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気象庁公式の天気予報の情報を Node.js で取得し中身を検索する(ライブラリに Got を用いる)

Last updated at Posted at 2021-11-07

以下のシリーズの続きのようなものになります。

●気象庁公式の天気予報の情報(JSON)を curl・Node.js で取得し Node.js での処理を試す - Qiita
 https://qiita.com/youtoy/items/932bc48b03ced5a45c71

●curl で取得した気象庁公式の天気予報の情報(JSON)を jqコマンドで処理する - Qiita
 https://qiita.com/youtoy/items/db5b515d400d2aa96420

上記の 1つ目の記事で Node.js による処理を行っていたものの、上記の 2つ目の記事に含まれるような中身の検索は行っていませんでした。
そこで、Node.js で取得した情報の中身を検索してみよう、というのがこの記事の内容です。

気象庁公式の天気予報の情報を Node.js で取得

冒頭の 1つ目の記事の中では、Node.js による情報取得に axios を使っていました。

const axios = require("axios");

const url = "https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/data/forecast/";
const area = "110000"; // 埼玉

(async function getWeatherForecast() {
  try {
    const response = await axios.get(`${url}${area}.json`);
    for(const area of response.data[0].timeSeries[0].areas){
        console.log(`----${area.area.name}----`);
        for(const weather of area.weathers){
            console.log(weather);
        }
    }
  } catch (error) {
    console.error(error);
  }
})();

同じことをやっても良いのですが、以前、以下のツイートをした時に見かけて気になっていたライブラリの「Got」を試してみたいと思っていたので、こちらを使ってみます。

Got による情報取得

npm i got を実行し、以下を利用できるようにします。

●got - npm
 https://www.npmjs.com/package/got

上記の axios を使った例と同じようなことができるよう試したところ、取得したデータに対して JSON.parse(response.body)[0] というように JSON.parse() を行ったくらいの違いで、上記の例と同じデータ出力を得ることができました。

const got = require("got");

const url = "https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/data/forecast/";
const area = "110000"; // 埼玉

(async () => {
  try {
    const response = await got(`${url}${area}.json`);
    for (const area of JSON.parse(response.body)[0].timeSeries[0].areas) {
      console.log(`----${area.area.name}----`);
      for (const weather of area.weathers) {
        console.log(weather);
      }
    }
  } catch (error) {
    console.log(error.response.body);
  }
})();

出力結果は、以下のとおりです。
Gotによる出力結果1.png

Node.js で取得したデータの中身を検索する

冒頭に掲載した 2つ目の記事のほうで、jqコマンドを使った中身の部分的な取り出しや検索を行っていました。
それと同じことを、Node.js でやってみます。

配列内の特定の全要素を取得

まずは「地域名のみを取り出す」という処理を行ってみます。
jqコマンドで jq .[0].timeSeries[0].areas[].area.name という処理を行っていた部分です。

これは上記のプログラムで、天気予報の情報を取り出している部分を削ってやれば OK です。

const got = require("got");

const url = "https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/data/forecast/";
const area = "110000"; // 埼玉

(async () => {
  try {
    const response = await got(`${url}${area}.json`);
    for (const area of JSON.parse(response.body)[0].timeSeries[0].areas) {
      console.log(`${area.area.name}`);
    }
  } catch (error) {
    console.log(error.response.body);
  }
})();

以下のように、地域名だけを取り出せました。

地域名のみ表示.jpg

検索を利用する

今度は検索をやってみます。
jqコマンドだと jq '.[0].timeSeries[0].areas[] | select(.area.name == "秩父地方")' という処理を行っていた部分です。

結果を配列として取り出すなら filter()、最初に見つかった 1つのみを取り出すなら find() を用いれば良さそうな感じです。

以下に、filter() と find() のそれぞれを用いた場合の処理と、その出力結果とを載せておきます。

filter() を使った場合

const got = require("got");

const url = "https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/data/forecast/";
const area = "110000"; // 埼玉

(async () => {
  try {
    const response = await got(`${url}${area}.json`);
    const result = JSON.parse(response.body)[0].timeSeries[0].areas.filter(
      (a) => a.area.name === "秩父地方"
    );
    console.log(result);
  } catch (error) {
    console.log(error.response.body);
  }
})();

以下が出力結果です。
filter()を使った場合の結果

find() を利用した場合

const got = require("got");

const url = "https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/data/forecast/";
const area = "110000"; // 埼玉

(async () => {
  try {
    const response = await got(`${url}${area}.json`);
    const result = JSON.parse(response.body)[0].timeSeries[0].areas.find(
      (a) => a.area.name === "秩父地方"
    );
    console.log(result);
  } catch (error) {
    console.log(error.response.body);
  }
})();

以下が出力結果です。

find()を利用した場合の出力.jpg

おわりに

気象庁公式の天気予報の情報を Got を使って取得し、その中身を検索したりしてみました。

今のところ情報を取り出してみているだけなので、今後、取得できた中身の情報によって処理を変えるような何らかの仕組みなどを、試作したりできればと思います。

【追記】 XML で提供されているデータ

11/17 の IoTLT で、「XML で提供されているデータがあるかも?」というコメントをいただき、それについて以下の情報をまた別のコメントでいただきました。
詳細はまだ見られてないですが、仕様など見てみようと思います。

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