Kubernetes 1.27 の CHANGELOG から SIG Cluster Lifecycle の取り組みについてにピックアップしました。
重大なアップグレードに関する警告 (Urgent Upgrade Notes)
- なし。
種類別の変更 (Changes by Kind)
廃止予定 (Deprecation)
- なし。
APIの変更 (API Change)
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kubeadm
: 明示的にstatic podのプライオリティをpriorityClassName: system-node-critical
に設定しました。 (#114338, @champtar)
機能 (Feature)
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kube-upが
CoreDNS
のバージョンv1.9.3
を利用するようになりました。 (#114279, @pacoxu) -
kubeadm: 新しいFeature Gate (アルファ機能) である
EtcdLearnerMode
が追加されました。これにより、etcd のメンバーを "learner" として参加することができ、"voting member" としてのみ昇格させることができます。 (#113318, @pacoxu) -
kubeadm: kubeletの設定ファイルが
/etc/kubernetes/tmp/
に、kubeadm-kubelet-config${RANDOM_SUFFIX}
という名前でバックアップされるようになりました。 (#114695, @chendave) -
kubeadm: kubeadmが利用しているサンドボックスイメージと、コンテナランタイムが利用しているサンドボックスイメージが異なっていた場合、警告を表示するようになりました。 (#115610, @SataQiu)
ドキュメント (Documentation)
- なし。
バグ修正 (Bug or Regression)
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kubeadm: 昇格前に準備されたetcdのスタティックマニフェストによる、etcdの"learner"におけるバグを修正しました。(#115038, @tobiasgiese)
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kubeadm: CRIのチェックが必要のないフェーズサブコマンドだったとしても、CRIの検出が行われていた問題を修正しました。 (#114455, @SataQiu)
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必要なかったとしてもCRIのチェックをして問題となるユースケースとはどんな物なんだろうとIssueを確認したところ、CRIチェックが必要なかったとしても
--cri-socket
のオプションが必須になっており、指定しなかった場合警告メッセージが出るので混乱する、と言うことでした。
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必要なかったとしてもCRIのチェックをして問題となるユースケースとはどんな物なんだろうとIssueを確認したところ、CRIチェックが必要なかったとしても
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kubeadm: apiserver が一時的にダウンしていた場合に、ノードの情報を(apiserverに)更新しようとして再試行を行う処理を改善しました。 (#114176, @QuantumEnergyE)
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kubeadm:
kubeadm kubeconfig user
コマンドにおいて、--config
フラグを必須からオプショナルに変更しました。 (#116074, @SataQiu) -
kubeadm: アップロードされたkubelet の設定ファイルである
kube-system/kubelet-config
のConfigMap
が、ユーザのパッチを無視する問題を修正しました。 (#115575, @SataQiu) -
ディスカバリフェーズにおいて、
kubeadm
がユーザが指定した kubeconfig を利用することができるようになりました。 (#113998, @SataQiu)