はじめに
Amazon CloudWatch RUM は、リアルユーザーモニタリング機能であり、ウェブアプリケーションのクライアント側の問題を特定してデバッグし、エンドユーザーのデジタルエクスペリエンスを強化するのに役立ちます。
CloudWatch RUM を使用すると、アプリケーションデベロッパーと DevOps エンジニアは、より迅速な解決が可能になることで、クライアント側のパフォーマンスの問題解決に要する平均時間 (MTTR) を短縮することができます。Amazon CloudWatch RUM は、Amazon CloudWatch Synthetics および Amazon CloudWatch Evidently とともに、CloudWatch のデジタルエクスペリエンスモニタリングの一部です。CloudWatch RUM を使用すると、さまざまな位置情報、ブラウザ、デバイスの間でアプリケーションのパフォーマンスの様子をほぼリアルタイムで表示できるため、パフォーマンスを最適化することが可能になります。CloudWatch RUM の厳選されたダッシュボードを使用して、ページロードステップ、コアウェブバイタル、JavaScript および Http エラーなど、アプリケーションのパフォーマンスの異常を表示できます。また、どのくらいの数のユーザーセッションが問題の影響を受けるかを理解することで、修正する問題に優先順位をつけることができます。CloudWatch RUM は、使いやすいダッシュボードにエラーメッセージ、スタックトレース、セッションなどの関連するデバッグデータを表示して、パフォーマンスの問題を修正します。CloudWatch RUM コンソールでは、CloudWatch ServiceLens と AWS X-Ray との統合により、クライアント側からバックエンドインフラストラクチャノードへのトレースを簡単に関連付けることもできます。CloudWatch RUM にクライアント側のパフォーマンスデータが追加されたことで、CloudWatch をエンドツーエンドモニタリングに使用できるようになりました。
の記事確認です。
ひとことで
Webアプリケーションのモニタリングができる Google アナリティクス みたいなもの。
なにがうれしいか
クライアント側の情報やパフォーマンスの問題を確認できる
- ユーザーセッション
- ユーザー数
- 地理的位置
- ブラウザー
- エラーメッセージ
- スタックトレース
料金
RUM イベント: 100,000 イベントあたり 1 USD
やってみた
前準備
-
適当なWebアプリ1を作ってヘッダーにJavaScript コードスニペットを張り付けて少し動かします......
RUM の概要
しばらく待つと、Webアプリからデータが送信されて CloudWatch RUM 画面で情報が確認できます。
- ページの読み込み回数
- 平均ページロード速度
- Apdex スコア
- アラーム
- ページのロードとロード時間
- 国別 Apdex
- エラーが発生したセッション
- デバイス別のエラー
- セッション
- Canary
が確認できるようです。
Apdexスコアとは
ユーザの満足度を計測する指標で、0 (最も低い満足度)~1 (最も高い満足度) で表されます。
RUMでは全体のApdexスコアと国別のApdexが確認できるようです。
RUM アプリケーションモニター
細かい情報を見てみましょう。
パフォーマンスタブ
ページごとに時刻別平均ロード時間、ページの描画時間、内訳が確認できます。
エラーとセッションタブ
エラーが確認できるようですが、今回発生させなかったので確認できていません2...
ブラウザとデバイスタブ
デバイスとブラウザごとにパフォーマンスが確認できます
ユーザージャーニータブ
ユーザのページ遷移情報を確認できます。が、今回直ページ遷移のみなのでイマイチ分かりませんね。
設定タブ
RUMの設定内容を確認できます。
まとめ
スクリプトを仕込むだけでアプリケーションのモニタリングが簡単に行えます。
クライアントの情報やページ遷移情報など、Webアプリ改善のためのinput情報として有益なものが手に入るのでマーケティングの方、企画の方、システム運用者の方など、導入すると色々な方が幸せになれるかもしれません。
参考