はじめに
システムのハードウェアデバイスを管理することは、トラブルシューティングや新しいデバイスの追加において重要です。ここでは、lsblk
、lsusb
、lspci
、mount
、umount
の基本的な使い方を紹介します。
コマンド説明
lsblk
- ブロックデバイスの表示
lsblk
コマンドは、システムに接続されているブロックデバイスの情報を表示します。
主なオプション
-f : ファイルシステム情報を表示
-d : ディスクのみを表示
-l : リスト形式で表示
# ブロックデバイスの情報を表示:
lsblk
# ファイルシステム情報を含むブロックデバイス情報を表示:
lsblk -f
lsusb
- USBデバイスの表示
lsusb
コマンドは、システムに接続されているUSBデバイスの情報を表示します。
主なオプション
-v : 詳細情報を表示
-t : ツリービューで表示
# USBデバイスの情報を表示:
lsusb
# 詳細情報を表示:
lsusb -v
lspci
- PCIデバイスの表示
lspci
コマンドは、システムに接続されているPCIデバイスの情報を表示します。
主なオプション
-v : 詳細情報を表示
-t : ツリービューで表示
-k : デバイスドライバ情報を表示
# PCIデバイスの情報を表示:
lspci
# デバイスドライバ情報を含む詳細情報を表示:
lspci -v -k
mount
- デバイスのマウント
mount
コマンドは、デバイスを指定されたマウントポイントにマウントするために使用されます。
主なオプション
-t : ファイルシステムのタイプを指定
-o : マウントオプションを指定
mount [オプション] デバイス マウントポイント
# 外部デバイスをマウントする:
sudo mount /dev/sdb1 /mnt
#特定のファイルシステムタイプを指定してマウントする:
sudo mount -t ext4 /dev/sdb1 /mnt
umount
- デバイスのアンマウント
umount
コマンドは、指定されたマウントポイントからデバイスをアンマウントするために使用されます。
主なオプション
-f : 強制的にアンマウント
-l : 忙しいファイルシステムを遅延アンマウント
# 例
umount [オプション] マウントポイントまたはデバイス
# マウントポイントからアンマウントする:
sudo umount /mnt
# デバイスをアンマウントする:
sudo umount /dev/sdb1
応用例
# システムの全ブロックデバイスを表示
lsblk -a
# 特定のUSBデバイスの詳細情報を表示
lsusb -s 001:002 -v
# PCIデバイスのツリービューを表示
lspci -t
# 新しいファイルシステムを作成してマウント
sudo mkfs.ext4 /dev/sdb1
sudo mount /dev/sdb1 /mnt
# 特定のマウントポイントを強制的にアンマウント
sudo umount -f /mnt
おわりに
デバイスの管理の基本的なコマンドを使用することで、システムのハードウェアデバイスを効率的に管理し、トラブルシューティングが容易になります。
次からの記事では、2>&1 の使い方と応用について解説します。
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