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【15,000字】未経験エンジニアが見た未経験エンジニア志望者が挫折する理由と対策

Last updated at Posted at 2020-10-07

自己紹介

プログラミングスクールDMMWEBCAMPを卒業し、物流×ITの自社開発企業でWebエンジニアをしておりますyukiと申します。
現在4ヶ月目に突入しました。

こんな記事も書いています。

現在は、勉強会の主催や副業として同校のメンター、簡単なプログラミングの家庭教師、趣味としてチームでサービス開発などをしています。
支えてくださった皆さんのおかげで、毎日がとても楽しいです。

今回は、これからエンジニアを目指そうとする方向けに、私が見てきた「エンジニアを目指す前に様々な理由で挫折してしまった方のきっかけ」と「その対策」をまとめたいと思います。

※Qiitaの規約上、技術的な話を書くべきだと思いますので、ちゃんとプログラミング的な観点の対策も記載します。
※あくまでも「私から見た」挫折ポイントと対策なので、比較材料の一つとして考えていただけると嬉しいです。
※極力推敲はしたのですが、「挫折した方々の話をまとめる」という記事の性質上、どうしても偉そうな文体になっておりまして、その点はご了承頂けますと幸いです。

記事の対象者

  • これからエンジニアを目指そうか迷っている方
  • 色々な未経験エンジニア向けの記事があって、何を読んでいいか悩んでいる方
  • エンジニアを目指すにあたり、プログラミングスクール入学を検討している方(独学の方でもOKですが、割と前者向けです。)
  • 「誰でも転職できるよ!」といううまい話に疑念を抱いている方

二つ目に関しては、私はこの記事によって直接的な利益は得ませんので、できるだけ泥臭い生の意見を書こうと思っています。そのため、信憑性という意味ではある程度担保できると思います。
かなり厳しいことも書くかもしれないので、それでも大丈夫な方のみお進みください。

結論だけ読みたい人は、ご用意しておきましたのでこちらをご覧ください。

以下、「挫折」の定義としては、未経験からエンジニアを目指そうとして、途中で辞めてしまったことを指します。

記事の構成

自分が見てきた挫折ポイントその対策+その対策をするといいと思った理由の流れでまとめたいと思います。

【本題】挫折ポイントとその対策

挫折ポイントと対策を4つのカテゴリー+その他でまとめました。

悲観的にならず、現実的に考えていきましょう。それでは始めましょう!

:computer: プログラミング編

まずはプログラミング編です。
これは直接的な挫折ポイントになるというよりも、これが原因でストレスが溜まり、結果、挫折を引き起こしていると考えています。

対策とともに2つ例を挙げます。

テキストエディターが使いにくい状態のため、イライラしてしまう

プログラミングを勉強しようとすると、恐らくテキストエディタを使用することになります。(以下、エディター)
まだ「何それ?」と思うかもしれませんが、簡単にいうと勉強に使うノートです。

例えば、こんなものがあります。
https://www.sublimetext.com/
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/visual-studio-code/

プログラミングスクールの同期で、このエディターをかなり使いにくい状態のまま勉強し続けていて、辛そうにしている方がいました。
最初からずっと使いづらいまま使用していると、イライラが積み重なって、プログラミングをすること自体が億劫になってしまうと思います。

対策

では、対策です。結論を述べますとテキストエディターを便利にする機能を追加すればいいのです。
どういうことかと言いますと、基本的に初学者が使おうとするテキストエディターには「拡張機能」というプログラミングを便利にする機能をつけられます。

例えば、例にあげた二つ目のテキストエディター「VS Code」にはプラグインという機能を通じて、拡張機能を入れることができます。

どれくらい便利になるか、わかりやすくいうとこんな感じです。

  • before
    スクリーンショット 2020-09-17 13.35.49.png

  • after
    スクリーンショット 2020-09-17 13.35.57.png

プログラミングをあまりやったことがない人から見ても、一目瞭然ですよね。

この拡張機能を追加することで、ストレスを減らしながらプログラミングに勤しむことができると思います。
また、面白い拡張機能もたくさんありますので、自分だけのテキストエディターを作っていく楽しみも見つかりますね。
テキストエディタを使う頃になったら是非、思い出してください。

また、今使っている方も、最初は面倒臭いかもしれませんが、調べて使ってみてください!

