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WorkingBackWordsの考えをもとに作成したプレスリリース例@ANGEL Dojo

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目次

1.はじめに
2.ANGEL Dojoの企画フェーズとは
3.プレスリリースの例
4.レビューの質問点
5.まとめ

1-はじめに

今回の記事では、ANGEL Dojoの企画フェーズで行う下記の内容に関して紹介します。
 ・実際のプレスリリースの紹介
 ・他チームからのプレスリリースのレビュー内容

ANGEL Dojoとは

 ・ANGEL Dojoとは、「AWSを使い、3か月間、少人数のチームで企画から実装までを体験する疑似プロジェクト」です。
  詳細については、こちらのQiitaから確認できますので、よければご覧下さい。
  簡潔に、ANGEL Dojoの概要やスケジュールなどについて紹介しています。
  →  エンド企業とSlerの関わり方:システム開発の内製化のポイント@ANGEL Dojo

2-ANGEL Dojoの企画フェーズとは

 ・ANGEL Dojoの企画フェーズでは、WorkingBackWordsの考え方をもとに、お客様の課題を見つけ、企画を創造します
  こちらのWorkingBackWordsの考え方についても、同じくANGEL Dojoに参加しているメンバーがQiitaを投稿してますので、
  そちらをご覧ください。こちらの記事では実際にWorkingBackWordsのワークショップで作業したプレスリリースの紹介をしてます。
  →  Amazon流のモノづくり:Working Backwardsとは@ANGEL Dojo

3-プレスリリースの例

 ここから本題に入ります。ANGEL Dojoでは、WorkingBackWordsの考え方をもとに、まず「プレスリリース」というものを作成します。
プレスリリースとは、一言でいうと「マスコミなどの報道機関に対して企業としての新しい情報を発表する資料」のことです。

新聞やマスコミなどの報道機関に対して企業としての新しい情報を発表することを意味しますが、文書による発表がメジャーであることから、広報や報道の現場では文書そのものを指して「プレスリリース」とすることがほとんどです。
大前提としてプレスリリースには新規情報(=ニュース)が含まれている必要があります。新規情報(=ニュース)には、新しい取り組みやサービスはもちろん、改定や改善によって発生した情報も含まれます。

プレスリリースとは何?配信する意味・5つの効果を広報担当者が徹底解説 )より

↓が実際に作成したレビュー前のプレスリリースになります。

プレスリリース

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赤文字は指摘事項があった部分
「Walking_U」リリース
↑:リリースするサービス内容を簡潔に表現する

日本中の人と会話することが出来ます。ただし、散歩中に限り。
↑:お客様にどのような利益をもたらすかを1行にまとめる

〇〇〇〇株式会社は、2021年8月29日より「Walking_U」をリリースしました。気軽に行える散歩中に限り、同じタイミングで散歩をしている人と会話ができる機能を提供。人とのコミュニケーション不足を解消し、運動するきっかけを作ります。
↑:サービスの説明を3行でまとまる。サービスで一番価値となるポイントを示す。

「コロナ渦で、外にも出られず、人と接する機会も減り、心身ともに元気がなくなってはいませんか?」
とある企業のアンケートによると、新型コロナウイルスの影響で、半分以上の方が毎日の運動量が減ったという回答が出ています。また別のアンケートによるとメンタルの不調を感じている回答者も多く見受けられるという結果が出ています。運動不足で外に出て体を動かしたいけど特にすることもない…、出社する機会が減り、一人暮らしで人と会話する機会も減り、どこか寂しさを感じてしまう…、そんな悩みを抱える人も多いはずです。
↑:今抱えている課題とそれに対するチャンスを描き出す。

「Walking_U」は、あなたが散歩をし始めるとそれを検知し、同じように散歩をしている人を探し出し、会話ができるようにしてくれます。しかし、散歩をやめてしまうと通話が途切れます。つまり、誰かと一緒に話ながら散歩するためには歩き続けるしかないのです。運動をしなくてはいけないと思っていても一人で外に出るのは面倒ですよね。そんな時誰か一緒に散歩してくれる人がいればモチベーションにつながります。
↑:今回リリースするサービスがどのように課題を解決し、また、お客様に与えるメリットとは何かを簡潔にまとめる

「コロナ渦でも人とのつながり、人から得る新たな気づきは無くすべきではない。」と語るのは〇〇〇〇株式会社社長の××××さん。「Walking_Uは散歩をすることで運動不足の解消、会話をすることでメンタルの安定の両方を実現させます。」
↑:リーダーの言葉。新しい体験や一番重要な価値について印象付ける。

まずはアプリをインストールし、散歩を始めましょう。そこから「誰かと散歩を始める」を押すと、同じタイミングで散歩をしている人を探し始めます。会話が始まれば一緒に散歩を楽しむことが出来ます。歩くのをやめてしまうと通話が止まってしまうので話が盛り上がってきたのに家の近くまで来てしまったら、今度は違う道を散歩してみるのはいかがですか?
↑読み手に試してみようと思わせる、簡単に始められることを書く。お客様が、どのようにこのサービスを使い始められるのかを説明する。

