はじめに
環境変数は、システムやユーザーの設定を管理するために重要です。環境変数を適切に設定することで、システムの動作やアプリケーションの動作をカスタマイズできます。ここでは、export、env、set の基本的な使い方を紹介します。
コマンド説明
export - 環境変数の設定
export コマンドは、新しい環境変数を作成したり、既存の環境変数を現在のシェルセッションに適用するために使用されます。
# 使用例
export 環境変数名=値
# PATH 環境変数に新しいパス /new/path を追加します。
export PATH=$PATH:/new/path
env - 環境変数の表示
env コマンドは、現在設定されている環境変数の一覧を表示します。特定の環境変数の値を一時的に変更してコマンドを実行することもできます。
# 環境変数の一覧を表示：
env
# 環境変数を一時的に変更してコマンドを実行：
# PATH 環境変数を一時的に /new/path に設定して command を実行します。
env PATH=/new/path command
set - シェルと環境変数の設定
set コマンドは、シェル変数と環境変数の両方を設定および表示するために使用されます。
set コマンドを使用することで、シェルの動作をカスタマイズすることができます。
# 使用例
set [オプション]
# シェル変数と環境変数の一覧を表示：
set
# 一時的な環境変数の設定
export TEMP_VAR="Temporary Value"
echo $TEMP_VAR
# シェルスクリプト内で環境変数を設定
#!/bin/bash
export MY_VAR="Hello, World!"
echo $MY_VAR
# 環境変数を使用してアプリケーションの動作を変更
export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-11-openjdk
java -version
# 特定のコマンド実行時にのみ環境変数を変更
env PATH=/custom/path ls
おわりに
環境変数の設定を理解し、適切に管理することで、システムの動作やアプリケーションの設定を効率的にカスタマイズできます。
次からの記事では、セキュリティ対策について解説します。
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