ショートカットキーが分からず、すごく遠回りなことをして時間がかかる

プログラミングを学習する際に、ショートカットキーは多用されます。
あらゆるところで活躍してくれますが、確かに、これは沢山種類があるので覚えるのが大変です。
しかし、これを使わないまま、自分の覚えている方法でむりくり頑張るのは、非常に効率が悪いです。

効率よくショートカットキーを使い続けた人と、最初の段階から使わなかった人では大きな差になると思います。
こちらも遠回りなことをしようとする度にイライラするので、ストレスになってしまいます。

対策

対策は当然ですが、1日1個でもいいので覚え、そして使ってみることです。
最初は自分が覚えている方法で遠回りにやりがちですが、ショートカットキーでやれば一発です。
一時の大変さを感じれば今後がずっと楽になるので、是非挑戦してみましょう。

先にあげたテキストエディタごとにも独自のショートカットがあったりするので、調べてみてください。

あと、ショートカットキーにも覚え方はあります。
例えば、control(macのかたはcommand)+Fで画面の中の文字を検索できたりするのですが、この「F」は探すを意味する英語Findの頭文字です。

頑張っていきましょう。

:clock8: 事前情報編

これは主に、エンジニアを目指す前に調べ不足か、誤った情報を掴んでしまった結果、実際に本格的な学習をスタートした際に事前情報とのギャップを感じて挫折するパターンです。
失礼ながら、ここに陥る人は、いわゆるキラキラした夢を持っている人や、良い人すぎて何でも信じてしまいそうな人がいたように思います。

しっかりと調査し、辛い現実も受け止めた上でエンジニアを目指す必要があると思います。

極論の対策を先に述べると、**【甘い言葉を一切信じない】【ちゃんと現場で働いている人を見つけて話を聞く】この二つで十分だと思います。
もっと言えば、調べた結果が
「自分でもできるかも…?」**と思うくらいの学習量や大変さだった場合、何か調べ方が間違っていると疑ってみても良いかもしれません。

学習時間のギャップで挫折する

よく○○時間勉強すればエンジニアになれるみたいな話を聞きますが、これはあくまでも才能や勉強方法などで分かれるので一概には言えないと思います。
ただ、このQiitaでは個人的見解を述べることにしていますので、私は、合計の学習時間が3桁時間未満だと、不足していると思います。

個人的には、調査時間なども含めれば「目指そう!」と決めてから2000時間は必要だと思います。
プログラミングスクールでちゃんとやっていてすごいなと思った層の方々は、事前学習もしており、毎日平気で9−10時間ほど勉強し、それを毎日繰り返していました。

対策

まずは、自分がどれくらい効率よく勉強できる人か知ることだと思います。
どういうことかと言いますと、勉強をスタートする前に、以下のポイントなどを明確にすることです。

  • 人と比べて覚えがいい方か悪い方か?
  • 悪いならば、何周すれば覚えるのか?
  • 周回の仕方に問題はないか?どういう勉強方法だと定着しやすいのか?

きっと自分が人と比べてどうなのかが分かれば、必要な勉強時間の目安も立てられるのではないでしょうか。
ただ一つ、僭越ながら、教育畑かつ、人より覚えが悪い努力型の自分から言わせて貰えば、これまでの卒業生で一番勉強していた人をスクールの運営の人から聞き、その人以上にやれば間違い無いと思います。

周囲のレベルが分かっておらず、比較した末に現実を知って挫折する

プログラミングスクールに入学する時、同期の方のレベルについていけずに、挫折するケースをよく見かけました。
「レベル」と言うのは技術力もそうですが、理解力や熱意なども包括しています。
受講生の○割が未経験、なんて言い方をよく聞きますが、ちゃんとやっている人は事前学習をきっちりと終えているか、独学の期間があったり、もっとすごいと前職がプログラミング職ではないIT企業でスキル的にもシナジーがある人もいたりします。

はっきり言って完全「ゼロ」で入学してくる人の方が少ないと私は思いますし、
サンプル1の意見じゃん・・・って思われても仕方ないですが、では実際に「ゼロ」のまま入学して良いかと言うと、一個の挫折ポイントになっているのは事実です。

対策

この対策は、ちゃんと転職できているいわゆる上位層で卒業生している方々に話を聞くことだと思います。
昨今、いろいろなプログラミングスクールがありますが、事前学習量や在籍時の学習量はスクールによってまちまちです。
スクールを卒業した後に学び直しをする方も少なくないと思います。

