この記事は、「Python Advent Calendar 2024」の 16日目の記事です。
はじめに
Python Advent Calendar 2024 の 15日目に以下を書き、その際は Mac を使っていました。
●Microsoft の「MarkItDown」で Officeファイルを Markdownファイルに変換【Python】 - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/e0495701f03c1875e032
自分が Python を使う環境は Windows もあり、その際に環境によっては pyコマンド(Python Launcher for Windows)を使うこともあるのですが、たまに使っては細かな部分を忘れている気がしています。
それで、自分用のメモとしてこの記事を書きます。
pyコマンド(Python Launcher for Windows)とは?
pyコマンドについて公式の情報を見ていきます。
公式ドキュメントの情報
公式ドキュメントの記載を見ていきます。
導入
Windows用のインストーラで Python をインストールする際、カスタマイズをせず「"Install Now"」のほうを選んで、設定を変えずにインストールしていくと自然と利用可能な状態になっているかと思います。
●4. Windows で Python を使う — Python 3.13.1 ドキュメント
https://docs.python.org/ja/3/using/windows.html
pyコマンド(Python Launcher for Windows)に関するページ
また公式の pyコマンド(Python Launcher for Windows)に関するページは以下になるかと思います。
●4. Windows で Python を使う — Python 3.13.1 ドキュメント
https://docs.python.org/ja/3/using/windows.html#launcher
●4. Using Python on Windows — Python 3.13.1 documentation
https://docs.python.org/3/using/windows.html#launcher
冒頭部分に、基本的なコマンドの一部が掲載されています。
自分の環境でバージョン確認のコマンドを入れると、以下の出力が得られます。
--list
をつけて実行した時の結果は、このような感じです。
インストーラで 3.13 のみを入れた直後なので、他バージョンはリストに出てなく、また 3.13 を実行できる状態になっています。
なお、デフォルト設定でインストールを進めていれば、pyコマンドはパスが通った状態になっているかと思います。
pyコマンド(Python Launcher for Windows)で仮想環境を構築する
それでは、pythonコマンドではなく pyコマンドで仮想環境を構築してみます。
作成手順
myenv という名称で作ってみました。コマンドは、pythonコマンドで作る場合と同じです。
py -m venv myenv
さらに以下でアクティベートを行います。
.\myenv\Scripts\activate
以下のとおり、仮想環境を使える状態になりました。
python・pipコマンド
仮想環境では、設定したバージョンの python・pipコマンドが扱えます。
今回は単一バージョンしか入ってない状態で作成したため、以下のようになっています。
pip list
を実行してみると、今のところパッケージは pip のみというのが出ます。
昨日書いた記事で扱った MarkItDown を "pip install" でインストールしてみます。
そして再度 pip list
を実行したところ、依存するパッケージなど含め仮想環境に導入されたことがわかります。
ひとまず、今回のお試しはここまでにしてみます。
その他
シェバン
以下のように pyコマンドでは「シェバン」を扱うこともできるようです。
●4. Windows で Python を使う — Python 3.13.1 ドキュメント
https://docs.python.org/ja/3/using/windows.html#shebang-lines
場合によっては、便利に活用できるかと思います。