AWS Storage Gateway には、主に以下の 3つのタイプ(モード)があります。それぞれ、オンプレミス環境とAWSクラウドをハイブリッドに連携するために使われます。
✅ AWS Storage Gateway のタイプ一覧
| タイプ名 | 説明 | ユースケース例 |
|---|---|---|
| 1. File Gateway | オンプレミスから SMB/NFS プロトコルでファイルを保存すると、S3 にオブジェクトとして保存される | - ファイルサーバのクラウドバックアップ - アプリのS3連携 |
| 2. Volume Gateway | iSCSI 接続のボリュームを提供し、バックアップは EBS Snapshot に保存される | - オンプレミス仮想サーバのディスクとして利用 - 定期バックアップをクラウドに |
| 3. Tape Gateway | 仮想テープライブラリ(VTL)として動作し、S3 Glacierなどに保存 | - 既存バックアップソフト(例:Veeam)と連携してテープバックアップをクラウド化 |
🧩 詳細解説
1. 📂 File Gateway
- プロトコル: NFS, SMB
- 保存先: S3 バケット(各ファイルがオブジェクトとして保存)
- キャッシュ: ローカルディスク上にキャッシュ可
- オブジェクトのメタデータ・ファイルロック対応(一部)
- 💡 クラウドファーストなファイルサーバ用途に最適
2. 💽 Volume Gateway
-
プロトコル: iSCSI
-
モード:
- キャッシュ型:頻繁に使うデータのみローカル、残りはクラウド
- 保存型:すべてのデータをローカルに保持し、AWSにもレプリケート
-
バックアップ: AWS EBS Snapshot に保存される
-
💡 VMやオンプレ環境の永続ストレージに最適
3. 📼 Tape Gateway
- 提供: 仮想テープライブラリ(VTL)形式
- 対応: 多くのバックアップアプリと互換(Veritas, Veeam, etc.)
- 保存先: S3 Glacier / Glacier Deep Archive
- 💡 物理テープからの移行・保存コスト削減に最適
🧠 選び方の目安
| 要件 | 推奨タイプ |
|---|---|
| ファイル共有+S3連携 | File Gateway |
| ブロックストレージ+スナップショット管理 | Volume Gateway |
| テープバックアップのクラウド化 | Tape Gateway |