# はじめに
webアプリで外付けのwebカメラを使用しようとしたところ,MacBookProの内臓カメラ(iSight)が反応してしまって上手くいかず,どハマりしてしまったので備忘録を残しておきます.
環境
- MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013)
- OS X El Capitan
方法
iSight Disablerを利用
てっとり早いのはiSight Disablerというアプリを利用する方法です.サイトからダウンロードして解凍・起動し,スクリプトエディタを走らせるだけです.
スクリプトのオンオフを簡単に切り替えることができます.しかし,公式サイトにもあるように,El CapitanからはOSの仕様が変わったため利用できません.
システム整合性保護機能(Rootless)を無効にする
なにが変わったかというと,El Capitanには新しいセキュリティ機能(SIP:System Integrity Protection)「Rootless」が追加されており,rootユーザーでも/usr/bin/ディレクトリの変更できなくなっています(iOS 9 & OS X 10.11 to bring ‘quality’ focus, smaller apps, Rootless security, legacy iPhone/iPad support).
そのため,iSight DisablerがiSightをいじろうとしてブロックされてしまっていたと考えられます.
Rootlessを無効にする手順は以下のとおりです.
1. リカバリーモードで起動する
まず,
- Macを終了
- 「command + R」キーを押したまま再起動
- Appleのロゴが出たらキーを離す
で,Macをリカバリーモードで起動します.
2. ターミナルからRootlessを無効化
ターミナルを起動(ユーティリティ- -> ターミナル)し,以下のコマンドを実行します.
yukiB$ csrutil status
System Integrity Protection status: enabled (Apple Internal).
yukiB$ csrutil disable
Successfully disabled System Integrity Protection. Please restart the machine for the changes to take effect.
これでSIPが無効化されるので,Macを再起動してください.この状態であればiSightDisablerが機能するはずです.
2. QuickTimeのSystemLibraryファイルをいじる
この方法は,下手をすると戻せなくなるので注意が必要です.
やり方は簡単で, /System/Library/QuickTime/
以下にある,QuickTimeUSBVDCDIgitizer.component
ファイルをどこか別の場所に退避させるだけです(間違ってもrmしないでください).
その後,Macを再起動すれば,faceTimeやwebアプリで内臓カメラが反応しなくなるはずです.
おわりに
わかってみれば手順は少ないですが,なかなかEl Capitanの情報が出てこずあせりました(中にはセキュリティーの意味で内臓カメラオフにしたい人はテープでふさげ!!みたいな記事も...).これらの方法で一切iSightが使えなくなるということはないかと思いますが,試すのは自己責任ということでよろしくお願いします.
参考文献
- ゆとりっち - Mac OS X 10.11 EI CapitanでOperation not permittedが出た時の解決法 (http://www.starlod.net/mac-os-x-10-11-ei-capitan-operation-not-permitted.html)
- OSX Diary - How to Disable the Built-in iSight Camera on a Mac (http://osxdaily.com/2007/03/26/how-to-disable-the-built-in-isight-camera/)