はじめに
久々にUbuntuを壊してしまい、再インストールしました。
やはり環境構築は難しいですね。
今回は、0からtensorflow-gpu環境を構築するための方法を残しておきますので、初心者の方は参考にできるかと思います。
また、各パッケージのバージョンはどんどん更新されると思います、より新しいものを利用したい場合は、公式のドキュメントを見るか、他の方のページを見るか、本ページの流れにそいながらバージョンだけ変えながらやればできると思います。
動作環境
Ubuntu18.04LTS
を用いた。日本語版isoはこちら。
既にUbuntuを使用している方はMake Startup Disk
というアプリを使ったら良いが、初めての方はUUI
等のフリーソフトを使用する必要がある(はず)。
動作確認方法
tensorflowでは、こちらに記載されているとおり、GPUが使用可能かどうかが以下の関数で確認できる。
import tensorflow as tf
tf.test.is_gpu_available()
各バージョン
tensorflow-gpuのページに3つともの依存関係(?)が掲載されていたため、こちらのページ下部に記載されている以下のバージョンをインストールした。
tensorflow_gpu-1.14.0 | 2.7, 3.3-3.7 | GCC 4.8 | Bazel 0.24.1 | 7.4 | 10.0 |
---|
tensorflowのバージョン
今回は、1.14.0
をインストールした。
pip3 install tensorflow-gpu==1.14.0
ここで、pip3のエラーが出る場合は、$ sudo apt install python3-pip
とすると良い。
NVIDIAドライバのインストール
GPU付きPCにUbuntuをインストールする際は必要になることが多い。こちらの入力欄に自分のマシンに合ったものを選ぶ。
NVIDIAドライバのインストールは苦戦することが多い。手順は以下。
-
こちらからNVIDIAドライバの
.run
ファイルをダウンロード - Ctrl+Alt+F1を押す
- Ctrl+Alt+F3を押す
- ユーザ名とパスワードでログイン
$ sudo service gdm stop
$ cd ~/Downloads
$ sudo bash ./NVIDIA-*.run
うまく行かないようであれば、$ reboot
で再起動をしてもう一度試すとうまく行くことがある(GPUが使用中みたいなことが出た場合)。
cudaのインストール
こちらからrunfile(local)
をダウンロードしてきて実行する。
$ cd ~/Downloads
$ sudo bash ./cuda_10.0.*_linux.run
cuDNNのインストール
cuDNNをインストールする場合は、NVIDIAアカウントを作成する必要がある。こちらでログインするとcuDNNダウンロードページに移動できる。ここでは、規約に同意する必要がある。
今回は、過去のバージョンをインストールするため、Archived cuDNN Releases
をクリックしてほしいバージョンまで移動する必がある。.deb
ファイルをダウンロードしてきたため、Ubuntu Software
というアプリケーションを使用してパッケージをインストールした。これはFiles
で.deb
ファイルの場所へ移動して、ダブルクリックすると起動してくれる。
全部インストールしてもGPUを識別しない!!
私がよくやってしまうのがこれである。インストールだけして満足しているとPATHが通っていないため、$ nvcc -V
が動作しない。また、tensorflowを読み込む際にはcudaのPATHが読み込まれている必要があるため、tensorflowからもGPUが識別されない。
そこで、~/.bashrc
に以下を追記する必要がある。
export PATH=$PATH:/usr/local/cuda/bin
export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/cuda/lib64
参考
以下のページを参考にさせていただきました。困った場合は、是非こちらを参考にしてみてください。