はじめに
AWS SUMMIT期間中にAPN Blogでも発表されましたが、この度「2026 Japan AWS Jr. Champion」&「2026 Japan All AWS Certifications Engineer」にW選出されました!
社会人3年目という表彰ラストチャンスでなんとか結果を残すことができて感無量です笑
今以上に活動は頑張っていきますが、
これから目指す方やまだ目指すかどうか迷っている若手エンジニアの方に、
少しでも参考になればと思い、Jr. Champions & All Certまでの道のりを、
1〜2年目の下積み期間と3年目の意識的な挑戦に分けて振り返ります。
1. IT未経験スタート時点の話
私は大学院までは化学を専攻しており、ITに関する知識は皆無でした
(IPアドレスって何?というレベル)。
けれども「ちょっとは活躍したいなぁ」という欲求もありました笑
そこで、社会人1年目のペーペーが技術の即戦力として活躍することは難しくても、
誰よりも早く知識を吸収し、周囲の判断や意思決定を支えることならできるのではと考え、資格取得に励みました。
AWSにフォーカスしたのは以下2つの理由です。
- 進化のスピードが速く、常に新しい選択肢が提示されるAWSに魅力を感じたため
- AWSの専門知識を持っている人が所属部署で少なく、新入社員の私でも先駆者になれる可能性があったため
っていう理由のは、まぁ後付けでして...笑
新入社員は育成部署から「Azure Fundamentals(AZ-900)/AWS Cloud Practitonerのどちらかは最低限取得しましょう」と言われていました。
その中で、「え、AWSのアイコンカラフルでおしゃれじゃん、おもしろそ」ってなりました笑
これがほんとのきっかけですw
2. All Certまでの道のり(1〜3年目)
2-1. 取得資格と時系列
獲得資格と取得時期をまとめてみるとこんな感じです。

社会人1年目の上半期は、IT未経験ということもあり、ITパスポート・基本情報技術者試験といった基礎的な資格をとってました。その後に、AWSの資格に注力していきました。
他の取得者の方々をみると、遅めのAll Cert達成だと思います。
2-2. 勉強方法の工夫
まず勉強方法としては、この2つを活用していました。
- 書籍【要点整理から攻略する 『AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト』 】
参考書はいくつか本屋さんで見てみましたが、サービスごとに分類して解説されているのが個人的Goodポイントです。 - Udemy
Udemyで講義+問題演習のセットを購入し、大事な要点を書籍に書き込んでいきました。
自分の手を使うことで頭の中が整理されます。
さらに、問題演習で間違ったポイント(=自分が正しく理解できていなかった知識範囲)を書き込むことで、自分オリジナルの参考書ができあがります!
2-3. モチベーション維持と失敗談
これはもう、声を大にして言いたい
「勉強を始める前に、試験を先に予約する!!!!」
AWSに限らず、どんな資格試験でもこれに尽きます。
調べると、自分が目指す資格を取得するまでに目安勉強○○時間というのがでてきます。
これと、日々勉強に割くことのできる時間から逆算して試験を先に予約します。
ちなみに、自分の勉強時間はこんな感じでした。
| 資格レベル | 所要時間 |
|---|---|
| Fundamental | 1カ月 |
| Associate | 2カ月 |
| Professional, Speciality | 3カ月 |
これをしないと、どうなるかって?
→試験をずーるずる先延ばしにしてしまいます。
先ほどの図を見てみると、社会人2年目でのSAP→SCS取得期間が異様に長いですよね?
(SCSは割と簡単なのに...)