もし独学や入学を考えている方は、卒業生でtwitterで情報発信している人を見つけ**(極論や理想論だけを述べている人以外、かつ複数人に聞くことが望ましい)**DMでマナーを守って連絡してみれば、きっと当時の周囲の人の雰囲気などを教えてくれると思います。

ただ、カッコ書きにもした通り、自分をすごく見せることはいくらでもできるので声の大きい人=正しい人ではありません。
※ 1個ささやかながらアドバイスをさせて頂くと「Githubや製作物を見せて」と頼んだ時に、パッと出してくれる人は参考にしてみても良いのかなと私は思います。

入学すると、圧倒的に勉強できる人とかがいますが、その人を目標にしつつ「自分だけの強み」を持つといいと思います。
この考えに関しては、こちらの記事が素晴らしかったので、ぜひ後でご覧ください。

業界の情報がわからず、自分がどこを目指しているのかフワフワして挫折する

勉強と同時に、どのようなエンジニアになりたいのか考え、どういう企業に就職したいのかを考えると思います。
挫折していった人の中では、IT業界や主にWebエンジニア業界がどういうものかをわからないまま突っ走った結果、自分でも何を目指したいのかよくわからなくなり、学習を挫折してしまうパターンがありました。
どこを目指しているのかわからないまま行う勉強は、結構しんどいと思います。

学生の頃、先生に

「この勉強って何の意味があるんですか?」

って聞いたことはありませんか。

自分の勉強がどこに向かっているのか、何のためにやっているのか分かった方が身につくし、挫折しないと思います。

対策

もちろん、徹底的に自己分析をした結果「エンジニアになることが自分にとっての正解でなかった」と気づくことはいいことなのですが
「エンジニア転職をしよう!」と言う決断をする前に、業界のことは調べておくべきだと思います。

インターネットなどで調べてもいいと思います。
ただ、私もエンジニアになった後で未経験の方におすすめの記事を探そうとしましたが
検索結果上位は結局プログラミングスクールに通わせるような目的のアフィリエイト記事が多く、それがダメとは言いませんが、おすすめできる内容のものは見つかりづらかったです。

この解はやはり、知り合いを通じて現場で働いている人を紹介してもらうことだと思います。
現場の人が一番知っていると思いますので、頑張って探してみてください。
恥ずかしがらずに、知り合いの知り合いくらいを当たれば一人くらいは居ると思います。

:thought_balloon: メンタル編

プログラミングに限らないですが、物事を挫折する理由としてメンタル、つまり、気の持ちようがあると思います。
これまで見た挫折して行った方の中で、こういう気持ちだったのではないかという印象を受けたケースをまとめ、対策を考えてみました。

孤独への対処がないから挫折する

勉強をしている期間の間、割と一人で黙々している人を多く見かけます。それがいい悪いではなく、昨今はコロナ禍ですし、事実、オフラインでの繋がりが希薄になっています。
そのような状況下で、例えば一人暮らしだと「人と会おう」と能動的にならない限り、ほとんど孤独で勉強することになるのではないでしょうか。

それが得意って人もいると思いますが、ずっと一人で思い悩んでいると結構しんどいんじゃないかなと思います。

対策

一緒に勉強できたり、支えてくれたりする人を見つけましょう。もしくは、友人と会って食事をしたり、会話をしたりしましょう。

オフラインの関わりが希薄になる一方で、エンジニア転職を目指している人は、昨今のニュースを見る限り増えているようです。
TwitterやCompassと言ったサイトではオンラインで一緒に勉強をする「オンラインもくもく会」なども多数開催されています。

あまり人と関わらない人も、健全な切磋琢磨できる友人を探してもいいのではないかなと思います。

その際、ぜひ同じレベル感の人とつながってもいいと思いますが、一歩先を行っている人や、エンジニアとして勤務している大先輩を見つけても良いと思います。
なぜなら、きっとその人たちは今この記事を読んでいるあなたよりも、多くの挫折ポイントを乗り越えて来ているからです。

コミュニティに迷惑をかけないようにマナーを守りつつ、ぜひ一歩踏み出してみてください。

できない自分を受け入れられないから挫折する

単刀直入に言うと、おそらく学習期間は無職になっている方が多いと思います。
離職票をもらい、ハローワークにも行き、国民保険に切り替え、就活をすれば落ちまくるし「何で未経験からエンジニアになりたいの?」の質問の嵐です。

