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【Abaqus】使い方講座その6 引張試験の荷重-変位線図の出力方法

Last updated at Posted at 2022-09-09

はじめに

使い方講座その6です。
他の回は以下のサイトにまとめています。
https://qiita.com/yuki_2020/items/d613eedb149cbbd16ce8#%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E9%80%A3%E8%BC%89

今回は以下の動画を紹介したいと思います。
内容としては、金属を引張試験して、その時の変位と荷重の出力を得て、エクセルに出力するという解析です。

学べる事

  • 領域全体に変位を与える方法(相互作用:カップリング)
  • 引張試験の荷重と変位を得る方法
  • プロットする方法
  • データをエクセルに出力する方法

パート

押し出し

パートでは「3次元」「変形体」「ソリッド」「押し出し」を選択します。
image.jpg

まず、↓のように書きます。
image.jpg

次に、フィレットの作成を押し、フィレット半径を10にして長さ45と3.5の辺を選択します。
image (2).jpg

さらに、35の辺を延長し、
image (3).jpg

自動トリムを選択して余計な部分を消します。
image (4).jpg

さらに左と下にも線を引いて、↓のようにします。
image (5).jpg

「コンストラクションとして設定」を押し、
image (6).jpg

対象の中心線となる先ほど線をひいた左と下を選択します。
image (7).jpg

「鏡映」を選択し、「鏡映操作のタイプを選択してください」と出るので「コピー」を選択。
image (8).jpg

「鏡映軸をピックしてください」と出るので、先ほどコンストラクションとして設定した軸を選択し、「鏡映するエンティティを選択してください」と出るので、その他のコンストラクションと以外の線をすべてshiftを押しながら選択します。
image (9).jpg

すると↓のようになります。
image (10).jpg

同様にして下側にも対称にします。
image.png

これでスケッチは終了で、厚さを3として完成です。
image (12).jpg

セルの分割

2:35~

詳しいやり方はこちらの記事を参考にして、
https://qiita.com/yuki_2020/items/126c484d36901203cb71#%E7%B7%9A%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%88%90

「フェイスのパーティション:スケッチ」を使用してこの位置に線を引き、
image.png

「セルのパーティション:エッジの押し出し/スイーブ」セルを作成してください。
image (14).jpg

データムポイントの作成

4:10~

「データムポイントの作成:2ポイント間の中間」を選択
image (15).jpg

矢印の2点を作成して、上面の中心にデータムポイントを作ります。
名称未設定 1.jpg

さらに「データムポイントの作成:ポイントからのオフセット」を選択し、先ほど作成した中心の点を選択。
image (16).jpg

0.0,10,0.0としてy方向に10だけ離れたところにデータムポイントを作成します。
さらに、「ツール」→「参照点」からオフセットしたデータムポイントをRPとします。
image (17).jpg

特性

5:04~

今回はsteelの特性を決めます。

「一般」→「密度」では7.8E-9
image.jpg

「機械的」→「弾性」→「弾性」ではYoung率を210000、Poisson比を0.3にします。
image (1).jpg

「機械的」→「塑性」→「金属塑性」では、以下をコピペしてください。

755	0
809	0.01
829	0.02
842	0.1
895	0.15
922	0.4
953	1
1100	4

image (2).jpg

「要素特性の作成」では特に変ず、先ほど作成したsteelの特性を割り当てます。
image (3).jpg

その後要素特性を割り当ててください。

セルを作成しているので、全体を選択していることを確認してください。

アセンブリ

5:45~

追加するだけです。

ステップ

ステップの作成

5:52~

「Static, General」を選択
image (4).jpg

続けるを押し、「基本」のタブでNlgeomをオンに、自動安定化は「散逸エネルギ比を指定する」を選択して値は変えません。
image (5).jpg

「インクリメント」のタブでは、
最大インクリメント数を100→10000に増やし、

時間増分値は
初期値を1→0.1
最小を1E-05→1E-025
に変更(極端な気がしますが)
image (6).jpg

集合の作成

6:20~

上のタブから、「ツール」→「集合」→「作成」を選択します。
image (7).jpg

「集合の作成」で名前をRPにして続けるを選択
image (9).jpg

その後先ほど作成したRPの点を選択して完了
image.jpg

履歴出力

6:35~

「履歴出力要求マネージャ」から作成を選択し、
image (1).jpg

「履歴出力の作成」で続けるを選択
image (2).jpg

「履歴出力要求の編集」では
「領域」を「モデル全体」から「集合」にし、先ほど作成した集合の「RP」を指定します。
さらに、出力変数から、「変位/速度/加速度」→「U,並進と回転」→「U2」にチェックを入れます。
image (3).jpg

