背景
別のエントリで書いた通り「obnizとオムロンの非接触MEMSセンサで温度を測る」ことができました。obnizはディスプレイ付きなので単体で確認できるのはいいのですが、数字の羅列は少し味気ないです。
できればサーモグラフィのように色で温度を表現できると直感的に分かるので、それに近いものを作ってみようと思います。
出展: http://coolcosmos.ipac.caltech.edu/image_galleries/ir_zoo/dog.html
やること
今回は4x4の温度を色のボックスで表現し、それにスマホのカメラ映像を重ね合わせることで、以下のようにサーモグラフィ風に表示したいと思います。
左側にあるグラスは冷たいので青や緑に、右側の鉄鍋は熱いので赤や黄色で表現されているのが分かります。
ハードウェア構成
obnizとセンサの接続は前回の構成と同じですので「obnizでオムロンの非接触温度センサを使ってみた」を参考にしてください。
実行手順
- GitHUB上にアップしているコードをobnizクラウドにアップしてOBNIZ-IDを適宜修正。
- スマホカメラ近くに同じ方向を向けてオムロンセンサを貼り付ける。
- スマホのブラウザからobnizクラウドにアクセスし「新しいタブで開く(https)」を選択。
- 新しいタブで温度と映像がオーバーレイした映像を見ることができます。
ビールとピザで実験した動画をYoutubeにもアップしてあるのでこちらも参照ください。
注意点としてはブラウザからカメラ映像を取るあたりの実装が環境依存する可能性が高いです。私は「iPhoneXS + iOS12 + Safari」で動作を確認しています。
今後について
色々と調べていると「サーボでセンサの角度を変えて強制的に解像度を上げる」、「ラグランジュ曲線で補間して解像度を上げる」などをしている方がいて奥が深そうです。
またサーモグラフィ風の色合いについても「サーモグラフィ風の色変化をシグモイド関数で再現する」という記事があったり改善する方法は色々とありそうなので引き続き遊んでみたいと思います。