結構辛いと思います。

この挫折ポイントに関しては「俺はもっとできるんだ!!!!」と言って辞めて行った人を見た訳ではなく、あくまでも推測で書いております。

未経験のエンジニア転職はきっと1から学習することになるので、きっと一度は働いていた頃の自分や、頑張っていた頃の自分を思い出して
「今何やっているんだろう・・・」と憂鬱な気分になってしまうことがあると思います。私も勿論ありました。

そんな時、過去の栄光が強ければ強いほど、当時と今のギャップに落ち込んでしまい、何も手がつけられなくなることがあると思います。

その時、これは自分がとった対策なのですが、共有させてください。

対策

元も子もないことを言いますが、もし何か劣等感や転職したことに後ろめたさを感じているのであれば「負けた自分を素直に認める」ことです。
私は国立大学の教育学部に必死に勉強して入り、4年間在籍して教員になったものの一年で辞め、その後入ったイベント業の会社も9ヶ月で辞めました。

これを皆さんがどう受け取るかはわかりませんが、私はこの時に非常に強い焦燥感を感じていました。
後悔ではないのですが、漠然と何やっているんだろう自分と言うやつです。

そんな時、

ここまでのキャリアは、大学生の頃に本当にやりたいことや、自分の得意なことと向き合わなかった自分のせいだ。

と、負けた自分を素直に認めました。
そこからは勉強にも本腰が入り、他人から何を言われても全く気にならなくなりました。

救いと言えば、現在は両方の経験を生かして家庭教師をしたり、社内で楽しい企画をさせていただいたり、
勉強仲間と合宿といったイベントに行ったりできているので、点と点が全てつながっている状態にいることです。

一度ダメな自分や負けた自分を認めれば、じゃあそこからどうしようという思考になると思うので、辛いと思いますが、ぜひやってみてください。

:pencil2: 学習編

学習編に関しては、これまでの人生経験で沢山勉強をした経験があるかどうかが重要になってくると思っています。
勉強をすることに慣れていないせいで挫折をするパターンと、長期的に勉強できないから面白さを感じられないパターンの二種類があると考えました。

長時間の学習に耐えられずに挫折する

まずは前者です。これは事前学習編で述べたトータルの学習時間というよりも、1日の学習量です。
効率良く短時間で学習できる人は別にいいのですが、通常であれば毎日8時間以上の学習は必要だと思います。

しかし、大人になってから1日8時間集中して勉強するというのは、なかなか難しいと思います。
8時間集中して働ける人もいると思いますが、学習に関しては、基本的は全てインプットなのでまた別問題だと思います。

ここでものをいうのは、受験期や何か資格を取るために集中して長時間勉強した経験だと思うので、そういった経験がない方は、対策をする必要があると考えています。

対策

大きく舵を切って転職を目指す前に、働きながら土日に新しい学習をできるか、8時間集中して学習できるか試してみると良いと思います。
理想を言えば、今の仕事をやりながらプログラミングを学習したり、情報収集したりして、自分に合っているかどうかの判断期間にすることが良いのではないでしょうか。
エンジニアになれば働きながら学習をすることは当然なので、仕事を辞めた後は勉強できたが、実際なってからすぐ辞めてしまう何て人も居ます。

自分が仕事を終えてからも勉強できるのか、休みの日も長時間勉強できるのか、向き合うことが大切だと思います。

プログラミングの楽しさを感じられずに挫折する

人によってプログラミングを楽しいと思うタイミングはそれぞれだと思いますが、周りを見ると「自分で何か作れるようになったとき」が楽しそうだったと思います。
もしくは、初めて画面に何かが出力された時、とかがありました。

やはり、勉強していることが楽しければどんどん頭に定着するし、モチベーションも上がると思います。
ただ、どんな勉強にも言えると思いますが、楽しさを感じる段階はきっと後ろの方にあります。

最初は「これが一体なんの役に立つのだろう…」という思いで勉強すると思うので、非常に辛いと思います。
大体諦める人たちはポートフォリオなど自分で手を動かして、未知のものを作成するフェーズの前に辞めて行きました。