先月「Walking_U」を体験してみたというXXさんのコメントを紹介します。「新型コロナウイルスの影響でリモートワークが続き、ごみ出しやコンビニに行く以外外出をすることがないので、太ってきたと気にしています。健康にもよくないですよね。地方から出てきたばかりで友達もいないし、パートナーもいないので休日も家でゲーム三昧。これではよくないと思い調べてみたらWalking_Uを見つけました。散歩しているとき誰かと話すことができ、本当に一緒に散歩しているような感覚になりました。散歩をしている人同士の会話ができるということで、話がはずんだり、日本中の人と話せるので、相手の散歩コースなんかを聞けたりするのは思ったよりも楽しかったです。しかも散歩をやめてしまうと話もできなくなってしまうアナログな部分もモチベーションにつながるので、いっぱい歩いてしまいました。これからもWalking_Uを使って楽しく散歩して痩せたいなと思っています」
↑:お客様の声。実際にサービスを利用されたお客様が、どのような反応をされるか想像して描く。ここがプレスリリースの心臓部

〇〇〇〇株式会社の公式URLや専用 URLhttps://ari-jp.com/ から、ぜひ「Walking_U」をダウンロードしていただき、新たな運動体験をお楽しみください。
↑:読み手にエールアドレスやリンクを提示し、詳細なステップへ誘導する

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4-レビューの質問点

ここでは実際に他のチームの方から頂いた質問事項やコメントを紹介していきます。

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C:気軽に行える散歩中に限り」は「散歩中」でいいのでは?
Q:とある企業とは?
Q:運動不足とコミュニケーション不足のどちらを解消することが目的として大きいですか?
Q:通話が切れるタイミングはいつですか?誤って、挨拶することなく通話が切れてることを危惧しています。
Q:フレンド機能はなぜ480円/月なのですか。
Q:ビジネスモデルはなんですか
Q:安全面はどのようにカバーしていく予定ですか。
Q:フレンド登録した人との通話は有料で、一般利用は通話は無料であってますか?
Q:散歩中だったら例えば何時間でも通話できるんですか?
C:散歩も会話もメンタルヘルスに良いっていう研究ありますし、どちらも体験できるWalking_U良いですね
C:「日本中の人と会話することが出来ます。ただし、散歩中に限り。」が少しマイナス?怖い印象を持ちました
もう少しキャッチーなかんじが良いと思いました!
Q : 相手の方で通話が切れたら、そのあとはどうなりますか?新しく通話相手を探すイメージですけど
Q:コロナが終わってもこのアプリは利用され続けるのでしょうか?それとも短期的にたくさん使われること期待しているのでしょうか?
Q:見ず知らずの人と話したいと思っているはずなので、対象とするお客様はコミュニケーションに意欲がある方でしょうか?
Q:どのようなデバイスで利用できますか?(iPhone/iPad/Androidなど)
Q:散歩しながら会話すると、メンタルの安定につながるのでしょうか?
C:運動不足とコミュニケーション不足を同時に解消しようとする発想がすごいと思いました
Q:途中まで読んでいて、会話というのは電話による通話なのかチャットなのかがわかりませんでした。
「会話」ではなく、電話による通話というのを、早い段階で明確に表記した方が良いのではと思いました。
Q:同じタイミングで散歩している人の中からランダムで通話する人は選ばれるんですか?
 それとも候補者が出てくるんですか?

5-まとめ

 ・ここまでで、私たちのチームのプレスリリースと、レビューを紹介しました。
  その中で、2点ほどレビューを通して気づいたことがありますので、メモで残します。

まず1点目、

「チームで気づけなかったポイントに気づくことが出来る」

 すごく当たり前ですが、改めて感じたことなので書きます、、。
 同じチームでプレスリリースについて考え続けると、メンバーの中で暗黙に理解している点というのが増えていきます。
 例えば、今回のプレスリリースで言うと、通話機能はあるが、チャット機能が無いこと。お客様のターゲットは運動不足と会話の機会不足の両方を持っていること。
しかし、これらは第三者にとっては当たり前ではなく、当然ドキュメントの中に記載する必要があります。
こういった第三者の立場になった場合に、どう文章が捉えられるのかを考えることが大切だと感じました。

つづいて2点目、

「人に伝えるということを踏まえて文章を考える」

 今回のレビューではこの文言を直したほうが良いよね、もっとこうしたら良く伝わるよという意見を多くもらいました。
 確かに今プレスリリースを見ると、通話と会話が混ざっていたり、改めて読むといらない文言が多くあったりするなと感じます、、。
 これも何度も自分で呼んでいると違和感を感じなくなってしまいますが、初めて読む方からすると違和感を感じます。
 人に伝えるにはどういう言葉や単語、文脈にしたら良いかを考えさせられるきっかけになりました。

最後に感想として、自分たちでは中々気づけなかった部分をピンポイントでつかれてしまったので、レビューの場はかなり緊張しました、、。
また、レビュー内容は決してアイデアや構成に対しての批判ではなく、建設的な話し合いができたのがとても良かったです。

今後はこのレビューを踏まえ、もう一度プレスリリースを見直して、7月からの開発に向けて頑張りたいと思います。

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