LoginSignup
10
10

More than 3 years have passed since last update.

[Power BI Tips] Power BI でリアルタイムアンケート ~ アンケートを即可視化 2020年版 Vol.2~

Posted at

はい、前回からの続きです

本記事は前回 [Power BI Tips] Power BI でリアルタイムアンケート ~ アンケートを即可視化 2020年版 ~ からの続きです。以降、前回と言ったら、 この記事 のことです。

ちなみに前回の記事ですが、6 月 14 日 午前 8 時に公開して、本日 6 月 17 日 午前 10 時 時点で 4171 Views となっています。ありがたき幸せです。
やっぱり「リアルタイム」という言葉には魅力があるようです:stuck_out_tongue_winking_eye:
image.png

あれ?前回で完結したんじゃないの?

はい、いちおう完結しています。試された方はわかると思いますが、きちんとリアルタイムアンケートが Power BI のダッシュボードを利用して可視化できたはずです。
実は前回の記事に入れようと思って、入れなかった内容があります。入れなかった理由はすごくシンプル。

「長くなり過ぎたから:joy:

参考までに前回の記事を書くのに大体 10 時間くらいかかっています。あれくらい丁寧に画面キャプチャを取って、ペタペタしていくと、それくらい時間がかかります。また、私は基本的に初心者の方~上級者の方のどんな方が見ても、可能な限り伝わることを心掛けています。そうすると、各種表現だったり、細部の言い回し等、結構気を付けなきゃいけなくて、ですね😅

なので 「途中で疲れちゃった」 から入れなかったというのがもう一つの理由です。これ結構大事でですね、書くのに疲れたってことは、読んだり試したりする人にとって、分量が多過ぎる可能性があるわけですね。

なので、自分が疲れたという感覚は結構頼りにしてたりします。

で、その内容とは?

実は「2020年版」と言っておきながら、2017年版の焼き直しが前回の内容です。2017年当時できなかったことが、現在はできるので、今回はその内容です。
公式のドキュメントで言うと、以下になります。

Power BI Desktop から Power BI サービスのデータセットに接続する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/connect-data/desktop-report-lifecycle-datasets

簡単に言うと、既存の Power BI Service 上の データセット に Power BI Desktop から接続して、データセットを再利用できるということです。
今回は前回のアンケートで作成したストリーミングデータセットに接続しますが、通常のレポート (pbix) を発行して作成されるデータセットにももちろん接続可能です。
詳細は上記のドキュメントを一読してみてください。

前回の文脈に戻して話すと、これの利点は、レポートの表現力です。前回の記事では Power BI Service 上でレポートを作成していました。既に Power BI をお使いの方はご存知だと思いますが、Power BI Service 上でレポートを作成すると、画面上でフル機能が使えません。

例えば、

  • カスタムビジュアルが使えない
  • メジャーが作れない
  • 画像を入れることができない

などです。

また、Power BI desktop でレポートを作成するということは pbix ファイルを作成することになるので、レポートのコピーも可能です。
アンケート項目はそのまま、つまりデータセットもそのままで、レポートのみ別のイベントで使いたい。なんてこともできるのです。

ということで、ここからは前回の記事の続きとして書きますので、まだ試されていない方は、前回の記事からスタートして、戻ってきてください!

本題、スタート!

まずは Power BI Desktop を起動します。
え?まだインストールしてない?
はい、以下からダウンロードして、インストールしてください。方法は二つ。自分でインストーラを DL してインストールする。もう一つは Microsoft Store でアプリを検索してインストールする。違いは月1回あるアップデートを手動で当てるか、自動で当てるか、です。毎月のアップデートを手動で反映するのが面倒な人は Microsoft Store 版でインストールしてください。

インストーラをダウンロード → https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=58494
Microsoft Store → https://www.microsoft.com/ja-jp/p/power-bi-desktop/9ntxr16hnw1t?activetab=pivot:overviewtab

え?使ってるマシンが Mac ですって?
はい、Mac 版の Power BI Desktop はないので、あきらめてください。ないものはどうしようもないので、潔くあきらめましょう。

さて、時を戻そう:sunglasses:

Power BI Desktop を起動したら

[データを取得] - [Power Platform] - [Power BI データセット] - [接続] とクリックしてください。
image.png
余談ですが、Power Platform というグループに Power BI データフロー、Common Data Service、Power Platform データフロー があるのは興味深いですよねー。
今度別の記事で気が向いたら、触れてみたいと思います。

