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【受験記録】公認会計士、応用情報技術者になる

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この度、令和4年春の応用情報技術者試験に合格することができました!
せっかくなのでこれから勉強を始めようとされる方、特にあまりITに接点がなかった方に向けて簡単に勉強方法などをまとめてみました。
私自身が他の方の記事をかなり参考にさせていただきましたので、この記事もどなたかのお役に立つことができれば幸いです。

この記事を書いたのはこんな人

文系か理系かに分けるなら、文系の人間です。

主な保有資格

公認会計士。
ITパスポートや基本情報技術者は持っていませんでした。

お仕事

監査法人で数年監査を経験した後、今はブロックチェーンベンチャーで暗号資産周辺の内部統制の構築や暗号資産周辺の経理をやっています。

過去のIT的な経験

監査業務の中で少々触れた程度。
業務上の必要性に駆られた結果、最近pythonでほんのちょっとコードが書けるようになった。

大学はどちらかと言えば理系、という感じの学部出身。

応用情報技術者試験とは

1.対象者像
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者

ご存じの通り、基本的にはエンジニア向けの資格です。

なぜ試験を受けたか

主な理由は仕事の上での情報伝達、情報収集をスムーズにするためでした。

現在所属しているのはベンチャーなので、カオスの中から体制を整えつつ事業を進めている状態です。

その「体制を整える」にあたっては、どうしても自分の専門領域だけで完結することは難しく、エンジニアの方とお話しすることも多くなります。
例えば、会計処理に必要な暗号資産の移動の情報をブロックチェーン上から効率的に取得するためにはどうすればいいのか?といったような相談をさせてもらっていました。

エンジニアの皆様は優しい方ばかりでその都度丁寧に説明していただいたのですが、私の知識が及ばないため耳慣れない言葉についてはメモしておいて後で調べて正しく理解する、というようなことが時々ありました。

他にも、業務の内容上どうしてもブロックチェーンやスマートコントラクトその他技術的な面について理解しなければならないのでネット上に情報を探しに行くこともよくあるのですが、これがなかなか大変で。
欲しい情報の説明に使われている用語をまた調べにいかないといけない、といったようなことも頻繁にありました。

このようなことを繰り返すうちに
私がちゃんと理解できていなかった言葉のいくつかは、どうもブロックチェーン特有の用語ではなく基本的な技術用語らしい!!!
と気付きました。

このようなことから、どこかでブロックチェーン以前の技術の勉強を体系的にしないといけないなと思った次第です。
個人的にいろいろ調べた結果、一旦はIPAの試験に合格することを目標とすることにしました。

なぜいきなり応用情報だったのか

最初はとりあえずITパスポートかなーという感じでしたが結果的に応用情報からの受験になっていました。

ITパスポート

まずはここからかな、と思いテキストを購入して読んでみましたが、目標とする知識量には届かなさそうだったのでスルーして基本情報を目指すことにしました。確か2021年10月ごろ。

基本情報

しばらくテキストを読み込んだり過去問道場の問題を解くことなどもしていました。確か2021年11月ごろ。
でも試験概要についてちゃんと調べていくと午後問題のデータ構造及びアルゴリズムとかプログラミング言語が文系な自分にはキツそう。うーん。

応用情報

結局以下の理由から、いきなり応用情報を受けることにしました。2021年12月ごろ。

  • 今後の業務を考えると、基本情報でがっつり問われるアルゴリズム等より、応用情報で深めに問われるマネジメント系の知識の方が生きそう
  • 午後が記述式で大変だとは言われているけど、公認会計士になる過程で3日間書きっぱなしな論文式試験などを経験しているのであまり抵抗がない、むしろ利点になりそう
  • 合格すると向こう2年間他の試験が部分的に免除になる

具体的な勉強方法

同じ公認会計士でありながら応用情報技術者、システム監査技術者に合格しているKBにゃす氏のブログをかなり参考にさせてもらいました。
勉強内容もほぼ同じなので詳細はそちらを確認していただくとして、KBにゃす氏との比較で違った点と言えば以下の3つくらいでしょうか。

勉強期間が+2カ月

先述の通り基本情報の勉強開始タイミングから考えると5ヶ月ぐらい勉強期間を取っていることになります。
小さい子供がいることやpythonの習得を急ぐ必要があってまとまった勉強時間を取ることが難しく、長めで丁度いいかと思いきや後半で結構だらだらしてしまったのでもうちょっと短期集中でも良かったのかもしれないです。

使用したテキスト

TACのテキストだけだと飲み込みづらいところがあったので、イラストが多いテキストも追加しました。
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和04年 [ きたみりゅうじ ]

午後問題の選択科目

文系セットと言われるセキュリティ、経営戦略、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査を軸にしつつ、極端な悪問が出た場合の保険としてネットワークも勉強していました。
ネットワークを選んだ理由は必須科目であるセキュリティと相性がいいらしいと見たからです。

結果

無事に一回の受験で合格することができました。
点数はこんな感じ。

午後の選択問題も結局は文系セットで済ませました。

自己採点してみたところシステム監査はおそらく満点だったので過去の経験に救われた部分は大きいです。
他、ストラテジの領域など、会計士としてすでに持っている知識と重なる部分が意外とあったのも何とかなった一因でしょうか。

さいごに

タイトルに 「技術者になる」なんて書いてはみましたが、結局はペーパーテストなので合格しただけで技術者になれたという感じは全然ありません。
ただ、きっかけとなる知識を得ることはできたはずなのでこれから実務を経験していく中でスキルに落とし込んでいきたいです。

ちなみに、応用情報の勉強を経て技術的な会話や文章の理解はかなりスムーズになりました。期待した通りの効果が出ているのでそれだけでも資格を取ることにして良かったです。
最近こちらのマークルプルーフについての技術記事を読ませてもらったのですが、以前と比べて理解に必要な時間が大幅に減っているのを実感しました。

将来的には、特にブロックチェーンの領域で会計とエンジニアリングの間にある溝を埋められるような人間になりたいのでこれからも色々と挑戦していきたいと思います!

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