CloudWatch 詳細モニタリング(Detailed Monitoring) は、EC2 などのリソースに対して CloudWatch メトリクスを より高頻度で収集できるオプション機能 のことです。
標準モニタリング vs 詳細モニタリング
項目 | 標準モニタリング (Basic Monitoring) | 詳細モニタリング (Detailed Monitoring) |
---|---|---|
収集間隔 | 5 分ごと | 1 分ごと |
対象 | EC2、EBS、ELB、RDS など一部サービス | 同左 |
料金 | 無料(リソース利用料金に含まれる) | 有料(追加料金が発生) |
ユースケース | おおまかな監視や長期トレンド分析 | 高精度なアラーム、オートスケーリング、短期的なトラブル解析 |
例: EC2 の CPUUtilization
- 標準モニタリング → 5分おきにデータポイント(グラフが粗い)
- 詳細モニタリング → 1分おきにデータポイント(スパイク検知やしきい値アラームが精度アップ)
詳細モニタリングが役立つケース
- Auto Scaling → 高負荷をより早く検知してスケールアウトしたい場合
- アラームの精度向上 → 5分平均では検知できない CPU スパイクやメモリ圧迫を捕まえたい場合
- 性能解析 → 障害時に細かい挙動を後から追いたい場合
注意点
- 詳細モニタリングは 追加料金(CloudWatch カスタムメトリクス扱い)として課金されます。
- EC2 の場合、インスタンス起動時または起動後に [Monitoring] タブ → Enable detailed monitoring で有効化できます。