折角の楽しさを感じる前に諦めてしまうのは、とても勿体無いです。

対策

また元も子もないことを言いますが、楽しくなるまで勉強してみることです。
楽観的ですが、最後までやり切った結果「結局つまらなかった」となるのは稀なケースだと思います。
たまに、全然好きじゃないけどこの仕事をやっている(しかも結果を出している)人がいますが、それは楽しさを感じることはできないが、向いているのだだと思います。

私を含め一般の方は、勉強して勉強して勉強して・・・できることを増やせば、きっと楽しさが見えてくると思います。
そこまで我慢すれば、その後は楽しいの割合が大きくなると思うので、是非我慢して頑張ってみてください。

:octocat: その他

その他です。ここまで来て言うのもなんですが、挫折って家庭の事情やお金の事情など、仕方のない場合もあります。
そういった方にこの記事は暴論になってしまいますが、そんな状況でも歯を食いしばって頑張っている方もいるので、対策でなんとかできる部分はなんとかしよう、というのが伝えたい気持ちです。

金銭的な不安の中で集中はしづらい

お金のない人はペット買うな論ではないですが、生活もままならない方がプログラミングスクールに通うのは危険だと思います。
なぜなら、金銭的に余裕がない中で学習するのは、精神的にも、時間的にも身が入らないからです。

時間的、というのはスクールに通いながらアルバイトをされている方もいましたが、やっぱり入った後は勉強にフルコミットするべきだと思っています。

対策

対策は当然ながら、貯金をしてから挑戦しましょう。もし、時間の方をどうしても優先したい場合は、家族の方などからお金を借りて、安心できる状態で学習する方が良いのかなと思います。

他にも、失業手当や国民年金の支払い延期など国の制度を十二分に調べ、利用することもできます。

入学前にやり残したことがある

この内容に限り、対策と内容をいっぺんに書きます。要は、プログラミングスクール入学前に、折角なら時間をとって「好きなことだけする一週間」みたいなことをしてもいいと思います。
この期間で自己分析したり、遊びまくったり、いけないところに行ったり…思い残すことはない状態で、長期的な勉強に挑戦する方が身に入ると思っています。

勉強に身が入らなかった結果挫折してしまうなんて状況を防ぐためにも、目一杯遊んでおくことも大切です。

ここまでのまとめ

本記事のここまでの結論です。

挫折ポイントリスト

  • 1.テキストエディターが使いにくい状態のため、イライラしてしまう
  • 2.ショートカットキーが分からず、すごく遠回りなことをして時間がかかる
  • 3.学習時間のギャップで挫折する
  • 4.周囲のレベルが分かっておらず、比較した末に現実を知って挫折する
  • 5.業界の情報がわからず、自分がどこを目指しているのかフワフワして挫折する
  • 6.孤独への対処がないから挫折する
  • 7.できない自分を受け入れられないから挫折する
  • 8.長時間の学習に耐えられずに挫折する
  • 9.プログラミングの楽しさを感じられずに挫折する

対策リスト

  • 1.プラグインを入れよう
  • 2.ショートカットキーを使おう
  • 3.自分がどれくらい勉強効率が良いのか知ろう
  • 4.卒業生にインタビューしよう
  • 5.知り合いのエンジニアさんにインタビューしよう
  • 6.オンラインもくもく会などで切磋琢磨できる仲間を見つけよう
  • 7.素直に認めよう
  • 8.事前に自分の勉強タイプを見極めよう
  • 9.楽しくなるまでやってみよう

最後に伝えたいこと

以上、私が見てきた挫折ポイントとその対策でした。
ここからは「こういう人が挫折していったな、どうやったら防げたかまとめよう」という記事を書こうと思った時、どうしても書きたいなと思った挫折ポイントを挙げます。

それは、覚悟が足りないことと結果だけを求めていることです。
少し抽象的な言い方ですが、これは自分がどうしても伝えたいことです。

以下は特に色濃く自分の主観が反映されているので、大丈夫な方のみご覧いただけたら嬉しいです。

「覚悟が足りないから」挫折する

私はプログラミングスクールに入ってから、多くの人に支えられてエンジニアとして転職するに至りました。
特に、DMMWEBCAMPの皆様をはじめ、家族と彼女と同期、友人にはとても感謝しています。

入学してからこれまで、DMMWEBCAMPを中心に未経験からエンジニアになりたい人と関わってきましたが、当然皆さんエンジニアになりたい理由があります。
そこで、ちょっと臭い言い方をすると様々な覚悟に出会ってきました。

