こちらの記事は「Medley Summer Tech Blog Relay」の1日目の記事です。
きのこカンファレンス 初参加
「きのこカンファレンス」と聞くと、世界中のキノコの植生について語り合う生物学者のカンファレンスのように思えますが違います。
「エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス」です。
Mushroom teacher でもないです。「この先、生きのこる」です。
きのこカンファレンスとは
「エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス」は、参加される方がそれぞれのキャリアやロードマップを見つめ直し、自身の未来を描くヒントを得ることを目的に開催するITカンファレンスです。
登壇者を40歳以上のベテランエンジニアに限定して、エンジニアとして長い時間を歩んできた彼らから経験や知識を吸収することで、参加者が末永くエンジニアを続けられることを目指します。
現役ITエンジニアをはじめ、デザイナーやマネジャーなど周辺職に就かれている方、ITエンジニアを目指す学生など、幅広い方にご参加いただけます。
(きのこカンファレンス2026 より抜粋)
各種技術に関するカンファレンスは数多くありますが、エンジニアのキャリアに特化したカンファレンスはあまりないような気がします。
ベテランエンジニアが若手エンジニアに経験を共有するようなイベントだと思ったので、40歳以上である私にも学べるものがあるのか半信半疑でしたが、結論から言うとめちゃめちゃ学びになりました。
会場はお台場にある日本科学未来館。遊びに来たことは何度かありますが、カンファレンス参加のために来たのは初めてです。
7Fに会議スペースがいくつかあり、そこで開催されました。
同フロアにあるドームシアターや展望ラウンジは、当日は一般客向けに開放されていたため、カンファレンス参加者以外の方も出入りしており、「きのこカンファレンス」の張り紙を見てやっぱり食べる方のキノコのイベントだと勘違いしているようでした🍄。
ホール・コンファレンスルーム | 日本科学未来館 (Miraikan)
スタッフの方は、キノコの帽子をかぶっていたり、キノコがついたカチューシャをしていたりと可愛かったです。
スポンサーである株式会社hacomonoさんが考案・実施しているというhacomono体操でスタート。カンファレンスで体操をするという初めての経験をしました。ラジオ体操よりはややハードで、夕方ごろには軽く筋肉痛になっていました。
グッと来たセッション
全部紹介するとスクロールバーが1ミリになるくらいの超大作になってしまうので、珠玉の3つを紹介します。
螺旋型キャリアの生存戦略
スポンサー特別賞を受賞した株式会社ラクスの稲垣さんのプレゼンです。
エンジニアからマネジメントの道に進むことの意味と、AI時代にマネジャーからエンジニアに戻ることの意味について解説する内容でした。
とにかくスライドがわかりやすい。文字と絵の使い方が素晴らしいので、説明がなくてもこのスライドを見ただけで言いたいことが十分伝わります。
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「役割とアイデンティティは分離できる」
- 頭はプロダクトマネジャー、心はエンジニア
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「キャリアは一直線でも、Uターンでもない。螺旋である」
- 戻ったのではなく、一つ上の階の同じ場所に向かっている
目から鱗の金言です。
水を運ぶ人としてのリーダーシップ
こちらもスポンサー特別賞を受賞した、クリエーションライン株式会社の伊藤さんのプレゼンです。
「得意なことって必ずないとダメですか?」の問いかけから始まるこのプレゼン。突出したスキルはなくてもチームに欠かせない存在「水を運ぶ人」になる生き方について説明しています。
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「水を運ぶ人=主役じゃない方のリーダーシップを取れる人」
- ラベリングされていない仕事を献身的にさばく人がチームを強くする
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「優秀な人材を集めたチームが優秀な結果を生み出せるわけではない」
- 役割とバランスの方が大事
思い当たる影のヒーローが何人か頭に浮かびました。
それから「天才を殺す凡人」という書籍を思い出しました。
多くの現場を見て気づいた「有名ではないエンジニア」の生きのこり方
けん・うすすぎさんのプレゼンです(もちろん本名じゃないです)。
こちらは受賞こそしていないものの、SNSで大きな反響があったプレゼンです。
ご自身が数々の会社で実際に見てきた、『広く知られるような活動はしていなくても、良いキャリアを築いているエンジニア』について解説しています。
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「一緒に働きたいと思われる人になる」
- 形はどうあれ結局はこれ
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「コミュニティマウントをとらない」
- 私の周りにはいませんが、やりたくなる気持ちは理解できます
リアルな体験に基づいた話が、私を含め多くの人の共感を呼び、関心を集めたと思います。
寄稿本も良かった
こちらは参加者全員に配布された冊子で、誰でも寄稿できる形式で制作されたものです。19人の方が寄稿していました。
それぞれの経験に基づく熱い思いが綴られていて、新卒研修の指定図書にしてもいいくらいの内容でした。
きのこカンファレンス2026 ガイドブックへの寄稿募集|きのこカンファレンス
40歳以上でも学びがあった
冒頭でもお伝えしたとおり、最初は若手エンジニア向けのイベントだと思っていましたが、すべてのエンジニア(なんならエンジニアじゃなくても)におすすめしたい内容でした。
普段参加するカンファレンスでは、高いスキルを持ち大活躍しているような人たちが登壇していて、「すごい!」という感想を持って帰るのが常ですが、今回は、より身近に感じられる方々が、さまざまな思いと工夫を持ってエンジニアという仕事に向き合っている話が聞けて、学びもありましたし、パワーももらえました。
昨今、生成AIの技術革新によりエンジニアの仕事がなくなると言われたり、新人エンジニアの採用を控える企業が増えているという話を耳にしたりすることもあります。
ただ、これまでもシステムを開発するための新しい技術は数多く登場してきましたが、エンジニアの仕事量は一向に減っていません。同じように、AIがどれだけ進化しても、エンジニアの役割はこれからも形を変えて残り続けると思います。
エンジニア業界のジェボンズのパラドックスでしょうか。
私も、AIの躍進で荒れ狂う業界の大海に臆せず飛び込む、常に人生のファーストペンギンであり続けようと思います。
後日談
当日はXで実況しすぎて、夜にはポスト制限がかかってしまいました。翌日の昼ごろまで投稿できませんでした。
一緒に生きのこっていただける方を募集中
エンジニアに限らず募集中です!
明日の2日目の記事もご期待ください!