はじめに
ベテランになるほど、コードを書く手が遅くなる。
これは多くのエンジニアが感じる変化です。
新人の頃は、仕様を完全に理解していなくても書き始められた。
今は、影響範囲・将来変更・レビュー・運用まで見えてしまう。
それは衰えではなく、視野が広がった結果です。
なぜ遅く感じるのか
視点が増えた
- 将来の仕様変更
- 他サービスとの依存関係
- 障害時の影響
- セキュリティや負荷
- 運用コスト
これらを同時に考えるため、思考時間が増えます。
判断の責任が重くなる
設計のミスは、後から大きな負債になります。
その経験が「止まる理由」になります。
それでも速さを取り戻すために
1. 完璧な設計を捨てる
まず動くものを書く。
改善は後から。
// TODO: 後で責務分離
function handle(data: Data) {
return data.items.map(...)
}
2. 判断はコメントに残す
// なぜこうしたか:
// ・仕様が未確定
// ・リリース優先
3. 意図を残す
// 将来API変更予定のため直書き
4. TODOを管理ツールへ
頭から追い出すことで集中できます。
効果
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 着手時間 | 30分 | 5分 |
| PRサイズ | 大 | 小 |
| 修正回数 | 多 | 少 |
ベテランにしかできない価値
- リスク検知
- 将来予測
- 壊さない設計
- 他人への配慮
これらは経験でしか得られません。
若さと経験の違い
| 若さ | 経験 |
|---|---|
| 速い | 安定 |
| 勢い | 再現性 |
| 突破力 | 信頼性 |
どちらも必要です。
結論
ベテランになるほど手が遅くなるのは自然。
しかし、止まる癖は工夫で減らせます。
速さと重さは両立できる。
それが今の自分の答えです。