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Bingの画像検索APIを使って画像を大量に収集する

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機械学習用に画像を1000枚オーダーで集めたい。というわけで今回はBing(Microsoft)が提供する検索エンジンのAPI 「Bing Image Search API」 を使ってPython3で画像収集してみます。

Bing Image Search APIはこちらにテストツールがあります。


Microsoftアカウントの作成

まず、APIを叩くために必要なAPI Keyを取得するため、Microsoftのカウントを作成します。正直これがめんどくさい。

Microsoftはいろいろなサービスを "Cognitive●●" 系に統一しようとしているようで、これまでのサービスも名前が変わったり、引っ越ししたり、バージョンが変わったりしているようです。2016年7月1日から新しいバージョンのBing Search API v5も公開されているとのことで、ネットでググっても結局どれが現在の(ストレートな)登録の仕方なのかわかりにくくなっています。

いちおう以下の手順は最低限必須だと思われるので試してみてください。(もしかすると他にもアカウントの登録などが必要になるかもです。)

ちなみに、アカウントの作成(Microsoft Azureの登録)にはGoogleのCloud Platformと同じく、無料枠内の利用であってもとりあえずクレジットカード登録が必須となります(無料枠内であればもちろん請求ナシ)。

また、新規登録すると30日間の間だけ使える$200のクーポンが付いてきます。とりあえず遊びで画像収集してみるには十二分に無料で使える感じです。

無料枠以降は、1,000トランザクションごとに$3(1トランザクションで最大150枚画像取得可能)課金が発生するようです(※S1という最低レベルのAPI請求の場合)。値段の詳細はこちら。googleの画像検索APIである "cutsom search API" の値段と比較してもお安いです。


手順



  • Cognitive Serviceのトップページへ行く

  • 右上の「無料アカウント」をクリック

左下の「無料で始める」をクリック。言われるがままアカウントを登録する

アカウント設立後、Microfost Azureのこんなページに降り立つ。

右上の「ポータル」という青いボタンをクリック。

使用するAPIを管理するダッシュボードページへ飛ぶ。

左メニューにある「+ 新規」から新規に利用するAPIを設定できる。

検索ウィンドウで「Bing Search APIs」を検索して結果をクリック。

Createの以下の情報を入れて、confirmにチェックして「作成」。


  • Name は任意

  • サブスクリプション は登録直後は「無料試用版」しか選択できない模様

  • 価格レベル は特にスペック求めないので「S1」にしてみた

  • Resource group は「新規作成」、書くところは任意(Nameと同じにしておいたら良さそう)

  • Resource group locationは「西日本」or「東日本」

「作成」に成功するとダッシュボードに Nameの名前でパネルが出現するのでそれをクリック

クリックした先の左メニューに「Keys」があるのでクリック

そこに出現する「KEY 1」がAPIを叩くのに必要となるキーとなるのでメモ(たぶん「KEY 2」でもok)


コード

一応動くコード(bing_api.py)を置いておきます。(APIを叩くために必要な一番ミニマムなスクリプトはこちら


ここでは例として、 『猫』(日本語)という検索ワードでひっかかる画像を1000枚収集してみます。


Pythonのversionは 3.5.2で、実行は python3 bing_api.py するだけです。

実行するとsave_dir_pathで指定したディレクトリ下にcorr_tableimgspickle_filesというディレクトリを作成し、その下に各データを生成します。


bing_api.py

# -*- coding: utf-8 -*-

import http.client
import json
import re
import requests
import os
import math
import pickle
import urllib
import hashlib
import sha3

def make_dir(path):
if not os.path.isdir(path):
os.mkdir(path)

def make_correspondence_table(correspondence_table, original_url, hashed_url):
"""Create reference table of hash value and original URL.
"""

correspondence_table[original_url] = hashed_url

def make_img_path(save_dir_path, url):
"""Hash the image url and create the path

Args:
save_dir_path (str): Path to save image dir.
url (str): An url of image.

