この記事は、以下の記事の中でも用いたアプリ「Protokol」に関する内容です。
●mocopi のセンサーデータを「VRChat(OSC)」の送信フォーマットで PC に送ってサクッとモニタリング(Protokol アプリを利用) - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/c2cd8c3464fa4edda810
上記の記事の中では、Protokol を用いて OSC のモニタリングをしていました。その際に、Protokol の上部メニューに「MIDI」・「GAMEPAD」というタブがあったのを見かけていて気になったため、そのうちの 1つを試してみたという流れです。
今回利用する MIDIデバイス
今回、Protokol と組み合わせて利用するデバイスは、以下の 3つです。
Protokol で MIDIデバイスの入力を見てみる
それでは、Protokol を使って MIDIデバイスの入力をモニタリングしてみます。
アプリ起動後の使い方については、アプリの MIDIタブを選んでから、そのタブ直下の「Enabled」というボタンを押すだけで良さそうです。
FS-1-WL
まずは、FS-1-WL の入力を見てみます。
このデバイスにボタンが 3つあるので、それらを左にあるものから準備に 1回ずつ押してみます。その結果、得られた内容は以下のとおりです。
この前、OSC のモニタリングで使ったアプリの、MIDI用のモニタリング機能を使ってみる pic.twitter.com/FxRG5VUrxG
— you (@youtoy) January 29, 2023
FS-1-WL の仕様(以下の画像の内容)にあるとおりの MIDI CC ナンバーで出力できているのが確認できました(TYPE は「CONTROLCHANGE」)。
また、ボタンを押した時と離した時で、「DATA2」の部分で「127 ⇒ 0」という値が得られるようです(それと、同じ値が「USB-MIDI」と「Bluetooth」で二重に得られているようですが、そこの仕様はまだよく分かってないです...)。
nanoPAD2
次に nanoPAD2 です。
nanoPAD2 の X-Yパッド(デバイス左側のタッチパッド)の操作と、トリガー・パッド(デバイス右側の 16個あるパッド)を、順番に操作してみます。
ちなみに nanoPAD2 の仕様は、以下のリンク先のドキュメントで見られます。
●ダウンロード | nanoPAD2 | KORG (Japan)
https://www.korg.com/jp/support/download/product/0/158/
X-Yパッド
X-Yパッドに触れて、指をパッドの上下方向に動かしてみたりしました。その際に得られたデータは、以下の通りです。
得られた結果から、以下のようなデータが得られるようでした(※デバイスで切り替えができるモードにもよるようですが)。
- X方向の操作: DATA1=1、DATA2=位置によって変わる値(0 から 127 の値)
- Y方向の操作: DATA1=2、DATA2=位置によって変わる値(0 から 127 の値)
- 指を離した時: DATA1=16、DATA2=0
※ 上記全ての TYPE は「CONTROLCHANGE」
トリガー・パッド
トリガー・パッドも試してみました。そして、得られたデータは以下のとおりです。
TYPE の部分は、これまでと異なり「NOTE_ON/NOTE_OFF」となっています。
そして、DATA1 は押したパッドに対応した数字、DATA2 はベロシティの値になるようです。
nanoKONTROL2
最後は、「nanoKONTROL2」です。
デバイスの 8チャンネル分ある「ノブ・フェーダー・3つのスイッチ」を操作してみます。
ちなみに仕様は、以下のリンク先のドキュメントで見られます。
●ダウンロード | nanoKONTROL2 | KORG (Japan)
https://www.korg.com/jp/support/download/product/0/159/#software
また、過去に書いた以下の記事でも、このデバイスに関する情報を書いています。
●p5.js Web Editor上で「Web MIDI API」を使って USB MIDIコントローラー(nanoKONTROL2)の入力を JavaScript で処理する - Qiita
https://qiita.com/youtoy/items/3abc6be12d9729157189
ノブ・フェーダー・スイッチを試す
以下は、一番左のチャンネルのノブ・フェーダー・スイッチを操作してみた時のものです。
TYPE は 3つとも全て共通で、「CONTROLCHANGE」です。
そして、DATA1 はノブ・フェーダー・スイッチに割り当てられた番号、DATA2 は次の値になっていました。
ノブ・フェーダーは、操作量に応じた「0〜127」の値、スイッチは、「押した時:127、離した時:0」という値です。
おわりに
今回、Protokolアプリを使うことで、3種類のデバイス(FS-1-WL・nanoPAD2・nanoKONTROL2)の MIDI の情報を、簡単に可視化することができました。
Protokolアプリについて、まだ試せてない「GAMEPAD」も試せればと思います。
【追記】 公式での「MIDI Tab」に関する説明ページ
Protokol の公式ページで、MIDI Tab に関するページがあったのでメモ。
●Interface · MIDI Tab · Protokol | hexler.net
https://hexler.net/protokol/manual/interface-midi-tab