概要
本書ではZabbixServerにWindowsServerのZabbixAgentを追加するように設定します。ZabbixServerの構築は筆者が執筆しましたCentOS8でZabbix5をインストールし、Zabbix Agentを監視するを参照してください。
1. ZabbixAgentの取得
Zabbix公式ページからWindows用のZabbixAgentのZipファイルを取得してください。
2. WindowsServerの設定
a. ファイルの配置
- ダウンロードしたzipファイルを解凍する。
-
C:/Program Files/
内に新規にzabbix_agents
のフォルダを作成する。 - 作成したフォルダ内に解凍した
bin,conf
を配置する。 -
logs
フォルダを作成する。
b. binフォルダの設定
bin
フォルダ内にある3種類の設定ファイルzabbix_agentd.exe,zabbix_get.exe,zabbix_sender.exe
に下記の設定を実施します。
- 右クリックし、プロパティを開く。
- 「互換性」タブをクリックする。
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れる。
- 「適用」をクリックする。
c. conf/zabbix_agentd.confの編集
conf/zabbix_agentd.conf
をメモ帳などのテキストエディターで開き、下記の内容を設定します。
LogFile=C:\Program Files\zabbix_agents\logs\zabbix_agentd.log
Server=ZabbixServerのIPアドレスまたはホスト名
ServerActive=ZabbixServerのIPアドレスまたはホスト名
HostnameItem=system.hostname
d. ZabbixAgentのポート番号の許可
e. サービスの登録
PowerShellを開き、下記のコマンドを実行してください。
PS cd 'C:\Program Files\zabbix_agents\bin'
PS .\zabbix_agentd --config 'C:\Program Files\zabbix_agents\conf\zabbix_agentd.conf' --install
f. サービスの起動
「サービス」を開き、「Zabbix Agent」サービスを起動してください。
3. ZabbixSeverの設定
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下記のように入力し、「テンプレート」タブをクリックする。
ホスト名 : WindowsServerのホスト名 表示名 : Zabbix管理画面に表示する名前 グループ : Templates/Operating systems インターフェース : IPアドレス (あればDNS名)
最後に
WindowsServerにZabbixAgentをインストールすることで、ZabbixServer上でCPUやメモリ使用率の監視、WindowsServer停止などの障害監視ができるようになります。これによりWindowsServerの障害の早期発見が可能になると思います。