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EXPO 2025 大屋根リングをぐるっと周回! 【GPSマルチユニット×ソラカメ実験】

Last updated at Posted at 2025-12-01

概要

GPSマルチユニットとソラカメを手に、大阪・関西万博の象徴である「大屋根リング」を周回しました。開催中ならではの風景や大屋根リングの構造美を楽しみながら、リングを歩いた軌跡を記録することができました。

当時は閉会前ということもあり、いわゆる“駆け込み万博”で会場全体が非常に混雑していました。パビリオンに入ろうとすると 3〜4 時間待ちは当たり前で「最後の万博の記憶が行列だけ」というのは寂しすぎると思いました!一方で、リング周回には待ち時間がなく、しかも全周を歩けるのは今だけ。そうであれば……と、GWやお盆にパビリオンを巡った思い出を振り返りつつ、リングを歩いた軌跡を「自分なりの万博納め」として楽しむことができました。

リング周回の様子

西ゲートからリングへ向かい、まずはリングの上に上がってぐるっと一周。その後、リングを降りて再び周回しました。リングの下側は海にかかる部分が通行できなかったため、引き返しながら行ける範囲をぐるっと巡回。建築の構造美を目と映像にしっかり焼き付け、GPSで軌跡を記録しながら、最後にもう一度上へ上がって一周し、万博納めとしました。

動機

2025年、大阪・関西万博開催。私は実家が大阪にあるので、開催期間中、帰省のタイミング(ゴールデンウィークやお盆休みなど)で幾度となく大阪・関西万博へ足を運びました。培養肉を作成する3Dプリンターや様々な最新技術に驚かされたり、海外パビリオンのアートを鑑賞したり、普段なかなか味わえない海外の食文化を堪能したりと、貴重な体験を沢山することができました。

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なかでも心をつかまれたのが 大屋根リング!初めて見た瞬間、そのスケールに圧倒されました。1周約2キロ(2025年にちなんで2025mらしい)の巨大な木造の円環が目の前に広がり、それを支える「貫(ぬき)工法」という伝統技術の構造美。思わず見入ってしまいました。

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しかし、この大屋根リングは万博終了後、維持管理等の課題もあって 一部、わずか約200mのみ保存される予定とのこと。つまり、全周を体験できるのは開催期間中だけ。9月には“駆け込み万博”で各パビリオンの混雑が報じられており、列に並ぶ思い出を作るよりは、むしろ大屋根リングそのものを記録しておきたいと考えました。

「GPSマルチユニットとソラカメを使えば実現できるかも」と思い、GPSマルチユニット×ソラカメを片手にぐるっと周回することにしました。

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今回作ったもの

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9月末のチケット争奪戦で日程ほとんど選べず、チケットが取れたのはわずか2日前。仕事もあったので準備時間は1日しかありませんでした。とりあえず100均でT型カードケースを買い、アパートにあったAtom Cam 2 と GPS マルチユニットを両面テープで貼り付けるという、非常に簡易的な構造にしました。
ソラカメ対応Atom Cam2とGPSマルチユニットを片手で持つことが出来、GPSマルチユニット周囲が衣服やカバンなどで遮蔽されることなく安定してデータを取れていたので、ハンディ化した意味はあったかなと考えております!

GPS位置情報取得と可視化

① GPSマルチユニット送信設定
GPSマルチユニットに挿入されているSIMのIMSIを確認後、ユーザコンソールで該当のSIMを選択し、GPSマルチユニットの設定を行っていきます。今回は位置情報GPSを送信したいので、送信内容を位置情報(GPS)、送信先をSORACOM Harvest(Lagoon)に選択します。送信間隔、送信期間設定後、保存ボタンを押します。
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② SORACOM Lagoonによる可視化
データ可視化のため、SORACOM Lagoonというダッシュボードを利用しました。公式ページを参考にSORACOM Lagoonのテンプレートをインポートするとあっという間にデータの可視化ができました。

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ソラカメを使ったタイムラプス動画の取得

カメラ本体のデバイス ID を確認し、ユーザコンソールのデバイス管理から該当するカメラを選択すると、録画映像を確認できます。映像を確認しながら、タイムラプスの開始時刻・終了時刻・画像の間隔・コマ送りの速さを入力し、エクスポートボタンを押すだけでタイムラプス動画が生成されました。わずか数クリックでタイムラプス動画が作成できました。

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GPS位置情報動画とソラカメ映像を同期させて結合

本来であれば、ソラコムからAWS などのクラウドにデータを送ってリアルタイムで GPS の位置情報マップとソラカメの録画映像を送信し、両者を自動的に同期させた映像を生成したいところでした。しかし今回はそこまでの仕組みを用意できなかったため、最後の部分は編集ソフトの力を借りて最終的な合成動画として仕上げました。
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まとめ

・閉幕はちょっぴり寂しいですが、最後に大屋根リングを周回でき、その記録を残せたので悔いのない自分なりの万博納めが出来て良かった。
・ソラカメを使っていて思ったこととして、録画後に映像を見返しつつ動画や静止画をダウンロードできたり、タイムラプス動画を作成できたりする点、クラウド録画サービスならではの便利さだと感じました。「あのとき撮っておけばよかった」を極力避けられるのもとてもありがたいと思いました。

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