エンジニアを未経験から目指すには、大きな覚悟が必要だと思っています。
この覚悟がないと、ちょっとやそっとで挫折してしまうと考えています。

これまで出会ってきた中で「これはすごい覚悟だな」と思った方のお話を挙げますので
対策というよりも、そこから何かを感じ取っていただけたら嬉しいです。

※以下のお二人には掲載許可をいただいています。

支えてくれる彼女がいなくなっても、しがみついてやり抜く覚悟

スクール入学初日に知り合い、今でも関わっている方がいます。(以下、Tさん)
Tさんの強みはすぐに人と仲良くなることで、例えばチーム開発などでも雰囲気をよくしながら開発を進めていらしたと思います。
スクールでは、Tさんと私、そしてもう一人加えて3人で学習することが多くありました。オンラインで毎晩毎晩集まり、3時間ほどPaizaを解いていたことを覚えています。

これはTさんも認めていらっしゃることですが、一緒に勉強はしているものの、技術力的には我々より少し足りない部分があって、Paizaの問題も解くのに時間がかかることがありました。
私はこの頃から、逆に申し訳ないなとかプレッシャーをかけてしまっていないかなと不安がありましたが、Tさんは**「だからこそそのまま続けたい」**とずっと頑張っていました。

Tさんはその頃同棲をされていたのですが、一番勉強が厳しい時に残念ながら別れてしまい、とても精神的な負荷がかかったように見えました。

プログラミングスクールに入ることや転職を目指すことがきっかけで、別れた人や離婚された方を何人か知っています。
それがきっかけで、挫折して辞めてしまった人もいました。(直接的な原因だったかは分かりませんが、一端を担っていると思います)

そんな辛い状況の中でもTさんは勉強し続け、少し偉そうな言い方をすると、我々や先輩を追いかけ続け、ちゃんと転職されました。
前職よりもはるかに給与も増え、職場の環境、やっていることもとても楽しいそうです。

今でも一緒に毎月勉強したり、食事に行ったりしています。

残念ながら今一緒にいる人と別れてしまってもやり抜く覚悟があるか、一度考えてみてもいいのかと思いました。

子供と家族のために、環境を変えて飛び込む覚悟

この例に挙げさせて頂くIさんは、私が卒業後Twitterを通じて知り合った方です。私よりも年上で、ご結婚されてお子さんもいる中で、学習されていました。
結論から述べますと「何か物凄い覚悟を持ってめっちゃ努力しているんだ」という雰囲気を一切出さない方でした。

ただ、話を聞いていると転職するのは家族の時間を確保するためだったり、オンラインで一緒に勉強している最中もお子さんの声が聞こえてすぐ育児のパパに戻ったり、おやすみの日を調整しながら我々と一緒にオフラインで勉強をしてくれたり・・・と「当然」自分がやらなければならないことをこなしているんだと感じました。

これまでものすごく仕事ができる人たちに出会ってきたことがあるのですが、共通点は皆さんそれを当然やるべきこととしてやっていたことです。
何か自分が頑張っていることを物語化せずに、淡々とこなしているそのIさんの姿に、家族を大切に思う強い覚悟を感じました。

大きな転職にはリスクが伴うと思うので、支えてくれる家族やパートナーを守り抜く覚悟があるか考えてみるべきだなと思いました。
これはTさんと相反する逆説的な感情かもしれませんが、どちらが起こっても受け止められる覚悟が必要だと思います。

「結果だけを求めているから」挫折する

最後です。また少しだけ自分語りをさせてください。

私は、エンジニアを目指すにあたって余り落ち込まなかった方なのですが、少しだけ、落ち込んだことがあります。
チャレンジしてみようと思った企業に、二連続で落ちた時です。

その時に出会った名言の話をしたいと思います。

あるアニメの一シーンでした。

男のキャラクターが、警察官のキャラクターに話しかける場面です。
警察官の方は、犯人のヒントを得るために、割れたビンの大量の破片から一つ一つ指紋を探しています。
男は「そんなに頑張って指紋が見つからなかったらどうする?捕まえられても、弁護士をつけられて無罪になったらどう思う?なんでそんな苦労をするんだ?」と聞きます。

そこで警察官は以下のように答えるのです。(伝わりやすいように微修正有)

「そうだな・・・私は結果だけを求めていない」
「結果だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ」

「近道した時、真実を見失うかもしれない」
「やる気も次第に失せていく」

「大切なのは、真実に向かおうとする意思だと思っている」

「向かおうとする意志さえあれば、例え今回がダメだったとしても」

「いつかは辿り着くだろう」

「向かっているわけだからな・・・違うかい?」

皆さんは、エンジニアになって何がしたいのでしょう?

