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OSPO設立1年を振り返る

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Last updated at Posted at 2025-12-24

Hitachi OSPOをリードしている中村です。正式にOSPOが設立されて約1年が経過しました。設立されたHitachi OSPOは、OSSコンプライアンスはもちろんのこと、戦略的にコミュニティ活動を行うことで、ビジネスの価値を創出するという点を重視しています。設立後約1年の主な活動、良かったことと課題を振りかえってみます。

主な活動

主な活動を振り返ります。

クラウドネイティブ分野の活動の拡大

CNCFを拠点にコミュニティ活動を頑張りました。

1) KubeCon JapanにPlatinumスポンサー

念願の日本初開催となったKubeCon JapanにPlatinumスポンサーし、5件のセッションに登壇し、co-chairの一人として木村さんが就任しました。

2) プラットフォームエンジニアリングの活動開始

CNCFでも重点分野になっているプラットフォームエンジニアリングの活動を開始しました。日立は主に松田さんが活動しています。

3) CNCFの要職輩出

中村がCNCFのGoverning Boardに就任し、田畑さんがTAG Security&ComplianceのTech leadに就任しました。

4) KubeCon NAでの活躍

田畑さんが2件のCfPがacceptされ、2件の講演を行いました。KubeConのCfPはとても競争が激しく2件もAcceptされるのは稀なことです。

また、中村がCNCFの年次表彰でChop Wood Carry Water Awardを受賞しました。

5) Keycloakの活動を拡大

CNCFのOSSプロジェクトであるKeycloakについては、APAC唯一のメンテナであるOSPOの乗松さんを中心に、特にAI分野を中心に活動を拡大しています。

  • AI SIGOAuth SIGで、KeycloakのMCP向けの認可サーバとしての開発をリードしています。
  • Keycloakプロジェクトとしては初の公式イベントであるKeycloakCon Japanを招致、日立から3件の講演を行いました。
  • LF AI & Data Day in Singapore 2025で、OSSソリューションセンタの黒坂さんが「Securing Model Context Protocol with Keycloak: AuthN/AuthZ for MCP Servers」というタイトルで講演しました。
  • 中村がリードし田畑さんも執筆に関わっている書籍、認証と認可Keycloak入門 第2版が出版されました。

FinOpsの活動拡大

FinOps Foundationのメンバー企業としてFinOpsの日本での普及活動を推進しました。

1) FinOps Foundation Japan Chapter設立に協力

FinOps Foundationの日本での活動拠点となるFinOps Foundation Japan Chapterの設立に協力しました。日立は、松沢さんや宮村さんを中心にミートアップの企画運営の支援や登壇を行っています。
日立がFinOps普及活動を促進する日本初の拠点「FinOps Foundation Japan Chapter」設立に参画

2) 初の日本語書籍

FinOpsに関する初の日本語書籍クラウドFinOps 第2版の企画に中村が、翻訳に松沢さんが関わっています。松沢さんが訳者筆頭に名を連ねています。

3) FinOps X Day Japan

FinOps Foundationの公式イベントFinOps X Day Tokyoが6月に開催されました。企画の支援を行ったり、中村や松沢さんが登壇しています。

4) HARC for AI

HARC for AIという新サービスにFinOpsの知見やKeycloakでのMCPの認証認可の知見、プラットフォームエンジニアリングの知見が活用されています。
AIエージェントの導入効果を最大化するHARC for AIを提供開始

FINOSの活動開始

金融業界向けのオープンソース団体であるFINOSに加入し、活動を開始しました。

1)Open Source Finance Forum(OSFF) in New York

FINOSのイベントであるOSSF in New YorkでSantoshさんが登壇しました。

2)FINOSイベントの日本開催

FINOSが東京で12月に開催したThe Transformational Value of Open Source for Financial Servicesに協力し、黒田さんが登壇しました。

Open Source Summit Japan 2025に10名登壇

12月に東京で開催されたOpen Source Summit Japan 2025に日立から過去最多の10名登壇しました!

グローバルへの活動の拡大

日本をベースとした活動だけではなく、日立の海外のグループ会社も参加する活動も立ち上げました。

LF Energyでの活動

Yocto ProjectにPlatinumで加入

  • Yocto ProjectにPlatinumで加入し、日立からは海外拠点のメンバがボードに就任しています(ボードが誰かは非公開)。
  • Hitachi EnergyのBenjamin Weberさんが、Yocto Project Summitに登壇しました

OSPOへの取材

多くのメディアに取材して頂きました。

設立して良かったこと

 OSPOのアナウンスと正式な設立以前にも、OSPOに相当する活動を行ってきましたが、正式に設立したことにより、社内の理解が得られやすくなったことが大きなメリットだと思いました。ちゃんとしたニュースリリースをしかるべき方々の承認を得て発行しており、「OSPO」と名前がつく正式な職制があると、社内の幹部やマネージャーの方々の理解が得られやすくなり、社内各部門のOSPOの活動への参加とビジネス活用が促進されたと思います。

 また、社外に対してはメディアの方に多数取り上げてもらえたことがメリットです。そのおかげで、お客様からもお声がけも頂く機会も頂き、社内の認知がますます得られやすくなっています。

今後の課題

 イベントへの登壇はOSPO以前と比べて活発になっているものの、コードのコントリビューションはまだまだです。また、グローバルへの活動の拡大もまだ始まったばかりです。
 広い日立グループに、どうやってオープンソースの文化を根付かせるのか、試行錯誤していき、一定の成果が出たら共有したいと思います。

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