下面でメッシュの切り方が違ったからでした。

image (1).jpg

前提

今回は、↓のような上と下のパートからなっており、接触面同士を「相互作用」の結合し、1面を完全固定し、反対側のエッジを引っ張り上げるような解析をしています。

image (8).jpg

失敗例:節点がずれている

このように上面とした面で節点の位置が異なるようにメッシュを切ってしまうと、
image.jpg

このように真ん中に穴が開いてしまいます。
image (1).jpg

image (2).jpg

おそらく結合では、できるなら節点同士を共有、できないなら節点が相手のサーフェス上に乗るように内部で処理をしているのでしょう。

成功例:節点が一致している

対して、このように節点の位置が上下で同じようにメッシュを切ると、
image (3).jpg

このように共通面で同じような変形をしてくれます。
image (4).jpg
image (5).jpg

おそらく要素として適合要素を使用しているため要素間のノードは連続になるのでしょう。適合要素について詳しく知りたい方はこちらhttps://qiita.com/yuki_2020/items/9dcfd88c8909300cc9a1#%E7%AF%80%E7%82%B9%E3%81%AE%E6%80%A7%E8%B3%AA

対策法

各パートごとに同じ位置になるようにメッシュを切るのは面倒です。
そのようなときには、アセンブリを作成するときに、インスタンスタイプとしてインディペンデント(インスタンスにメッシュ)を選択しましょう。
そうすると、アセンブリ状態でいつものようにメッシュを切ることができます。

image (6).jpg

ディペンデント(パートにメッシュ)にすると、パートごとにメッシュを切ってしまい、今回のようなずれが起きてしまいます。

圧子と試験片別々にメッシュを切りたいけど、試験片は様々なパートからなっているんだ、というときも安心してください。
一緒に切りたいパートだけインディペンデント(インスタンスにメッシュ)にし、それとは別にディペンデント(パートにメッシュ)のパートをアセンブリに組み込むことはできます。

image (9).jpg

ただし、別のパートである必要はあります。

さいごに

メッシュの切り方について説明しました。
こんなミス普通ないでしょ、と思う方もいるかもしれませんが、メッシュが細かくなっていろいろなパートを組み合わせていると忘れてしまうものです。
また、この経験を通して初めてディペンデント(パートにメッシュ)インディペンデント(インスタンスにメッシュ)の使い分けがわかりました。

リファレンスを読んではいないので、もし、間違っているところなどありましたらご指摘ください。

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