自宅サーバーを運用し始めた当初は、「普通に動けば問題ない」と考えていました。
しかし、実際に運用を続けていくと、想定していなかった障害が次々と発生します。
この記事では、自宅サーバー運用で事前に想像できていなかった障害を振り返り、
なぜそれが問題になったのかを整理します。
停電は一瞬では終わらない
停電というと、数分で復旧するものだと思いがちです。
実際には、
- 数時間続く
- 復旧時間が読めない
- 再停電が起きる
といったケースがあります。
UPSがあっても、
- バッテリー切れ
- 想定より消費電力が大きい
- シャットダウンの順序ミス
などで、結局落ちることも珍しくありません。
回線は生きているのに通信できない
回線障害と聞くと「インターネットが落ちる」イメージがありますが、
実際にはもっと中途半端な状態が発生します。
- ルーターは生きている
- ONUもリンクアップしている
- しかし外部からは接続できない
原因がプロバイダ側なのか、自宅側なのか切り分けが難しく、
復旧までに無駄な時間を消費することがあります。
ストレージは突然死ぬ
ディスク障害は、予兆なくやってきます。
- SMARTは問題なし
- しかし突然認識しなくなる
- 再起動しても戻らない
RAIDを組んでいても、
- 同時に別ディスクが死ぬ
- RAID自体が壊れる
- コントローラ側が故障する
といったケースがあります。
ファンや電源が静かに壊れる
ハードウェア障害は派手とは限りません。
- ファンが回っていない
- 電源が不安定になっている
- 温度がじわじわ上がる
ある日突然落ちるのではなく、
「なんとなく不調な期間」が続いた後に致命的になります。
設定変更が原因の自己障害
一番多いのが、自分で引き起こす障害です。
- 何気なく設定を変更
- 再起動して反映
- そのまま起動しなくなる
特に怖いのは、
- 深夜の変更
- 復旧手順を考えずに触る
- ローカルアクセスができない構成
です。
バックアップは「あるつもり」になりがち
バックアップを取っていると思っていても、
- 実は失敗していた
- 古いデータしか残っていない
- 復元手順を試していない
という状態は非常に多いです。
バックアップは「存在」ではなく
「復元できること」が重要です。
ソフトウェア更新が原因で止まる
セキュリティアップデートは重要ですが、
- 設定ファイルが上書きされる
- 依存関係が壊れる
- サービスが起動しなくなる
といったことも起こります。
自宅サーバーでは、
更新の影響を見落としがちです。
まとめ
自宅サーバー運用で想定していなかった障害は、
- 停電の長期化
- 中途半端な回線障害
- ストレージや電源の突然死
- 自己誘発の設定ミス
- 信じていたバックアップの不備
など、実に多岐にわたります。
完璧に防ぐことはできませんが、
- 想定しておく
- 逃げ道を作る
- 復旧手順を考えておく
これだけでも、被害は大きく減らせます。
自宅サーバーは自由度が高い分、
すべての責任が自分に返ってきます。
それを理解したうえで運用することが、
長く続けるためのコツだと感じています。