Returns:
Path of hashed image URL.
"""
save_img_path = os.path.join(save_dir_path, 'imgs')
make_dir(save_img_path)

file_extension = os.path.splitext(url)[-1]
if file_extension.lower() in ('.jpg', '.jpeg', '.gif', '.png', '.bmp'):
encoded_url = url.encode('utf-8') # required encoding for hashed
hashed_url = hashlib.sha3_256(encoded_url).hexdigest()
full_path = os.path.join(save_img_path, hashed_url + file_extension.lower())

make_correspondence_table(correspondence_table, url, hashed_url)

return full_path
else:
raise ValueError('Not applicable file extension')

def download_image(url, timeout=10):
response = requests.get(url, allow_redirects=True, timeout=timeout)
if response.status_code != 200:
error = Exception("HTTP status: " + response.status_code)
raise error

content_type = response.headers["content-type"]
if 'image' not in content_type:
error = Exception("Content-Type: " + content_type)
raise error

return response.content

def save_image(filename, image):
with open(filename, "wb") as fout:
fout.write(image)

if __name__ == "__main__":
save_dir_path = '/path/to/save/dir'
make_dir(save_dir_path)

num_imgs_required = 1000 # Number of images you want. The number to be divisible by 'num_imgs_per_transaction'
num_imgs_per_transaction = 150 # default 30, Max 150
offset_count = math.floor(num_imgs_required / num_imgs_per_transaction)

url_list = []
correspondence_table = {}

headers = {
# Request headers
'Content-Type': 'multipart/form-data',
'Ocp-Apim-Subscription-Key': 'xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx', # API key
}

for offset in range(offset_count):

params = urllib.parse.urlencode({
# Request parameters
'q': '猫',
'mkt': 'ja-JP',
'count': num_imgs_per_transaction,
'offset': offset * num_imgs_per_transaction # increment offset by 'num_imgs_per_transaction' (for example 0, 150, 300)
})

try:
conn = http.client.HTTPSConnection('api.cognitive.microsoft.com')
conn.request("POST", "/bing/v5.0/images/search?%s" % params, "{body}", headers)
response = conn.getresponse()
data = response.read()

save_res_path = os.path.join(save_dir_path, 'pickle_files')
make_dir(save_res_path)
with open(os.path.join(save_res_path, '{}.pickle'.format(offset)), mode='wb') as f:
pickle.dump(data, f)

conn.close()
except Exception as err:
print("[Errno {0}] {1}".format(err.errno, err.strerror))

else:
decode_res = data.decode('utf-8')
data = json.loads(decode_res)

pattern = r"&r=(http.+)&p=" # extract an URL of image

for values in data['value']:
unquoted_url = urllib.parse.unquote(values['contentUrl'])
img_url = re.search(pattern, unquoted_url)
if img_url:
url_list.append(img_url.group(1))

for url in url_list:
try:
img_path = make_img_path(save_dir_path, url)
image = download_image(url)
save_image(img_path, image)
print('saved image... {}'.format(url))
except KeyboardInterrupt:
break
except Exception as err:
print("%s" % (err))

correspondence_table_path = os.path.join(save_dir_path, 'corr_table')
make_dir(correspondence_table_path)

with open(os.path.join(correspondence_table_path, 'corr_table.json'), mode='w') as f:
json.dump(correspondence_table, f)



コードの一部解説


パラメータについて



  • headersOcp-Apim-Subscription-Keyに先程取得したAPI keyを指定

  • 検索したいクエリーは params中のqで指定(日本語も可)

  • 取得したい画像枚数は num_imgs_required で指定

  • 落としてきた画像を保存するpathを save_dir_path で指定

1トランザクションで取得する画像数は params中のcountで指定できます(defaultは35枚で、Maxは150枚)しかし実際には指定した枚数よりも少ない数が返ってくるそうです。


それ以降の画像を取得する場合はoffsetで指定した数から始まる枚数までスキップして取得が始まります。offsetは0から始まり、それがnum_imgs_requiredで指定した枚数までループされます。具体的にいえば、countに150を指定し、全部で450枚画像を引き出そうとした場合、offsetには 0, 150, 300, 450 とループしながら指定します。(countoffsetの公式解説はこちら


