はじめに
もともと生成AIの検証を個人で進めていたり、それ関連の著名人のSNSをフォローしているのですが、ここ半年で「MCP」という文字をX(旧:Twitter)でよく目にするなーと思ったのがきっかけです。
ネットで調べたり、生成AIに聞いたりして、ぼんやりイメージがつかめたものの、まだ雲をつかむようなイメージ...「この本であればきちんと学べるのでは!?」と思い、発売後即購入!
本書の概要(HP抜粋)
項目 | 内容 |
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書籍名 | やさしいMCP入門 |
著者 | 御田 稔 著 大坪 悠 著 |
出版社 | 秀和システム |
発売日 | 2025/07/01 |
定価 | 1760円(本体1600円+税10%) |
AIエージェント時代の標準規格「MCP」についてITエンジニア以外の人たちにもわかりやすいように、基礎からビジネスへの活かし方、今後の展望まで図解で解説した入門書
印象に残ったポイント
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MCPが解決する課題や普及の経緯についての理解(第1章〜第2章)
そもそもなんでMCPが普及したのか?何が便利なのか?ということをイラスト付きで正しく学べました。
アプリやクライアントがサーバとどのような通信・方式をとっているのかが特にわかりやすいです。 -
具体例が超超豊富!!
前半を読んでふと、「MCPについてはわかったけど、具体的にどんなことができるの?」という疑問がフツフツと湧いてきました笑
それに答えるかのように、第4章〜第5章で計20以上ものアプリケーションが紹介されています。前半で概念的なことを学び、後半で具体事例を知れる流れが個人的にかなりよかったです。
本書の良かった点
- 初心者にもわかりやすい説明と丁寧な解説
解説を読んで少し「?」となったとしても、右側に描かれているイラストを見れば、ほとんどストンと落ちてきます。イラストがあるのが初心者には本当にありがたい... - 技術だけでなく実務での活用例にも触れている点
第8章(展望と今後の発展)では、MCPを扱う上で注意すべき点やセキュリティ問題についても記載されています。開発者の方はここも頭に入れておかないとですね。
もっと知りたい点
- 具体的な設定手順
入門書なので、設定方法を記載いただいているだけでもありがたいのですが、具体的な画面や設定情報を知りたいなと少し思いました。いま自分で手を動かすときに、悪戦苦闘中...笑 - もしかしたら...!?
御田稔さんは過去にこのような本も出版されているので、MCPの知識も盛り込んだバージョンアップ版が登場するかも...!?一個人としては、ぜひ期待したい!!
今後の活用予定
事例紹介されていたMCPクライアント・サーバーを、自分で試してみたい意欲が爆上がり中です。(うまくできたら、Qiita記事に載せたい!)