前回作成したデータセットを選んで [作成] をクリックします
image.png
あっさりと接続が完了します。
image.png
[フィールド] を見ると、ちゃんとテーブルと列が認識されてますね
image.png
そして今月(2020年6月)のアップデートでライブ接続でも モデルビュー が使えるようになったので、モデルビューが表示されています

image.png
モデルビューがライブ接続でも使えるようになったよーっていう公式ブログは以下を参照ください
Model view enabled for live connect (preview)
https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/blog/power-bi-desktop-june-2020-feature-summary/#_Model_view_enabled
image.png
モデルビューを開くと普通に表示されます
image.png

もっとも、この方法で接続できるデータセットはひとつだけで、ストリーミングデータセットにはテーブルがひとつしか含まれていないので、リレーションは作成できません。
Power BI ServiceAPI を使用して、データセット を作成して、これまた API を使用してそのデータセットに テーブル を複数作成すれば、この方法でデータセットに接続した場合、リレーションを Power BI Desktop で管理できるはずです。まぁ API でリレーションも作成できるので、そこまでできる人はこっちでリレーションを作成することはないかもしれませんが、それでもそれを見ることができるというのは、イメージがしやすくて、非常によいですね。

各種ビジュアルを作成する前に

各種ビジュアルを作成する前にちょっと準備をしましょう。Power BI Service ではできなかったことです。
まずは回答者数です。前回は [日時] のカウントで賄いましたが、Power BI Desktop ではメジャーが作れるので、純粋にテーブルの件数を数えます。
image.png
RealTimeData というテーブル名の右にマウスを持っていって [・・・] をクリック。
表示されたメニューで [新しいメジャー] をクリックします。
image.png

回答者数.dax
回答者数 = COUNTROWS(RealTimeData)

↑ のように入力してメジャーを作成します。
前回は Power BI Service[日時] のカウントを指定しましたが、あの場合は内部的に COUNT( RealTimeDate[日時] )COUNT 関数が使用されます。
ですが、以下の記事にあるように COUNTROWS 関数の方が適切です。なお、今回の場合は結果は変わりません。

DAX:COUNT の代わりに COUNTROWS を使用する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/guidance/dax-countrows
COUNTROWS 関数
https://docs.microsoft.com/ja-jp/dax/countrows-function-dax

ということで回答者数メジャーはできました
image.png

各種ビジュアルを作成しましょう

前回と同様にビジュアルを作成してみてください。前回はブラウザで作成しましたが、Power BI Desktop でもビジュアルを作成する基本操作は同じです。
まずは回答者数。カードを指定して、先ほど作ったメジャー「回答者数」を指定してください。
image.png

同じように残りのビジュアルも作っていくとこうなります。前回とほぼ同じ感じです。
image.png
で上部を空けておくと、そこに画像を入れることができます。
[挿入] - [イメージ] をクリックしてください
任意の画像を選択すると、このように画像を挿入できます。
image.png

レポートができあがったら

レポートができたら、リボンの [ホーム] タブの発行ボタンで [保存] - 任意のワークスペースに [発行] します。
image.png
image.png
image.png

Power BI Service に無事に発行されました
image.png

ここから先は前回の記事と同様に各ビジュアルをダッシュボードにピン留めしてください。
そして試しに Microsoft Forms からアンケートを送信してみてください。
前回の記事で作成したダッシュボードにピン留めしたところです。
真ん中の線より上が 前回 Power BI Service で作成したレポートから各ビジュアルをピン留めしたタイル。
真ん中の線より下が 今回 Power BI Desktop で作成したレポートから各ビジュアルをピン留めしたタイル。
image.png
ほぼ同じものだということが分かると思います。前回のタイルが不要な場合は削除しましょう。

(おまけ)ダッシュボードに画像を表示する

今回 Power BI Desktop からレポートを作成したので画像を入れることができましたが、レポートの画像をダッシュボードにピン留めすることはできません。
ただ、ダッシュボードに直接画像を入れることも可能です。http://.... でアクセス可能な任意のストレージに画像を用意してください。
私は Azure Blob Storage に画像ファイルを入れてあります。
ダッシュボード上部の [・・・] - [+タイルの追加] をクリック
image.png
[イメージ] - [次へ]
image.png
[URL] に画像の URL を入力して適用してください
image.png
そうするとダッシュボードにもこうやって画像を表示させることができます
image.png

おわりに

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。また気が向いたら、Power BI Tips シリーズ書きます。
皆様からのリクエスト、お待ちしております。

何かリクエストがあれば、以下までー🤗
Twitter: https://twitter.com/yugoes1021
Facebook: https://www.facebook.com/yugoes1021
LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/yugoes1021/

10
10
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
10