「カナリアリリース(Canary Release)」とは、ソフトウェアやシステムの新しいバージョンを一部のユーザーに限定して段階的に公開・展開するリリース手法のことです。問題がないことを確認してから、すべてのユーザーへ展開します。
🐤 名前の由来
炭鉱でカナリアを使って有毒ガスの有無を確認していたことから、「先に一部のユーザーに使わせて安全性を確認する」ことを指すようになりました。
🔁 カナリアリリースの流れ(例)
- 新しいバージョンを5%のユーザーに公開
- 問題がなければ次に20%、50%、最終的に100%へ展開
- 問題が発生した場合は、すぐにロールバック(元のバージョンに戻す)
✅ メリット
- バグの早期発見ができる
- 全体に悪影響を与えずにリスクを軽減できる
- 実ユーザーからのフィードバックが得られる
⚠️ 注意点
- ユーザーごとの環境差(OS、端末など)で問題が起こることがある
- モニタリングやロールバックの仕組みが必要
👀 他の類似リリース手法との違い
手法 | 特徴 |
---|---|
カナリアリリース | 一部ユーザーに新バージョンを提供して様子を見る |
ブルーグリーンデプロイメント | 旧環境(Blue)と新環境(Green)を切り替えてリリース |
ローリングアップデート | 全体を少しずつ更新していく |