未経験からエンジニア転職を目指す際に、エンジニアになるという結果だけを求めていると、いろいろな場面で挫折してしまうと思いました。
根拠としては浅いかもしれませんが、私が漠然と教員になることを目標にして、いざ教員になったら挫折してしまったから、今はそう思います。

# エンジニアになることで何を成し遂げたいのか
# どういう将来を作りたいのか
# なんでエンジニアでなければならないのか

そういった、警官の言葉を借りれば真実みたいなものを持っていると、いざ何か起きた時に挫折しないのかなと思います。

漠然とエンジニアになるとか、稼ぐとか、自由になるとか、そういう「エンジニアになった後にもたらされる"結果"」だけではなく
「自分がなぜエンジニアになりたいのか?という本質的な理由」に目を向けて欲しいなと思っています。

なぜなら、そのような結果だけを求めていると「楽に稼げる!」とか「○○時間だけ勉強すればOK!」とか「これだけやればOK!」という近道をしたくなってしまうと思います。
近道をしようとして、本来の辛さと乖離した甘い情報がたくさん入った結果、愚直にプログラミングを勉強するやる気も次第に失せていきます。

大切なのは、なぜエンジニアになりたいのか?という真実を自分で考え抜いて、周りの勤務しているエンジニアから情報を集めたり、勉強したりしてそこに向かおうとする意志だと思っています。

その意志さえあれば、何度か志望企業に落ちてしまったとしても、きっとエンジニアになるだけではなく、いつかは今後の人生を長期的に見据えた良い転職に辿り着ける思います。

頑張っている姿は、過去に頑張っていた昔の自分と同じ

この話の後、男は「自分は元警察官で、実は自分もちゃんとした警察官になりたかった」本音を伝えます。
だけど、途中でダメになってしまって、警察官を辞めてしまい、自分はなんでも途中で挫折してしまうダメな人間だと彼に伝えます。

その話を聞いて、警察官はこう返すのです。

「そんなことはないよ」

「お前は立派にやっているじゃないか。意志は同じだ。」

「お前が警官になったばかりの時抱いていたその意思は、今・・・」

「お前のその心の中に、再び戻っているんだよ」

私もそうだったのですが、未経験からエンジニアを目指す人でこういう人もいるんじゃないでしょうか。

  • 新卒時は大きな夢を抱いてその仕事についた
  • よく分からないが様々な耐えられないギャップで、泣く泣く辞めてしまった
  • どこかずっと、自分は積み上げたものをひっくり返ってしまったという後ろめたさを感じている

私の話をすれば、教育系の国立大学に4年間も通い、教員免許を小中高全部とった上で教員になり、そして結果転職をしました。
気にしないようにしていましたが、就活でどうしてもチャレンジしたい企業に二連続で落ちた時に、少し後悔を感じました。

そんな時、このアニメも知りませんでしたが、たまたまこの名言に出会いました。

きっと、覚悟を持って頑張ろうという人の中には、頑張ってい(た)るからこそ、こういう過去がチラッと現れてくる場面もあると思います。
そんな時**「頑張っている意思はあの時と同じ」**と自分を励ましてもらえたら嬉しいなと思います。

様々なことが原因で、もしかしたら未経験エンジニアにはあらゆる偏見や辛い風当たりがあるかもしれません。
でも、頑張って、頑張って、頑張り抜けばきっと誰かがその頑張りを認めてくれると思います。

頑張っていきましょうね。挫折をしないように。

こんな長い文章をここまで読んでいただき、ありがとうございました。

おまけ

自分の書いたQiitaを見て、熱い思いをぶつけてくれて、かつ真剣に勉強してくださる方向けにオンライン&オフラインの家庭教師を始めました。

教えている方が、プログラミングスクール入学前にカリキュラムを全部終えるor卒業後に作りたいものに着手できるなど、段々とうまくいっています。

他の家庭教師と違い、友人になるレベルで愚直に関わるのが売りです。笑

希望者皆さまに提供できるわけではないですが、もし良ければ、DMまでご連絡ください。

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