mocopi のセンサーデータを「VRChat（OSC）」の送信フォーマットで PC に送ってサクッとモニタリング（Protokol アプリを利用） #VRChat

以下の記事で、mocopi のセンサーデータを「VRChat（OSC）」という送信フォーマットで PC に送れそうだと知って、まずは取り急ぎモニタリングを試してみたという内容です。

●mocopiを使ってQuest単体版のVRChatでフルトラをする方法 - Qiita
　https://qiita.com/Kazu_Sack/items/cd382f91cde24c6d9752

mocopiアプリは iPhone にインストールしたものを使い、そこから送られるデータを Mac で受信する構成です。

余談：過去に OSC を扱った話

OSC に関しては、以前 JavaScript（Node.js・ブラウザ上の両方）で扱うために、いろいろ調べたり試したりしたことがありました。

その際には、以下のような記事などを書いていました（他にもあるのですが、一部抜粋して掲載）。

過去に試した内容の通信部分についてざっくりと補足すると、UDP を直接扱えないブラウザ上の JavaScript の処理では「OSC over WebSocket」を使った処理を行って、Node.js のほうはシンプルな構成で通信を扱える「OSC over UDP」のほうを使ったり、という感じにしてお試しをしていました。

OSC のモニタリングができるアプリ： Protokol

今回、サクッとデータのモニタリングをするために、データを受信する Mac側はモニタリングが行えるアプリを使いました。

具体的には、以下の「Protokol というアプリの Mac版」です。
　●Protokol | hexler.net
　　https://hexler.net/protokol

Protokol の利用手順の概要は、アプリのダウンロード＆インストール後に、OSC のタブを選び、「Enabled にチェックを入れる」・「ポート番号を mocopiアプリ側で使われる番号に変更」という感じです。

これであとは、mocopi のスマホアプリ側で「Mac の　IPアドレスを指定（Mac も iPhone も同じアクセスポイントに接続している状況）」・「送信フォーマットを VRChat（OSC）に設定」という対応をします。

モニタリングを行った結果

上記の手順で、無事に Mac側でセンサーデータを取得できました。

上記は動画ですが、画像でキャプチャしたものを以下に掲載します。

見た感じ、センサーごとに「position」・「rotation」のセットが送られてきていて、「position」と「rotation」のそれぞれで float型の 3つの値がとれている、という感じのようです。

おわりに

まずは Protokol を用いることで、サクッとモニタリングを行えました。

ここまでくれば、あとは過去に行ったお試しで使ったプログラムを使い、JavaScript でデータを取得したり、通信で特定のクライアント端末・ブラウザに送ったり、というのも簡単に行えそうです！
　

【追記】 Node.js でデータを取得

その後、「Node.js ＋ osc.js の組み合わせで、センサーデータのログ出力」というのと、さらに「Node.js 経由でブラウザにデータを送信し、ブラウザ上の p5.js Web　Editor上でログ出力する」というのにも成功！

そして、p5.js のキャンバス上の描画に反映させるテストにも成功しました。

【追記2】数値などのデータの意味

数値データなどの意味するところは、この VRChat のページを見れば良さそう？

●OSC Trackers
　https://docs.vrchat.com/docs/osc-trackers

【追記3】 mocopi（UDP）で送られるデータ

OSC より UDP でデータをとったほうが、多くの点の情報をとれるようです。

●Sony Corporation - mocopi | 技術仕様
　https://www.sony.net/Products/mocopi-dev/jp/documents/Home/TechSpec.html

【追記4】公式での「OSC Tab」に関する説明ページ

Protokol の公式ページで、OSC Tab に関するページがあったのでメモ。

●Interface · OSC Tab · Protokol | hexler.net
　https://hexler.net/protokol/manual/interface-osc-tab

mocopi のセンサーデータを「VRChat（OSC）」の送信フォーマットで PC に送ってサクッとモニタリング（Protokol アプリを利用）

余談： 過去に OSC を扱った話