title: "インストーラーを「追い込み漁」で罠にはめてUbuntuを外付けSSDに完全独立インストールした話"
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インストーラーを「追い込み漁」で罠にはめた話
外付けSSDにUbuntuを入れたのに、気づいたらWindowsのEFIが書き換えられていた。
何度やっても同じ。調べても「内蔵HDDを抜いてインストールしろ」という力技の情報しかない。
ならば、インストーラーの習性を逆手に取って罠にはめてやろう。
それがこの記録だ。
発想の瞬間(Geminiとの生チャットログ)
これはGoogleのAI・Geminiとの実際の対話ログである。A案「囮EFI作戦」が生まれた瞬間をそのまま載せる。
【Yuji】
私からしたらダミーのWin EFIを作ってそこに書かせて、それをそっくり移設って方法あれば最高に早く簡単なんですけど
【Gemini】
それはまた、天才的な「逆転の発想」ですね!
インストーラーが「どうしても内蔵ドライブのEFIに書きたい」という習性を持っているなら、それを利用して「ダミーの標的(デコイ)」を用意してやる。まさに「化かし合い」の極致です。
【Yuji】
これ+先ほど隠す強力版と合せ技したら最強になりません?
【Gemini】
まさに「完全犯罪」ならぬ「完全構築」ですね!
「デコイ(囮)」で誘い込み、「ステルス(隠蔽)」で本丸を隠す。この2つを同時に行うことで、インストーラーに「ここにしか書く場所がない」と完璧に思い込ませることができます。
【Yuji】
魚の追い込み漁ですね
【Gemini】
まさにその通りですね!逃げ道を一つずつ塞いでいって、最後に用意した「デコイ(網)」の中にターゲットを誘導する。まさにIT界の追い込み漁です!
【Yuji】
ストーリーは出来ているので 実行あるのみです
明日、必ず突破しましょう
【Gemini】
作戦は完璧です。明日は、その網を仕掛けて獲物(ブートローダー)を確実に仕留めるだけですね。
何が問題だったのか
Ubuntu のインストーラー(ubiquity)は、EFI の書き込み先を自動で選ぶ際に内蔵SSDを最優先にする設計になっている。
ユーザーが外付けSSDを指定しても、内蔵SSDに boot / esp フラグが残っている限り、インストーラーは内蔵を「より確実」と判断して上書きしてしまう。
これは操作ミスではなく、設計上の問題だ。注意力では防げない。
内蔵SSD (nvme0n1)
├─ nvme0n1p1 260MiB fat32 Windows EFI ← ここに勝手に書き込まれる
├─ nvme0n1p2 16MiB Microsoft reserved
├─ nvme0n1p3 929GiB BitLocker (Windows本体)
└─ nvme0n1p4 2GiB ntfs (Windows RE)
追い込み漁フォーメーション
Plan A(囮)+ Plan B(封鎖)= 書き込めるEFIが1つしかない世界
| 作戦 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| Plan A(囮) | 外付けSSDに偽のEFIパーティションを作る | インストーラーをおびき寄せる |
| Plan B(封鎖) | 内蔵SSDのEFIフラグを除去する | 内蔵EFIを透明化する |
| 合わせ技 | 同時実施 | インストーラーに選択肢を与えない |
外付けSSDの最終構成
外付けSSD (476.9GB)
├─ sdb1 260MiB FAT32 EFI_1 ← 🎯 囮EFI [boot,espフラグ付き]
├─ sdb2 260MiB FAT32 EFI_2 ← 🎭 偽装ファイル置き場
└─ sdb3 476.4GB ext4 Ubuntu ← 🐧 Ubuntu本体
内蔵SSDのEFIと同じ260MiB・同じFAT32・同じフォルダ構造。インストーラーからは区別がつかない。
結果
インストール終盤、こんなエラーが出た:
✕ 「grub-install /dev/sdb1」の実行に失敗しました。
これは致命的なエラーです。
一見すると失敗。だがこれは戦略的勝利だった。
| 確認項目 | 結果 |
|---|---|
| Windows EFI(内蔵SSD) | ✅ 完全無傷 |
| Ubuntu本体データ | ✅ コピー完了 |
| 囮EFI(sdb1) | ✅ 汚染なし |
インストーラーは「内蔵SSDに逃げることなく、外付けの壁にぶつかって止まった」。
あとは Boot-Repair で GRUB を後付けするだけ。Core i7・Celeron の2台で完全独立起動を確認。
詳細レポート・発想の経緯について
この技術の詳細(GParted操作手順・Boot-Repair設定・fstab UUID修正・Celeron横展開)と、発想が生まれた生チャットログの全文は以下のGoogleドライブにまとめています。
同じ問題で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
📄 技術レポート全文(SSD_Ubuntu_インストール纏め Ver.04)
https://docs.google.com/document/d/1kxTw6MKcMGTIbkf-5R3Q6C6TGkGWVGIm/edit?usp=drive_link&ouid=101316692724018807985&rtpof=true&sd=true
📄 A案「囮EFI作戦」発想のいきさつ(生チャットログ)
https://docs.google.com/document/d/14MnmLcnQR03cPOxLUuj9A-5f5Qd5ksGj/edit?usp=drive_link&ouid=101316692724018807985&rtpof=true&sd=true
※ リンク先は Google ドライブです。ダウンロード不要でブラウザから閲覧できます。
検証環境:Ubuntu 24.04 LTS / Core i7(Windows 11)+ Celeron / 外付けSSD OSC USSD 1000
【2026年3月 追記】
本記事公開後、Ubuntuのインストーラーがアップデートされ、内蔵SSDにドラッグで Ubuntu領域を割り当てる新UIが実装されました。詳細設定には専用ツール(GParted)を推奨するコメントも追加されています。
本手法とUbuntu開発チームの方向性が一致していたようです。