はじめに
プロセス管理は、システムのパフォーマンスを維持し、効率的にリソースを使用するために不可欠です。ここでは、ps
、kill
、nice
、renice
の基本的な使い方を紹介します。
コマンド説明
ps
- プロセスの表示
ps
コマンドは、現在実行中のプロセスの情報を表示します。
主なオプション
-e : 全てのプロセスを表示
-f : 完全な形式で表示
-u : 特定のユーザーのプロセスを表示
# 例
ps [オプション]
# 全てのプロセスを完全な形式で表示します。
ps -ef
# 特定のユーザーのプロセスを表示
# このコマンドは、username のプロセスを表示します。
ps -u username
kill
- プロセスの終了
kill
コマンドは、指定したプロセスにシグナルを送信して終了させます。通常はシグナル 9(SIGKILL)を使用します。
主なオプション
-9 : プロセスを強制終了(SIGKILL)
# 例
kill [シグナル] PID
# プロセスID 12345 のプロセスを強制終了します。
kill -9 12345
# プロセスを終了する
# このコマンドは、プロセスID 12345 に終了シグナル(SIGTERM)を送信します。
kill -15 12345
nice
- プロセスの優先度設定
nice
コマンドは、指定したコマンドを特定の優先度で実行します。優先度は -20(最高優先度)から 19(最低優先度)までの範囲です。
# 例
nice -n [優先度] コマンド
# mycommand を優先度 10 で実行します。
nice -n 10 mycommand
# 特定の優先度でコマンドを実行
# このコマンドは、mycommand を高優先度で実行します。
nice -n -5 mycommand
renice
- 実行中のプロセスの優先度変更
renice
コマンドは、実行中のプロセスの優先度を変更します。
# 使い方
renice [優先度] -p PID
# 例:プロセスID 12345 のプロセスの優先度を 5 に変更します。
renice 5 -p 12345
# 実行中のプロセスの優先度を変更
# このコマンドは、プロセスID 6789 の優先度を 10 に変更します。
renice 10 -p 6789
おわりに
これらのコマンドを使用することで、システムのプロセスを効率的に管理し、パフォーマンスを最適化することができます。
次の記事では、ログ管理について説明します。
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