はじめに
新卒1年目エンジニアでございます。
今回は突然Sparkを用いてデータ処理を行うことになり、
周りがMacPCやVirtualBoxでのLinux環境を使用する中、
なんとかWindowsメインで何とかならないかと試行錯誤した過程の第一弾です。
同じようなことで悩まれている方のお力になれればと思います。
ちなみに、タイトルにある通りLinuxは使用しております。
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また、この記事はARIのアドベントカレンダの前哨戦として、
ARIの名古屋支社メンバが毎日(土日は除く)投稿していく、
「12/1までをカウントダウンするアドベントカレンダ」の2日目になります!
ARIのアドベントカレンダも6日後に始まりますので、
何卒、応援のほどよろしくお願いします♪
今回の目的:Windows上でLinuxコマンドが使えるようにしたい
やはりLinuxのコマンドを触れる方がよいということで…
当初Windowsだけで何とかならないかと考えていましたが、結局LinuxをWindows上で動かすことで対応しております。
本記事ではWSLを利用したLinuxのインストール手順を記載しています。
1. 現状の確認
2. インストール可能なディストリビューションの確認
3. Linuxディストリビューションのインストール
4. インストールされたことの確認
5. ターミナルでの起動
※うまくいかない場合、こちら ↓ をご参照下さい。
1. 現状の確認
まず、コマンドプロンプトなどで既にインストールされているディストリビューションがないか確認します。
// インストールされているディストリビューションの確認
> wsl -l -v
Linux 用 Windows サブシステムにインストールされているディストリビューションはありません。
2. インストール可能なディストリビューションの確認
何もインストールされていないことが確認できたので、
インストール可能なディストリビューションの一覧を確認します。
// インストール可能なディストリビューションの一覧表示
> wsl --list --online
インストールできる有効なディストリビューションの一覧を次に示します。
'wsl.exe --install <Distro>' を使用してインストー ルします。
NAME FRIENDLY NAME
Ubuntu Ubuntu
Debian Debian GNU/Linux
kali-linux Kali Linux Rolling
SLES-12 SUSE Linux Enterprise Server v12
SLES-15 SUSE Linux Enterprise Server v15
Ubuntu-18.04 Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04 Ubuntu 20.04 LTS
OracleLinux_8_5 Oracle Linux 8.5
OracleLinux_7_9 Oracle Linux 7.9
3. Linuxディストリビューションのインストール
先程確認した一覧の中から、今回インストールするディストリビューションを選択し、下記コマンドを用いてインストールします。
(今回は特に指定することはないので公式の例に従って「Linux-20.04」を入れることにしました。)
インストール状況はパーセント表示で確認できるようになっていました。
> wsl --install Ubuntu-20.04
インストール中: Ubuntu 20.04 LTS
[========== 18.0% ]
↓
> wsl --install Ubuntu-20.04
インストール中: Ubuntu 20.04 LTS
Ubuntu 20.04 LTS はインストールされました。
Ubuntu 20.04 LTS を開始しています...
>
インストールが完了すると自動的にUbuntuが起動し、下図ようなウィンドウが開くので、Linux用のユーザ名とパスワードを設定します。
Installing, this may take a few minutes...
Please create a default UNIX user account. The username does not need to match your Windows username.
For more information visit: https://aka.ms/wslusers
Enter new UNIX username: username
New password:
Retype new password:
4. インストールされたことの確認
「Ubuntu-20.04」がインストールされていることが確認できました。
5. ターミナルでの起動
上図から使用していますが、今後はタブで複数Power ShellやUbuntuなどを切り替えられるため、Wondowsアプリの「ターミナル(旧 Windows Terminal)」を採用しました。
↓ タブ欄+
よこのv
をクリックすると使用できるshellの一覧が表示されるので、
今回はUbuntu-20.04を使用します。
↓ 無事、Linuxコマンドを実行することができました。
$> pwd
/home/username
基本的にLinux用のディレクトリが作成されhomeディレクトリが設定されていますが、
/mnt/c/...
でwindowsのC:\...
を参照することができます。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はWSLを利用したLinuxのインストール手順をまとめました。
少しでも参考になると幸いです。
次回はDockerについて触れていく予定です。
ありがとうございました。