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Google Workspace を IdP とし、Azure AD にサインイン(SSO)する

Last updated at Posted at 2020-12-23

はじめに

Azure Active Directory(Azure AD)とGoogle Workspace(旧GSuite)のアカウント連携を調べると、
「Azure ADをIdPとし、Google Workspaceにサインイン(SSO)する」というドキュメントがほとんどです。

※ちなみに上記パターンの設定手順を一つ一つ詳細に解説したおすすめ記事はこちら
https://qiita.com/Shinya-Yamaguchi/items/f90a70a035c243b25e9d

じゃあ逆のパターン「Google WorkspaceをIdPとし、Azure ADにサインイン(SSO)する」はどうやって設定するの?ということで試してみました。

設定方法

今回はAzure AD B2Bの直接フェデレーションを使用して、Google WorkspaceとSAML 連携を行います。
直接フェデレーションは2020年12月現在でプレビュー機能となります。
詳細については下記のドキュメントを参照してください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/external-identities/direct-federation

作業概要および前提条件

  1. SAML メタデータの取得(Google Workspace側)
  2. 直接フェデレーションの設定(Azure AD側)
  3. SAML アプリケーション設定(Google Workspace側)
  4. ゲストユーザーの招待(Azure AD側)
  5. 動作確認

※Google Workspaceの契約は終了し管理者権限を保持していることが前提

SAML メタデータの取得(Google Workspace側)

  1. Google Workspaceの管理者ページ (https://admin.google.com) にログインし、「セキュリティ」⇒「SAML アプリケーションに対するシングル サインオン(SSO)の設定」に進む
    googleadmin1.png
    googleadmin2.png

  2. 画面下の「メタデータをダウンロード」をクリックし、SAML メタデータ(GoogleIDPMetadata.xml)をローカルに保存する
    googleadmin3.png

直接フェデレーションの設定(Azure AD側)

  1. Azure AD ポータル (https://aad.portal.azure.com/) にログインし、「Azure Active Directory」⇒「External Identities」⇒「すべての ID プロバイダー」に進み、「新しい SAML/WS-Fed IdP」をクリックする
    azuread1.png
    azuread2.png
    azuread3.png

  2. 新しい SAML/WS-Fed IdP登録画面にて、以下の情報を入力および選択し「保存」をクリックする

  • ID プロバイダー プロトコル:「SAML」を選択する
  • フェデレーション IdP のドメイン名:Google Workspaceに登録したドメイン名を入力する
  • メタデータを設定する方法を選択します:「メタデータファイルの解析」を選択する
  • メタデータ ファイル:ダウンロードしたメタデータファイル(GoogleIDPMetadata.xml)を選択し「解析」ボタンをクリックする

azuread4.png

SAML アプリケーション設定(Google Workspace側)

  1. Google Workspaceの管理者ページ (https://admin.google.com) にログインし、「アプリ」⇒「SAML アプリ」をクリックする
    googleadmin4.png
    googleadmin5.png

  2. ウェブアプリとモバイルアプリ画面にて「アプリを追加」⇒「アプリを検索」をクリックする
    googleadmin6.png

  3. アプリの検索画面にてアプリ名「Microsoft」を検索し「Microsoft Office 365」を選択する
    googleadmin7.png

  4. Google ID プロバイダの設定はすでに完了しているので、そのまま「続行」をクリックする
    googleadmin8.png

  5. サービスプロバイダの詳細はデフォルトのままで「続行」をクリックする
    googleadmin9.png

  6. 属性のマッピングで下記のマッピングを追加し「完了」をクリックする
    googleadmin10.png
    Basic Information > PRimary email : IDPEmail
    Basic Information > PRimary email : urn:oasis:names:tc:SAML:2.0:nameid-format:persistent
    Basic Information > PRimary email : http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/05/identity/claims/emailaddress

  7. アプリケーションの詳細画面にて「ユーザーアクセス」をクリックし、サービスのステータスを「オン (すべてのユーザー)」に変更し、「保存」をクリックする
    googleadmin11.png
    googleadmin12.png

ゲストユーザーの招待(Azure AD側)

  1. Azure AD ポータル (https://aad.portal.azure.com/) にログインし、「Azure Active Directory」⇒「ユーザー」⇒「すべてのユーザー」⇒「新しいゲストユーザー」をクリックする
    azuread5.png
    azuread6.png

  2. 新しいユーザー画面にて、招待するユーザー情報を入力し「招待」をクリックする
    azuread7.png

動作確認

実際にGoogle Workspaceにフェデレーションされるかを検証します

  1. マイアプリ (https://myapps.microsoft.com/?tenantid=[テナントID]) にアクセスし、ユーザー名に招待したGoogle Workspaceユーザーを入力する
    test1.png

  2. Googleの認証画面に自動的に遷移するので、Google Workspaceユーザーで認証する
    test2.png

  3. マイアプリが正しく表示されていることを確認する
    test3.png

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