さらに同様にして、
「領域」を「モデル全体」から「集合」にし、先ほど作成した集合の「RP」を指定し
さらに、出力変数から、「力/反力」→「RF,反力および反モーメント」→「RF2」にチェックを入れます。
image (4).jpg

相互作用

7:16~

「拘束マネージャ」から作成を押し、「カップリング」を選択します。
image (5).jpg

「拘束コントロールポイントを選択してください」と出るので、RP点を選択
image (6).jpg

「拘束領域タイプを選択してください」と出るので「サーフェス」を選択し、引っ張る部分の上の部分を選択します。
image (7).jpg

「拘束の編集」のウィンドウでは特に触りません。
image (8).jpg

そうするとこのように線が出ます。
image (9).jpg

荷重

7:50~

固定側

ステップは「Step-1」である。
「境界条件の作成」から、「対称/反対称/完全固定」を選択し、下の部分を選択し「ENCASTRE」で完全固定します。
image (11).jpg

この時、タブの部分で「全部」となっているところを「セル」とすると簡単です。
image (10).jpg

引張側

ステップは「Step-1」である。
「境界条件の作成」から、「変位/回転」を選択し、下の部分を選択しRP点を選択する。
(先ほど「セル」にしていると選択できないので、「全部」に戻しておくこと)
image (12).jpg

「境界条件の編集」ではすべてにチェックを入れ、U2だけは6にして引張を与える。
image (13).jpg

最終的にこうなる。
image (14).jpg

メッシュ

9:36~

特に触らずに切る

ジョブ

特に触らずに実行する。

結果

うまくいきました。
ただ、メッシュの細かい動画のほうでは、くびれは発生していません。
image (15).jpg

「共通オプション」から、「表示エッジ」を「特徴線」にすると、メッシュを非表示にできます。
image (16).jpg

プロット

11:20~

いよいよ今回の本題です。
「XYデータの作成」から「ODB履歴出力」を選択
image (17).jpg

先ほど追加した
「Reaction force: RF2 at Node 685 in NSET RP」と
「Spatial displacement: U2 at Node 685 in NSET RP」
を選択し、「プロット」を押します。

すると↓のようなグラフが出てきますが、まだ横軸が時間となっており、それぞれがプロットされています。
image (1).jpg

先ほどの「XYデータの作成」から「XYデータの演算」を押し、
image (2).jpg

「演算子」タブから「combine(X, X)」を選択し、
「XYデータ」の中から、U2→RF2の順にダブルクリックしてcombine ( "_temp_2", "_temp_1" )となるようにします。(変数名は変わる可能性があります。)
そして「算術式をプロット」を押します。
image (3).jpg

するとこのように、荷重-変位曲線が描けます。
image (4).jpg

さらに、「プラグイン」→「ツール」→「Excelユーティリティ」を選択し、
image (7).jpg

「ExcelでプロットするXYデータ」で、どちらかを選びます。今回は2つ選んでいますが、同じものです。
image (5).jpg

そして出力されたエクセルファイルがこちらです。(グラフは私が作りました。
ちゃんと出力できていることがわかります。)
image (6).jpg

最後に

以上で引張試験をAbaqus内で模擬する方法がわかりました。
荷重-変位曲線のプロット方法だけでなく、変位と荷重を得る方法など学べたと思います。

ちなみに、「abaqus load displacement curve」と検索すると以下のようにいろいろと出てきます。
また機会がありましたら記事を書くかもしれません。

損傷まで入った

3点曲げ

き裂

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