これは、当時スキルをつけてから試験を申し込もうと考えてしまった末路です。
人間は締切があるから頑張れるんですね笑
3. Jr. Championsまでの道のり(2〜3年目)
3-1. 知識を実践力に変えた経験(2年目)
社会人1年目で資格を多数取得し、基礎スキルを身に着けた後は、 知識だけでなく実践力を兼ね備えたエンジニアになること を目標としていました。これは、実案件での提案・構築スキルがない人材は、お客様に価値を示すことができず、受注を通じて組織の利益に貢献することはできないと考えていたからです。
そのため、社会人2年目でSAP(AWS Certified Solutions Architect - Professional)を取得した後、AWSを専門に扱う部署でダブルワークを実施しました。
これは、現在の業務を継続しつつ、別部署で経験を積める会社の制度です。
期間中に、私は実案件の詳細設計等を担当しました。
この経験を通じて、各種パラメータや構成選択は単なる設定値ではなく、
サービス品質そのものを決定づける判断であることを学び、
今思い返しても知識が実践力へとパワーアップした時間だと感じています。
3-2. Jr. Champions挑戦の動機(3年目)
Jr. Champions については、応募できるパートナー企業がアドバンスドティア(3階級の内、2番目)以上であることが条件となっており、私が社会人2年目時点では自社がセレクトティア(3階級の内、3番目)であったため、制度を知りながらも応募資格がない状態が続いていました。
そんな中、2025年に自社がアドバンスドティアへ昇格しました。
ようやく土俵に立てると感じると同時に、応募条件が社会人3年目以下です。
なので、これが自分自身にとって最初で最後のチャンス...!?
後がない状況に「やれることは全部やろう」と気持ちが固まり、背水の陣で挑戦に臨みました。
3-3. Contributionカテゴリーへの取り組み(3年目)
応募文章には記載要素が以下3要素・計5項目必要ですが、特に Contribution カテゴリーを意識しました。
- AWS を学び始めたきっかけ
- Contribution カテゴリー(Challenge, Influence, Output)
- Jr. Champions の活動を通じて達成したいこと
ここからは、Contribution カテゴリーの内容・個人解釈・実践したこと・補足でそれぞれ書いていきます。
Challenge ── 自ら実践した技術的挑戦
応募時に記載すべき内容
AWS に関して自ら実践してきたチャレンジ (500 文字以内)。
例えば、AWS の技術的な挑戦やAWS に関する新しいイニシアチブへのチャレンジなど、自主的な活動を優先的に書いてください。
個人解釈
「挑戦した」という事実だけでなく、「なぜその挑戦を選んだか」「どんな課題意識から動き始めたか」という能動的な意思決定部分も問われているのでは、と解釈しました。業務上の気づきを出発点に、自発的に技術選定・検証・改善を動かした経験を示す必要があると考えました。
実践
当時は、生成AI分野でのビジネス展開へのベースとなる知見蓄積に注力するべきと考えました。具体的には、Amazon BedrockのKnowledge BasesとAmazon KendraによるRAGの比較検証、Amazon Q Developerの検証を実施しました。単純な検証で終わらせるのではなく、そこから学んだ知見をどのように活かすのか・展開していくのかという部分も考えました。そこでAmazon Qを提案する営業担当と会話し、提案前に抱く疑問を解消するための回答やサポートを継続的に実施したりました。
補足
- 2026年の今となっては、RAGもAmazon Q Developerも古い技術になってしまったので、ご注意ください。
Influence ── 周囲への影響
応募時に記載すべき内容
周囲に与えた影響 (500 文字以内)。
例えば、周囲を巻き込むコミュニティ活動や積極的なナレッジシェアなどです。
解釈
「影響を与えた」とは、自分が知識を披露することではなく、「周囲の誰かの行動や意識が変わったか」という結果で測られると解釈しました。
そのため、情報を届けてあげた!という自己満足に閉じるのではでなく、受け手が「聞いてよかった、自分もやってみよう」と思えるような企画を意識しました。これは、長期的な観点でみた人材育成も意識しているためです。1人のスーパープレーヤーだけがいるよりも、10人のプレーヤーがいるほうが圧倒的にビジネスのしやすさ・組織力が違いますよね!?
