LoginSignup
0
0

Linux デーモン(daemon)メモ

Posted at

Linuxデーモン(daemon)は、バックグラウンドで動作し、特定のタスクを実行するプログラムです。デーモンは通常、システムの起動時に開始され、ユーザーの直接の操作なしにサービスを提供し続けます。デーモンは典型的にはログファイルの監視、ネットワークサービスの提供、システムメンテナンスタスクの実行などを行います。

デーモンの特徴

  • バックグラウンドで実行:ユーザーの直接の操作なしに実行され、システムリソースを継続的に監視・管理します。
  • 独立したプロセス:デーモンはシステムの他のプロセスから独立して動作し、一般的にはルート(root)ユーザーによって管理されます。
  • 特定のタスクに特化:特定の機能やサービスを提供するために設計されており、一般的には長時間にわたって稼働します。

主なLinuxデーモンの例

  1. cron

    • 定期的なタスクのスケジューリングを行うデーモン。
    • /etc/crontabやユーザーごとのcrontabファイルに基づいて、指定された時間にコマンドやスクリプトを実行します。
  2. sshd

    • SSHプロトコルを使用して、リモートシステムへの安全な接続を提供するデーモン。
    • 通常、ポート22でリッスンしています。
  3. httpd

    • Apache HTTPサーバーデーモン。
    • ウェブサーバーとして機能し、HTTPリクエストを処理します。
  4. mysqld

    • MySQLデータベースサーバーデーモン。
    • データベースの管理とクエリの処理を行います。
  5. systemd

    • システムおよびサービスマネージャーデーモン。
    • システムのブートプロセス、サービスの管理、ログの収集などを行います。

デーモンの管理

デーモンの管理には通常、systemctlコマンドを使用します。以下は、systemctlを使用したデーモンの基本的な管理方法です:

  1. デーモンの開始

    systemctl start <daemon_name>
    

    例:

    systemctl start sshd
    
  2. デーモンの停止

    systemctl stop <daemon_name>
    

    例:

    systemctl stop sshd
    
  3. デーモンの再起動

    systemctl restart <daemon_name>
    

    例:

    systemctl restart sshd
    
  4. デーモンのステータス確認

    systemctl status <daemon_name>
    

    例:

    systemctl status sshd
    
  5. デーモンの自動起動の有効化

    systemctl enable <daemon_name>
    

    例:

    systemctl enable sshd
    
  6. デーモンの自動起動の無効化

    systemctl disable <daemon_name>
    

    例:

    systemctl disable sshd
    

デーモンの設定ファイル

デーモンの設定ファイルは通常、/etcディレクトリ以下に配置されています。各デーモンには独自の設定ファイルがあり、これを編集することで動作をカスタマイズできます。例えば、sshdの設定ファイルは/etc/ssh/sshd_configにあります。

デーモンはLinuxシステムの重要なコンポーネントであり、システムの運用やメンテナンスにおいて重要な役割を果たします。デーモンの管理と設定を理解することで、システムの安定性と効率性を向上させることができます。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0