CnetOS7 や Docker についてまったくの素人が、とりあえず動かしてみることを目標にしています。
やりたいこと
CentOS7のインストール直後を想定して
1.CentOS7 に Docker をインストールする。
2.CentOS7 に Docker Compose をインストールする。
3.sameersbn/redmine を使って、Docker に Redmine を構築する。
前提条件
- プロキシを使う。
- デフォルトゲートウェイを使う。
- プライベートIPは固定する。
OS/アプリ
OS/アプリ | バージョン |
---|---|
CentOS | 7.1.1503 |
Docker | 1.6.2 |
Docker Compose ※1 | 1.3.1 |
sameersbn/redmine ※2 | 3.0.3-1 |
手順に沿った場合、その時の最新版がダウンロードされるものもあります。 | |
※1 Docker Compose は開発中だそうです。 | |
※2 sameersbn/redmine は Redmine/3.0.3 と PostgreSQL/9.4 のコンテナからなります。 |
手順
まず、CentOS7 の設定を変更します。
1.SELinux を無効化
無効化しておかないと、セキュリティ制御の影響で sameersbn/redmine のコンテナ作成が進行しません。
vi /etc/sysconfig/selinux
SELINUX=disabled
SELinux の変更を適用するために、再起動します。
reboot
2.ネットワークの設定
プライベートIPとデフォルトゲートウェイを設定します。
nmtui
1.「Edit a connection」を選択
2.ネットワークに接続するデバイスを選択
ex)enp0s3
3.「IPv4 CONFIGURATION」を「Manual」に変更
4.「show」を選択
5.「Addresses」にプライベートIPとサブネットマスクを入力
ex)192.168.1.2/24
6.「GATEWAY」にデフォルトゲートウェイを入力
ex)192.168.1.1
7.「OK」を選択
8.「Quit」を選択
変更を反映します。
systemctl restart network.service
ネットワークインターフェースを有効化します。
ifup <デバイス名>
3.プロキシの設定
vi /etc/profile
最終行に追加
HTTP_PROXY ="http://<プロキシサーバのIP>:<ポート>/"
HTTPS_PROXY="http://<プロキシサーバのIP>:<ポート>/"
http_proxy ="http://<プロキシサーバのIP>:<ポート>/"
https_proxy="http://<プロキシサーバのIP>:<ポート>/"
export HTTP_PROXY HTTPS_PROXY http_proxy https_proxy
変更を反映します。
source /etc/profile
4.CentOS7 のアップデート
yum update -y
5.wget のインストール
yum install -y wget
以上で、CentOS7 の設定は終わりです。
次に、Docker をインストールします。
6.Docker のインストール
yum install -y docker
Docker をサービス登録します。
systemctl enable docker.service
7.Dockerのプロキシの設定
CentOS7 のプロキシ設定とは別に、こちらも設定しないと、Dockerイメージなどがダウンロードできません。
cp /usr/lib/systemd/system/docker.service /etc/systemd/system/
vi /etc/systemd/system/docker.service
ExecStartの上に
Environment="http_proxy=http://<プロキシサーバのIP>:<ポート>/"
Environment="https_proxy=http://<プロキシサーバのIP>:<ポート>/"
変更を反映します。
systemctl daemon-reload
8.Dockerを起動
systemctl start docker.service
以上で、Docker のインストールは終わりです。
次に、Docker Compose をインストールします。
9.Docker Compose のインストール
Docker Compose をダウンロードします。
wget -O /usr/local/bin/docker-compose https://github.com/docker/compose/releases/download/1.3.1/docker-compose-`uname -s`-`uname -m`
と書きましたが、私が試した環境ではダウンロードすることができませんでした。プロキシやデフォルトゲートウェイの他にアクセスを遮断する仕組みがあるのでしょうか。リダイレクトのせいでしょうか。仕方がないので、別環境にある端末でダウンロードし、本来入れたかった端末にコピーしました。
アクセス権を変更する。
chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
以上で、Docker Compose のインストールは終わりです。
次に、sameersbn/redmine のコンテナを作ります。
10.sameersbn/redmine のコンテナ作成
sameersbn/redmine の docker-compose をダウンロードします。
wget https://raw.githubusercontent.com/sameersbn/docker-redmine/master/docker-compose.yml
docker-compose からコンテナを作成します。
docker-compose up -d
しばらく待てばコンテナの作成が終わります。
以上で、Redmine が使えるようになっているはずです。
下記にアクセスしてみましょう。
http://<プライベートIP>:10083
username: admin
password: admin
最後に
とりあえず動かせるようになったので、これをベースに慣れていけばいいかと思います。
お疲れ様でした。