結果ファイルについて

python3 bing_api.py を実行すると、save_dir_pathで指定したディレクトリ下にcorr_tableimgspickle_filesという3つのディレクトリを作成し、その下に各データを生成します。



  • imgs: APIによって収集した画像が格納されるディレクトリ


  • pickle_files: APIを叩いて返ってくるレスポンス(jsonデータ)がpickle形式で格納されるディレクトリ。実際に返ってくるjson形式の例はこちら。我々が欲しい画像のURLはjson中の 'value' -> 'contentUrl' に格納されているのでそれを取り出しています。


  • corr_table: 収集した画像の元URLと、それをhash化したファイル名の対応表が辞書形式で格納されているディレクトリ(「画像保存時のファイル名について」を参照)。特に必要ないと思いますが、一応データとして書き出しておきます。

q以外の検索パラメータの一覧はこちら


対象画像種

ここではjpg, jpeg, gif, png, bmpの拡張子を持つ画像のみを取得の対象としています


画像保存時のファイル名について

保存する画像ファイル名は何も考えずに連番でも良かったのですが、機械学習に用いる画像のためできるだけ同一の画像は省きたいところです。

そこで、保存画像名を画像取得時のURLにして重複する名前は勝手に保存時に上書きされるようにしようとしましたが、URLが長すぎるファイルが存在する(ファイル名が長くなる)ために保存時に支障がでるものがありました。

その対策として、画像取得時のURLに対してhash化処理を行いました。

hash化は元々暗号化のために用いられるものですが、元の文字数に関係なく65文字ほどの文字列に変換してくれる&同じ内容からは同じ文字列を生成する という特徴があるので、これを利用してファイル名を短くするのと同時に、同内容の画像ファイルは重複として上書きできます。


pythonのhash化にはhashlibを用い、hash化アルゴリズムのsha3についてはこちらのブログを参照しました。


hash化例

http://hogehogehogehoge~~~/cat.jpg(長いURL)-> hash化 -> 65桁ほどの記号列①を生成  

http://fugafugafugafuga~~~/cat2.jpg(長いURL)-> hash化 -> 65桁ほどの記号列②を生成
http://hogehogehogehoge~~~/cat.jpg(長いURL)-> hash化 -> ①と同じ65桁ほどの記号列を生成


結果と所感

上記の通り、『猫』というキーワードで1000枚画像を取得するためAPIを叩くと、結果として824枚の猫画像を取得することができました。


1000枚に少し届いていませんが、取得対象の画像拡張子を限定していることと、重複画像が省かれていることを考えると妥当なロスかと思います。(さらにここからゴミ画像を目で見て捨てる、みたいな作業が始まるのですが...)

ただし、見方を変えると、『猫』というインターネットに最も溢れかえっているであろう画像であっても800枚程度しか取得できないということでもあります(その後、試しに2000枚を指定して実行しても同じく800枚程度しか取得できないことを確認)

なので、「猫の画像3000枚ほしい」となっても実際にはAPIを叩いて集めるのはなかなか難しそうです。『猫 エジプト』のようにキーワードの組み合わせでもう少し取れそうな気もしますが、それでもそこまで多くはならなそうです。

また、自分はもう少しニッチな、ネット上に画像があまり無さそうな単語を検索して画像を取得したかったのですが、ニッチな検索単語の場合、bingよりもgoogleでの検索結果のほうが目標とする画像が多く存在するように見えました(気の所為かもしれませんが...)。


やはり検索エンジンによって取得できる画像種と量は違うのかもしれません。

試しに、次はgoogleの「Custom Search API」も試してみて、その結果をまとめます。

(20170925追記)書きました → Googleの画像検索APIを使って画像を大量に収集する

(20170926追記)まとめ記事を書きました → Yahoo、Bing、Googleでの画像収集事情まとめ


Github

上記と同様の内容をGithubにも載せています。APIkeyや検索エンジンIDの指定方法だけ異なりますのでREADMEを参照してください


参考