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こんな研修講師は嫌だ!

Last updated at Posted at 2025-12-18

前書き

この記事は Microsoft Power BI Advent Calendar 2025 シリーズ2 の 6 日目の記事です。
(空いていたので、後から埋めています)

はじめに

私は仕事で企業から依頼を受けて Power BI の研修講師を担当しています。依頼を受ける場合、必ず企業の研修担当の方と打合せをして、研修の内容を決めていきます。

その中で割とよくあるケースで、

「別の企業に Poewr BI の研修をやってもらったのですが、全然効果がなくて...」
「別の講師の方に何回かやってもらったのですが、期待していた内容ではなくて...」

ということを担当の方がおっしゃることがあります。

今回は、私が見聞きした実際のケースを参考に「こんな研修講師はいやだ!」というものをまとめてみます。

1. 講師が Power BI を使っていない

ITツールの研修講師を担当するということは、それが仕事であることは言うまでもありません。そして、単純な知識やスキルを伝えることでは、底が浅くなってしまいます。講師を担当するのであれば、まずは自らがそのツールを使い倒す必要があります。そうでなければ、想定されるパターンを網羅することができず、質問に答えられない可能性があるのはもちろんのこと、場合によっては避けた方がよい使い方など、条件に応じた最適解を導くことができなくなってしまいます。

Power BI は BI 製品ですので、所属している組織で使用していない場合、使い倒すことは到底できません。BI は組織で導入し、実践するものですからね。個人が頑張ってどうにかなるものではないのです。

もし、皆さんがどこかの企業に Power BI の研修を依頼する時はぜひとも聞いてみてください。

「御社では Power BI をどのように使用しているのですか?」

これに答えられない企業には、依頼するべきではないでしょう。なぜなら、Power BI を使っていない可能性が高いからです。使っていなければ、伝えられることは限定され、期待したものは得られないかもしれません。

2. 講師が Power BI を勉強していない

上記 1 に似ていますが、少し違います。組織で導入されていても、講師自身が Power BI を勉強していないという例を見てきました。なんなら、営業さんが研修の仕事を取ってきてから、講師に担当させることもあります。その場合、当然付け焼き刃ということになりますので、講師として十分な知識と経験を持っていません。

そのような仕事の取り方をしている組織が悪いのは言うまでもないことです。「そんな会社あるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、これが、非常に怖いことに、皆さんが思っている以上に多いのです。

もしそんな無茶ぶりをする組織にあなたがいるのであれば、可能な限り早く、次を検討した方がよいとさえ、言いたくなります。

自分にその役割が回ってきた経緯はともかくとして、Power BI の研修講師をすることになったら、必要な勉強はしておくべきです。これまでコミュニティや研修の場で見てきた経験から言うと、初学者から始めて、業務で使えるレポートを作れるようになるのに、早い人で3ヶ月~半年、普通の人で1年以上かかります。やはり付け焼き刃でどうにかなるものではないのです。事実がそれを証明しています。まして、それを人に教える・伝えるとなったら、それ以上の時間が必要になることは明白です。

言葉を選ばずに言うのであれば、

「あまり舐めないでもらいたい」

ということです。BI はそれほど難しいものですし、また Power BI もそれほど難しいものです。

3. 研修資料ベースに淡々と進める(読んでいる)

一見、とても真面目に研修を進めているように見えて、実は手元の PowerPoint の通り進めているだけということがあります。私は研修に参加する側ではないので、受講者としてそのような経験したわけではなく、研修資料を見ることでそのことに気が付きます。

「あぁ、この資料を作った人はあまり勉強していないな。そして、この組織は資料さえあれば、誰でも研修講師ができると思っているんだな...」

こういう風に感じたことは、一度や二度ではありません。研修サービスを提供している大手の企業でさえ、このようなケースはとてもよく見られます。

当然このケースの場合、受講者から質問が飛んでくると、答えられないことが多くなります。その場合、「わかりません」と回答するのではなく、「次回までに調べておきますね」と後日の回答になります。おそらくマニュアルにそうのように書いてあるのでしょう。もちろん、後日回答することがすべて悪いわけではありません。が、その回答の質は当然低くなります。今なら、次回までに生成AIに尋ねて、回答を作成することもありえるでしょう。

生成AIに回答を作成してもらっても、その回答が適切なものではないことがあります。生成AIに聞いている講師自身が内容を理解していないのですから、生成AIに適切な文脈を伝えきれないのです。そして、回答を質問者に伝える際も、ほぼ読むことになります。

実に怖いやり取りですよね。

4. 研修を無事に終わらせることに注力する

研修は基本的に1回が数時間から長くて丸1日ということが多いでしょう。講師にも受講者にも、長時間の集中力が求められます。ですが、人間はそんなに長いこと集中していられるものではありません。まして、初めて聞く内容だと、脳が疲れてきます。

経験のある講師であれば、これを十分に理解しているので、必ず緩急を付けて、研修を進めます。受講者の様子を見て、休憩を入れる、あえて余談を交える、受講者に質問をする、など、様々なテクニックがあります。

経験のない講師は、受講者の様子を見ません。とにかく予定されている内容を終えることだけを考えます。すると、受講者を置いてけぼりにしてしまいます。受講者が理解しているか、ちゃんと伝わっているかなんて、気にしません。まして、疲れているななど、どうでもいいのです。

こういった姿勢では、講師として、何のためにそこにいるのか、わからなくなってしまいます。それであれば、事前に収録した動画をオンデマンドで見せた方がよっぽど良いことでしょう。

主役は受講者の皆様です。これを忘れてしまっては、講師の存在意義がなくなるというものです。

まとめ

今回はこのくらいにしておきます。
また機会がありましたら、他のケースも紹介することにしましょう。

少しでも皆さんのためになれば、幸いです。

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