実践
主に2つの取り組みを実施しました。
1つ目は、社内での育成施策の推進です。
例年以上に基礎的なハンズオンを充実させた研修を企画・実施したり、AWS認定資格の取得支援も実践しました。実現に至った経緯としては、入社1年目でその研修を受けており、そこで感じた思いを研修担当者に直接訴え、自分が講師となることを立候補しました。
2つ目は、社外への知見展開です。
ダブルワーク先部署で登壇者が募集されたいたLT会がありました。そこに登壇する意思を伝え、Challengeでも記載したAIサービス検証について、企画段階から参画しました。その他にもネット検索で、クラウド初心者でも出れそうなカンファレンスがないか必死に探して、応募したりもしました。
こんな感じで、社内よりも幅広い影響を及ぼすよう、積極的に展開する機会を探しました。
補足
- 定量評価が難しいと思うので、企画段階から指標(参加者〇人、満足度〇以上、資格取得者〇人以上)を考えることをオススメします。
- 数字で表せない変化(登壇後に具体的な実装相談を受ける等)もメモとして残しておくと、具体的なエピソードとして使えます。
Output ── アウトプットを通じた貢献
応募時に記載すべき内容
アウトプットを通じた周囲への貢献 (500 文字以内)。
例えば、勉強会や発表、外部イベント登壇、社内トレーニング整備などです。
解釈
アウトプットした内容だけを書いてしまうと、「社内発表〇件、社外イベント登壇〇件、社内トレーニング整備〇件、技術ブログ執筆〇件」という事実列挙で終わってしまうので、どういう意図や目標をもってアウトプットしたのかを伝えるようにして、それに沿って発表や登壇経験につながったというような書き方にしました。
実践
私は社内発表・社外イベント登壇・社内トレーニング整備・技術ブログ執筆をできる限り実施しました。
これらに一貫しているのは、知見は発信してこそ価値を持ち、共有されることで全体の成長を加速させるという私の考えです。特に「実践を通じて得た示唆を具体的に伝えること」と「初級者から上級者まで理解できるようにすること」の2つを意識しました。
補足
- アウトプットについては、「内容が完成してから、登壇しよう」よりも、「先に登壇を申請・応募して(=自分を追い込んで)、内容をつめていく」という手法も一つです。
前者ができればもちろん理想であることは言うまでもなく、少し危なっかしい方法ではありますが、プレッシャーを活用する方法として、試してみる価値があります!
3-4. 応募書類作成で意識した3つのポイント
全体を通じて特に伝えたいことが以下3つです
-
目標・目的を設定すること
何も考えず、自分がやってみたいことだけに注力すると、後から振り返ったときに一貫性がなく自分のアピールとして弱くなってしまいます。実は私自身もそれに陥ってしまい、Challengeで記載した以外のこともいろいろやってきましたが、一貫性を持たせるために後付けで設定した軸から離れているものは記載しませんでした。Contributionカテゴリーの1要素の中だけでなく、3要素同士でも一貫性のある主張になっているかも要チェックです。 -
事実列挙にしないこと
「〇〇をしました」という事実の羅列だけでは、応募者自身の熱量や考え方が評価者に伝わりません。「〇〇という課題には〇〇の原因があり、〇〇のため○○という手法が効果的と考え...」というように行動の文脈を書くことで、より主体性や積極性を伝えることができます。普段エンジニアとして業務をするとなかなか文章化することは難しいですが、ここは試行錯誤頑張りましょう! -
3要素内の重複は計画的に
Challenge, Influence, Outputで何を書こうかと文章の下書きを考える際に、「同一内容を複数カテゴリで書いてもいいのだろうか?」という壁にぶち当たるかと思います。
個人的解釈としては、「具体事象の重複は良くはないが、話題の重複や分散しての記載は許容される」かと思います!
4. まとめ
私が感じる限りでは、Jr. Champions は「すごい人がなるもの」ではなく、「自分の課題意識を起点に動き続けた人がなるもの」だと感じており、誰にでもチャンスがある表彰制度だと思います。
「準備ができたら動く」ではなく「動きながら準備する」というスタンスが功を奏したと感じているので、引き続きそのスタンスで動いていこうとおもいます。
この記事が、みなさんの一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです

